皆さま
いかがお過ごしでしょうか。
仕事ではやることが多く回しきれない、ほかの人に頼んで手伝ってもらいたいという方もいるのではないでしょうか。
本日はそんな方にとって使えるテクニックを紹介します。
それはお願いをする前に、ちょっとお願いがあるんだけど良い?と聞くことです。ある研究で、駅前で道行く人にアンケートを答えてもらうのですが、
①いきなりアンケートよろしいですか?とお願いする
②ちょっとお時間よろしいですか?と先に聞く
2パターンで比較したところ、アンケートを受けてもらえる確率が①は57%、②は84%と1.5倍程度に跳ね上がったそうです。
私の仕事の上司も良くお願いがあるんだけど良い?と聞いてきます。もしかしてこのテクニック知っているのでしょうか笑?・・・何か騙されたような気もしますが良しとしましょう。
人は自分で物事を決めることによってモチベーションが高まります。自己コントロール感を感じていると幸せに感じます。いきなりお願いすることは相手からその権利を奪っているために進んで協力してもらいにくくなります。
一方で、お願いがあるんだけど良い?とまず聞くことで、聞くかどうかは相手の選択次第になります。そしてたいていの場合良いよと言うはずです。人は一度言ったことは守りたいという心理が働きます。一度良いよと言ったからには、頼まれたことをやらないと自分に嘘をつく気がして嫌な気持ちになるので積極的に行動してくれるようになります。そして、認知的不協和という心理状態が働いて、自分でやりたいからやっているんだという風に脳内で変換されます。そうすると勝手にモチベーションが上がって行動してくれるようになります。
また、追加の効果として頼みごとをすると相手からの好感度が高まるという効果もあります。そんな馬鹿なという感じですが、これも認知的不協和のなせる業です。自分が助けたいから、積極的にはやりたくもないこの仕事を自分の意志でやっているんだという風に変換されるそうです。また、人助けすることは抗不安作用もあり、良いことづくめです。
自分のために、そして助けてくれる人が誰かを助けて幸せになるためにも積極的に仕事の依頼をする方が良いということになります。
私も研究補助の方に仕事を依頼することがあります。
頼む前にちょっと頼みたいことがあるんですけど良いですか?と聞くようにすると聞き入れてもらえる確率が上がるはずです。
皆様も一度試してみては如何でしょうか。