「その“モヤモヤ”、自分に嘘をついているサインかもしれない。」の話。

「その“モヤモヤ”、自分に嘘をついているサインかもしれない。」の話。

記事
コラム


なんとなくモヤモヤする。

誰かに嫌なことを言われたわけでもないし、大きな失敗をしたわけでもない。

それなのに...なぜか気持ちが晴れない。


そんな経験はありませんか?



実はそのモヤモヤ、自分でも気づかないうちに「本当の気持ち」を後回しにしているサインかもしれません。


今日は、心理学の「自己一致」という考え方をもとに、人がストレスを感じる理由についてお話したいと思います。



◎自己一致ってなに?



自己一致とは、自分が思っていること、考えていること、そして実際に取る言動が一致している状態のことです。



例えば、みんなでご飯を食べに行ったとします。


本当はうどんが食べたいと思っているのに、周りのみんながお蕎麦を注文しようとしている。

そこで、

「じゃあ、わたしもお蕎麦にしようかな」

と、本当の気持ちを我慢してお蕎麦を注文する。


これは自己一致していない状態です。



反対に、

「みんなはお蕎麦なんだね。でも、わたしはうどんが食べたいからうどんにするね」

と、自分の気持ちに沿った選択をする。


これが自己一致している状態です。



◎日常にある、ささいな「小さなズレ」




「自分が食べたいものを食べるなんて、当たり前じゃない?」


そう思う方もいるかもしれません。


でも実は、日常の中には自分の本当の気持ちと違うことを考えたり、違う行動を取ったりする場面がたくさんあります。


例えば、

本当はそこまですごいと思っていないのに、

「すごいですね!」

と言ったり、


本当はこうしてほしいと思っているのに、

「大丈夫です」

と遠慮したり。


こんな風に

周りに合わせたり、
空気を読んだり、

「こうした方がいいかな」

と社会的なルールやモラルを優先したり。


もちろん、ルールを守ることや人に合わせることも大切なので、自分の気持ちを抑えることは誰にでもあることです。


ただ、こうした小さなズレが、日常の中にたくさんあることが見えてきます。



◎本音が置き去りになっていく



大人になるにつれて、

「本音と建前」

を使い分けることを覚えます。


人間関係を円滑にするために、本音を隠して建前で付き合うことが当たり前になり、その行動を繰り返しているうちに、だんだんクセのように定着していきます。


もちろん、そのおかげでコミュニケーションはうまく取れるかもしれません。


でも、その一方で、

自分の本当の気持ちは置き去りになってしまうのです。



◎ストレスの正体は「自分とのズレ」かもしれない



頭では

「これでいい」

と思っていても、


心は

「そうじゃないよ」

「本当はこうしたいよ」

とサインを出し続けています。


本当はこうしたいと思っているのに、違う行動を取る。

違う言葉を口にする。


それは言い換えれば、自分に嘘をついている状態。


そして、その嘘に一番気づいているのは、実は自分自身なんですよね。


だからこそ、その違和感はじわじわとストレスとなって積み重なっていきます。



◎わたしが自己一致を意識してから感じたこと


わたし自身、この「自己一致」という考え方を知るまでは、

「自分の思っていることと行動を一致させよう」

なんて考えたことがありませんでした。


だから、この考え方を知ったときは結構衝撃的で、

「ああ、わたしはこういうところでストレスを感じていたんだな」

と、新しい発見だったんです。


そして振り返ってみると、思っていることとやっていることが違う場面が意外とたくさんあることにも気づき、

不思議なことに、そのことに気づくようになってからは、以前よりも違和感を感じることが増えました。


「ん?なんだこのモヤモヤは?」と、初めは嫌な気持ちになりましたが


でも、それは悪いことではありませんでした。


今までは自己一致していない状態が当たり前になりすぎていて、その違和感に気づけなかっただけだったんです。


「わたし、今ちょっと無理してるかも」

そう気づけるようになっただけでも、心が少し軽くなりました。



「自分で選ぶ」がストレスを減らしてくれた



それからは、

「自分の思っていることと行動をできるだけ一致させよう」

と考えるようになりました。


まず、

「わたしは本当はどう思っているんだろう?」

と自分に問いかけて


その上で、

「じゃあ、どんな言葉を選ぶ?」

「どんな行動を取る?」

と考えるようになりました。


時には、周りの意見に合わせることもあります。


でも、それはただ流されているのではなく、

「周りはこう考えている。わたしはこう思っている。その上で、わたしはこの選択をする」

という感覚です。


ただ合わせるのではなく、自分で選ぶ。


それだけで違和感はかなり減りました。


そして、

「わたしがこう思ったから、この行動を選んだ」

と思えるようになると、ストレスもずいぶん減ったように感じています。



◎モヤモヤしたときは立ち止まってみる



もし最近、

なんとなくモヤモヤする。

理由はわからないけれど気が重い。

そんなことがあったら、一度立ち止まってみてください。


そして、

「わたしは今、本当はどう思っているんだろう?」

と自分に問いかけてみてほしいんです。


その上で、

「じゃあ、わたしはどんな行動を選びたい?」

と考えてみる。


そんな小さな積み重ねが、自分とのズレを減らし、結果的にストレスを軽くしてくれるかもしれません。


ストレスの原因は、もちろん自己不一致だけではありません。


ですが、自分でも気づかないうちに積み重なっているストレスの中には、自分の本音と行動のズレが関係していることもあるのではないかと、わたしは考えています。


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