質の高い科学的根拠ってなに?
「科学的根拠はあるのか?」「エビデンスに基づいた判断なのか?」 なんてコロナ騒動のニュースで聞かれた方もいるかもしれません。情報がたくさんある現代では、どの情報を信じるべきなのか判断が難しいですよね。 「何を信じるのか」信仰は人それぞれですが、その信仰に対して懐疑的に「本当にそうなの?」と多角的な視点で実証しようとするのが科学者達です。 今回は「科学的根拠」って何なの?ってところを原田隆之さん著「心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス」を参考に見ていきましょう。 ▼こんなことを知りたい人向け・科学的根拠(エビデンス)とは何か・どんな根拠が信用できるのか ①科学的根拠(エビデンス)とは科学的な根拠(エビデンス)って何なの?というところ。大まかなところでは次のようになります。 あるできごとの事実を確かめる場合に、特定のアプローチとそうでないアプローチを比べたときに、特定のアプローチの方がよい結果を得られたら、特定のアプローチに効果があったと判断できる。これがエビデンスです。 根拠の信頼度は実験のやり方によって変わってきます。調べる個体の数が多い方がよいし、個体の多様性も重要な判断材料になってきます。 たとえば、10人に対して効果があるより1,000人に対して効果があることがわかれば「たまたま起こった」と考えにくくなります。 効果が現れるのは、男性だけなのか、女性だけなのか。何歳くらいの人に効果的なのか。個体差によるものなのか、環境や生活習慣は影響がないか。 「なぜ効果があったのか。」を本当の意味で解明するのは難しいけれど、特定の条件で、特定のアプローチをす
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