我が家に刑事さんがやってきた

記事
マネー・副業
私自身は、90年代の中盤までは正規の会社員として
服飾の販売をしておりました。

衣食住といえども、
生きていく中ではあまり重視されない衣料ということで
ノーネクタイ、カジュアルフライデー、クールビズと
メンズのアパレルを取り巻く環境は簡素化されていき、
みるみる斜陽業界となっていきます。

それにより、アパレル販売の親会社の
別の業務に転籍を命じられますが、
まったく服飾関連ではなかったため、
退職という道を選びます。
新卒から入社していたので
生涯、同じ会社で働いてもかまわないとすら思っていたので
けっこうショックでしたね。

当時、25歳。

そこから、なにを始めれば良いのだろうか?

当時、月刊 頭で儲ける時代(あいであらいふ) という雑誌をより寄せました。

たしか、BIG tomorrow (ビッグトゥモロー)(青春出版社)という雑誌の
広告でその存在を知ったのだと思います。

※ビッグ誌は会社員、自営業、経営者向けの雑誌です。

頭で儲ける時代は本屋さんでは購入できず、
一年分の料金を支払って自宅に配送されるという
通信販売の形式でした。

毎月、雑誌が届きまして
その内容はというと、
食用コオロギの養殖、アフリカツメガエルの養殖。

または、飲むとアルコールが分解されるという?
謎のドリンクを飲食店に営業するというマニュアル。

着手しづらいマニアックなフランチャイズの紹介がほとんどでしたね。

また、フランチャイズなので、
初期の登録料金、仕入れなどもあったと思います。

そんな記事の中でも、いくつか、在宅の副業の案内があって、
毎月、予算を1万円前後と決めて、あれこれ取り寄せすることがありました。

中には、
「町のお店のロゴを見つけて、商標登録の代行をしよう」

という冊子もありました。

なんのこっちゃ?ですね。

強いて、例を挙げるとしますと
「ヨシノヤ」という飲食店なら
おなじみ牛丼チェーンの「吉野家」を連想されるかもしれませんが、
「吉野屋」となると、いろんな業者があります。

旅館、お菓子屋さん、うどん屋さん

それで、お店のマークも似通ってきたりして

「ウチが先だ!」

「いや、ウチこそが先だ」

というようなことにならないように
忙しいお店に変わって
商標登録を代行しようという内容でした。

その後、あるとき、
家に刑事さん2名が家にやってまいりました。

何事?

と思って、ビックリしましたね。

なんと、商標登録の代行のマニュアルを売っていた
業者は悪質な詐欺師だったということで
逮捕されたということでした。

本来、詐欺などは民事事件として
警察には届けても、取り入ってもらえないと聞きます。

相当に被害者が多かったのかもしれません。

マニュアルの代金は2万5千円前後だったと記憶しております。

一人の刑事さんは
どうやって、このマニュアルを知ったのかということを訊かれました。

もう一人の刑事さんはまだパソコンも無かった頃なので、
ワープロでカタカタと文書の作成をされました。

そして、商品代金を返金してくださいました。

マニュアルもお渡ししたと思います。

その後、26歳で転職したものの
いつかは、自分でなにかをしたい
そう思いながら
あれこれ回り道をしてしまうこととなり
40代になって、本格的に事業を始めるにいたります。


26歳から40代までに取り組んでいた副業の経験談は、またの機会に!

「頭で儲ける時代」は、紙媒体なので、
デジタル時代にマッチせず
出版社の「あいであらいふ」は
2008年に破産してしまいました。

今だと、製造メーカーなら、企業の見本市、
代理店募集のサイトもありますので、
自分に合う条件で探しやすくなりました。

「頭で儲ける時代」もヤフオク!などで、激安で出品されているので、
ビンテージの情報商材の資料になるかもしれませんね。

今、見ると、けっこう笑えると思います。



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