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「うつ病」という名の救い

 もしも、ある日突然、医師から「あなたはがんです」と告げられたら、私たちは言葉を失ってしまうでしょう。 「肺ガンです」と言われて、タバコも吸わないのに「なぜ?」、と不条理に憤り、先の見えない未来に強い不安を抱くはずです。 病の宣告とは、通常は絶望の始まりを意味します。 しかし、これが「うつ病」の場合、少し奇妙な現象が起きることがあります。医師から「うつ病です」と正式に診断された瞬間、涙を流して深く安堵する方がいらっしゃるのです。 それは、がんの宣告とは真逆の、救いに満ちた安心感です。 なぜ、病名が付くことで人は救われるのでしょうか。うつ病の渦中にいる人は、例外なく「終わりのない自責の念」と「正体のわからない恐怖」に震えています。体が鉛のように重く、朝起き上がれないとき、彼らはそれを「自分が怠け者だからだ」「心が弱いせいだ」と激しく自分を責め立ててしまいます。  さらに彼らを深い闇へと追い詰めるのが、「ドクターショッピング」という名の孤独な迷路です。激しい頭痛、動悸、耐えがたい倦怠感。明らかな異変を感じて病院に駆け込んでも、検査の数値はいつも「異常なし」と冷たく告げられます。 内科、脳神経外科、心臓血管外科。すがるような思いでいくつもの病院をぐるぐると回り、白い待合室で待ち続け、そのたびに「どこも悪くありませんよ」と突き放されてしまうのです。 誰もこの苦しみを証明してくれない。この世界で自分一人だけが、嘘の痛みにのたうち回っているかのような、底なしの孤独。この医療のエアポケットに落ち込んだような日々が、「やはり自分の根性が足りないだけなのか」という自己嫌悪を致命的なまでに深め、「
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心の病と向き合うリアルレポート|第三話「ドクターショッピング人生」

ご訪問ありがとうございます。先日から書きはじめた私が経験した心の病いとその経緯。【目次】第一話:原因不明の体調不良に悩まされる第二話:自律神経失調症とパニック障害を同時期に患う今日は第三話目となります。それではさっそくご覧くださいませ。■ドクターショッピング人生自律神経失調症の薬に加えて、抗不安剤や発作時の頓服が追加され数ヶ月治療がつづきました。しかし、・ 近所でしか車の運転ができない・ 急行電車に乗れない・ エレベーターに乗れない・ 10分カットの散髪屋でも呼吸が乱れる・ ショッピングモールに行くとふらつくこのような状況がつづき大変困りました。この時の心境を表すのなら、「なぜ薬を飲んでるのに一向に治らないんだろうか?」「この先ずっと心の病と付き合わないといけないのか?」「家族や職場のみんなに迷惑をかけてしまっている」 毎日そんなことばかり思っていました。焦る気持ちと早く治したい私は、「もっと腕のいいお医者さんがいるだろう」と考えて別の病院を探すことにしました。そんな私の思いを一瞬で消し去る言葉を、ある病院の医師から言われました。「仕事が向いていないんじゃないの?」今なら悪気があっての言葉ではなく、私のために言ってくれていると思うのですが、当時はショックを受けましたし怒りの感情も正直ございました。自宅に帰って何気なしに今まで受診した診察券を数えてみると、軽く50枚を越えているではありませんか。そこで、ようやく私はドクターショッピングをしていることに気づいたのです。※ドクターショッピングとは、患者がよりよい治療を求めていろいろな医療機関を渡り歩くことです。●第四話「なぜ治らな
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