#203 酔った人が駅ホームから転落…助けようと線路へ、法的責任は?
酔った人が駅ホームから転落…助けようと線路へ、法的責任は?
酒に酔った乗客が誤ってホームから転落することがあります。
周囲の乗客が線路内に入って救助しようとすることもありますが、人助けとはいえ、法的問題はないのでしょうか。
救助で線路内へ…法的問題は?
コロナ禍がひと段落し、街ににぎわいが戻りつつあります。
酔客も増え始めていますが、時折、酒に酔った乗客が誤ってホームから転落することがあります。
時には、周囲の乗客が線路内に入って救助し、ネット上で論議を呼んだこともあります。
「人助け」の精神は大切ですが、救助のために線路内に入るのは危険な行為です。
救助した側の人が、法的責任を問われることはあるのでしょうか。
芝綜合法律事務所の牧野和夫弁護士に聞きました。
免責・軽減の可能性
Q.酒に酔っての転落は、本人が深酒しなければ回避できます。
酒に酔ってホームから転落し、事故が発生するなど鉄道のダイヤを大きく乱す原因になれば、重い法的責任が生じるのでしょうか。
牧野さん「故意または過失によって、他人の権利や利益を侵害した場合、これによって生じた損害を賠償する責任が発生します(民法709条不法行為)。
自らの意思で線路に飛び込み、鉄道のダイヤを大きく乱す損害を与えた場合は『故意』にあたり、酒に酔ってホームへ転落した場合は『過失』に該当する可能性が高いでしょう。
法的には、過失に比べ、故意による場合の方が、損害賠償責任が重いといえます。
具体的な損害賠償責任ですが、振替輸送の費用、乗客へ支払う遅延損害金、車両破損の場合に、修理費、負傷者の救助費、遺体の収容費などが遺族や加害者に請求され
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