絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

2 件中 1 - 2 件表示
カバー画像

不器用な恋川春町に共感していたのに

最近のべらぼうは見ていてつらいものがある。いままでは吉原育ちの蔦重が店と所帯を持つ人生の「全盛期」であったのに対し、後半は苦境に立たされる場面が多いからだと思う。NHKべらぼうトップページも、笑顔の蔦重から涙目の蔦重にいつの間にか代わってしまっている。あ~切ない。恋川春町を最期まで庇った主君第36回「鸚鵡(おうむ)のけりは鴨」では、恋川春町が腹を切って自害するまでの様子が描かれた。田沼失脚後に将軍補佐となった松平定信。財政難を立て直すべく、質素倹約を推奨し文武奨励策も強く推し進めた。飢えて苦しいのは田沼のせいだ、と思い込んでいた庶民も次第に定信の政策に息苦しさを感じるようになる。そんな時に恋川春町が書いた「鸚鵡返文武二道」が出版され爆売れする。定信の政策を皮肉る本だったため定信は激怒。ついに呼び出しを受け追い詰められた春町が自ら死を選ぶのだ。史実では春町の死の真相は明らかではなく、今回は創作の部分も多かったと思う。でも春町への愛が感じられるストーリーだったのが救いだった。特に松平信義(春町の主君)が、「(春町を)当家の自慢」と言い最後まで庇ったのがよかった。自害の報告に参上した際にも「戯ければ腹を切らねばならぬ世とは一体誰を幸せにするのか。学のない本屋風情には分かりかねる」と(蔦重の言葉として)訴えた。黄表紙好き、春町好きだった定信。自分が春町を死に追いやったと知り、やり切れぬ思いだったのではないだろうか。共感しかなかった恋川春町の生き方不器用で真面目ですぐに拗ねる恋川春町には共感しかなかった。「自分は皆のように戯けることができない」と悩みつつ、屁踊りを披露することで殻を打ち破
0
カバー画像

「そうきたか」のべらぼう最終回”拍子木聞こえねぇんだけど”

2025年の大河ドラマ「べらぼう」が昨日(12/14)で終わりました。脚気になった蔦重が遂に亡くなる・・と思いきや、おもむろに目を開けて「拍子木聞こえねぇんだけど」と、つぶやくシーンで幕を閉じました。史実によれば蔦重は「午の刻に迎えがくる」と予言したものの、亡くなったのは夕方だったそうです。でも同日に亡くなったのは間違いないようです。ドラマでは本当の最期はあえて見せず、人が死す場面なのに笑えてしまう「そうきたか」な展開で終了。べらぼうらしいラストシーンでした。蔦重に向けたおていさんの言葉最終話はどのシーンも素晴らしかったですが、おていさんが最後に蔦重に言葉をかける場面が一番良かった。二人の会話は出会いの頃まで遡ります。蔦重が日本橋の丸屋(おていさんの店)を譲り受けた時期、蔦重は火山灰だらけの日本橋を立て直すべく奮闘しました。その様子をみて、頑なだったおていさんも「移り住んだ土地を富栄えさせる・・蔦重さんには陶朱公のような才覚がある。店を譲るならそういう方にと思っていた」と心を開きます。すかさず蔦重は「陶朱公の女房になりませんか?」とプロポーズ。建前上の夫婦として店を始めることになったわけですが・・今までの人生を振り返り蔦重は「俺は陶朱公のように街を栄えさせ築いた富を分け与えることはできなかった」とつぶやくのですがおていさんが「今は江戸だけでなく多くの人が狂歌や黄表紙を読んでいると聞きます。旦那様は心を満たす”笑い”という富を日の本中に広められました。雨の日も風の日も戯け切られたこと、日の本一のべらぼうにごさいました」と返すのです。しっかりもののおていさんらしく落ち着いた声で、最
0
2 件中 1 - 2