「そうきたか」のべらぼう最終回”拍子木聞こえねぇんだけど”

記事
コラム
2025年の大河ドラマ「べらぼう」が昨日(12/14)で終わりました。脚気になった蔦重が遂に亡くなる・・と思いきや、おもむろに目を開けて「拍子木聞こえねぇんだけど」と、つぶやくシーンで幕を閉じました。

史実によれば蔦重は「午の刻に迎えがくる」と予言したものの、亡くなったのは夕方だったそうです。でも同日に亡くなったのは間違いないようです。

ドラマでは本当の最期はあえて見せず、人が死す場面なのに笑えてしまう「そうきたか」な展開で終了。べらぼうらしいラストシーンでした。

蔦重に向けたおていさんの言葉

最終話はどのシーンも素晴らしかったですが、おていさんが最後に蔦重に言葉をかける場面が一番良かった。

二人の会話は出会いの頃まで遡ります。

蔦重が日本橋の丸屋(おていさんの店)を譲り受けた時期、蔦重は火山灰だらけの日本橋を立て直すべく奮闘しました。

その様子をみて、頑なだったおていさんも

「移り住んだ土地を富栄えさせる・・蔦重さんには陶朱公のような才覚がある。店を譲るならそういう方にと思っていた」と心を開きます。

すかさず蔦重は「陶朱公の女房になりませんか?」とプロポーズ。建前上の夫婦として店を始めることになったわけですが・・

今までの人生を振り返り蔦重は
「俺は陶朱公のように街を栄えさせ築いた富を分け与えることはできなかった」とつぶやくのですが

おていさんが

「今は江戸だけでなく多くの人が狂歌や黄表紙を読んでいると聞きます。旦那様は心を満たす”笑い”という富を日の本中に広められました。雨の日も風の日も戯け切られたこと、日の本一のべらぼうにごさいました」

と返すのです。しっかりもののおていさんらしく落ち着いた声で、最高の賛辞を送る・・本当に素晴らしいシーンでした。

最後は恋川春町を彷彿とさせる屁踊りで

おていさんの言葉を聞いて安心したのか蔦重の容態は急変します。

今まで蔦重とかかわってきた仲間、吉原の面々が蔦重の元に駆け付けました。そこで立ち上がったのが太田南畝。蔦重を囲んで屁踊りを始めるのです。

おていさんも歌麿も鶴屋さんも皆が涙をこらえて必死で屁踊りをします。

屁踊りと言えば恋川春町です。恋川春町は真面目すぎる自分の殻を破り屁踊りをして戯けてみせました。

時代の波に翻弄され自害した恋川春町へのリスペクトも感じられた屁踊りシーンは感動ものでした。
***
べらぼうは、他の大河ドラマに比べて視聴率がいまいちだったようです。しかし私は大好きなドラマでした。

特に
瀬川が身請けされ吉原を出て行く回、俄祭りで松の井がうつせみの背中を押す(足抜けを応援する)場面、

平賀源内の死、歌麿との再会、おていさんへの至極のプロポーズ、鶴屋さんとの和解、山東京伝「江戸生艶気樺焼」をドラマ仕立てにしたストーリー等々

挙げれば切りがないほど名シーンがありました。1年を通してべらぼうを見ることができよかったです。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら