こんにちは。保育士の仕事を13年してきました。かっぱママです。
今回は次男のいっちゃんのお話をさせて頂きたいと思います。
いっちゃんは幼稚園の2歳児クラス(プレ)に通う3歳の男の子です。
いっちゃんは「口腔機能発達不全症」という診断を歯医者さんで受けています。
それにより、口の中の機能の発達が遅く、発語や食べる機能の発達がゆっくりです。
口腔機能発達不全症とは
口腔機能発達不全症は、食べる、話す、呼吸するなどの機能が十分に発達していない状態を指します。特に子どもに多く見られ、食事やコミュニケーション、呼吸の質に影響を与える事があります。
特に18歳未満の小児で生まれつき病気ではないのに、子供の口の機能が十分に発達しなかったり、うまく使えなかったりする状態のことを言います。
発達不全と言っても機能的に全然働いていないわけではなく、幼児期・学童時期の右上がりの傾斜が少し低く、機能獲得がやや遅れている状態です。
この口腔機能発達不全症は年々増えているとも言われています。
原因
・飲み込む力の発達が遅れている
・口呼吸の習慣がある
・舌の位置が低い
・歯並びや顔面の骨格の不調和
症状
・口を閉じていることが難しく、常に空いた状態になってしまう(口呼吸)
・舌の動きが悪い
・歯がなかなか生えない(歯の萌出遅延)
・食べる量にばらつきがあったり、強い偏食、小食、食べるのに時間がかかる、くちゃくちゃ音を立てて食べるなど食の問題がある
・指しゃぶりや爪噛みがやめられない(口腔習癖)
・言葉がうまく聞き取れない、発音が不明瞭、滑舌が悪い(発音障害、構音障害)
・いびき、睡眠時無呼吸症候群
対処法
早期に発見して適切な治療により、正常な発達へと導くことが可能です。
トレーニング方法
・あいうべ体操
口を大きく開けたり、舌を上下左右に動かしたりして唇や顎の筋肉を鍛えます。
・ガムトレーニング
リズムを決めて噛んだり、自由に噛んだりして唇や顎の筋肉を鍛えます。
・舌トレーニング
舌を尖らせて口角に触れたり、上唇や下唇をなぞったりして、舌の動きを改善します。
・吹き戻しを使ったトレーニング
吹き戻しを使って口を鍛えます。
・風船遊び
風船を膨らませたり、縮めたりして口を鍛えます。
・ガーグルストップ
鼻呼吸の状態でガラガラうがいをして、口を鍛えます。
・タッチスティックを使ったトレーニング
舌と顎の位置を改善します。
次男が口腔機能発達不全だと気付いたきっかけ
いっちゃんには、上の口腔機能発達不全症の症状の中で、当てはまるものがいくつかありました。
それは、歯が生えるのがゆっくりであったこと、発語が遅かったこと、偏食であったこと、よく食べ物を詰まらせる事があったこと、などでした。
しかし、言っていることはよく理解していて、「絵本読もうか?絵本持ってきてー」などと言うと、絵本を持ってきて膝の上に座ったり、何と言っているかはわからないけれど、何かは喋っていると言うような感じでした。
トイレに関しても、1歳児クラスの時に、自らトイレに行き始めて、オムツが外れるのもとても早かったです。
食事に関しては、1歳頃まで、あまり固形物を食べたがらず、母乳とトマトジュースなどを飲むことが多かったです。(母乳は1歳半頃まで飲んでいました)
トマトが好きで、トマトはよく食べていましたが、離乳食や、白いご飯やパンなどの炭水化物もあまり食べませんでした。
その為、咀嚼をする、食べ物を飲み込むなどの練習があまりできず、そのような事も口腔機能の発達の遅れにつながったようにも思います。
そのため、何か食べ物を食べてもよく詰まらせる事がありました。
何度も詰まらせては慌てて口の中から食べ物を取り出すと言うことがありました。
特に、パンのように、飲み込みにくいものはよく詰まらせていました。
そして基本的に肉類や野菜など、しっかり噛まないと飲み込めないようなものは、吐き出してしまうので、あまり食事で出しても食べてくれませんでした。
そのように口の中の発達に関しては、何かあるかもしれないなと私は感じていました。
そんな感じであったので、最初に1歳半検診の時に、保健師さんに相談して、保健所で発達の検査を時期を変えて2歳時に、2回しました。(田中ビネー知能検査というものです)
その結果、全て検査項目をクリアし、2回ともに発達面では何も遅れが無く、問題がないというように言われました。
その為、発達全体の問題ではなく、口の中のみの問題なのかもしれないと言われました。
言葉が遅いので、療育(心身に障害のある子どもが社会的に自立して生活できるように支援する取り組み)に通った方が良いのかなとも思っていましたが、
今は療育に行っても、その他の発達には問題がないので、言語聴覚士のいる施設でないと意味がないかもしれないと言う事でした。
しかし言語聴覚士さんのいる施設は年齢がもっと上になってから(しりとりができるくらいの年齢になってから)と言われたので、今も療育には行っていません。
歯医者で定期的に検診をしてもらっています。
歯医者で口腔機能発達不全という診断が下る
発達検査では何の問題もなく、口の中の発達の問題かもしれないということで、小児歯科に行くことにしました。
そこで相談して、口腔機能発達不全症の検査をすることになり、検査をしてみると、やはり口腔機能発達不全症という診断でした。
検査の内容的には、いっちゃんはまだあまり喋れないので、私が問診をしてもらい、口の中の状態や、歯並び、口の中(顎)の筋肉発達の状態を見てもらいました。
そして、歯医者さんでトレーニングが始まりました。
栄養士さんもいる歯医者さんでしたので、食事指導もしていただいています。
食事では、最初は食べ物を小さく切って出すようにしていたのですが、噛みちぎる練習をするために徐々に大きさも変化させていき、今は大きいものを噛みちぎれるようになって来ました。
そのように、食べ物の種類や大きさなども細かく教えてもらえているので、とても助かっています。
口腔機能発達不全症のトレーニング
診断がくだり、口腔機能発達不全症のトレーニングが始まりました。
いっちゃんがやったのは、こんな感じのトレーニングです↓
・リップホルダーを使った唇の閉鎖力トレーニング
①座って奥歯を噛み合わせ、リップホルダーという小さくて平べったいゴムのようなものを歯に沿わせて唇と歯の間に挟む
②唇を閉じて力を入れ、1、2、3、と数える間、リップホルダーが口から出ないようにする
③数秒間唇の力を抜く
④同じ位置で7〜10回を1セットとして行う
・吹き戻しを使った唇の力を鍛えるトレーニング
吹き戻しは、駄菓子屋や100円均一などでよく売っています。
息を吹きかけると長細い紙が伸びて広がるようなおもちゃで、いっちゃんは歯医者さんに売っていたので早速買ってやってみました。
・あいうべ体操
①「あー」と言いながら、喉の奥が見えるくらい大きく口を開く
②「いー」と言いながら、前歯が見えるくらい口を思い切り横に広げる
③「うー」と言いながら口唇を前に突き出す
④「べー」と舌先を思い切り前へのばす
⑤ゆっくり10回繰り返す
これらのトレーニングは、口周りの筋肉や舌の動きを鍛えることで、食事や発音が改善され、口腔機能全体の発達が促進されます。
いっちゃんはまだ、2歳ということもあり当時はできないものも多くて、なかなかトレーニングはうまく行きませんでした。少し年齢が早かったようでした。
その為、時期を遅らせてまたチャレンジするなどしてみると良いかなと思っているので、そろそろまた始めようかなと思っています。
3歳になる頃には、食事面も、発語面もかなり発達し始める
2歳の間は、やはり物を詰まらせることもあり、言葉の発達もゆっくりで、ママやパパ、わんわんなどの一語文を喋るくらいでした。何かを一生懸命喋っているのですが、なんと言っているのか聞き取ることが難しい事も多かったです。
家では好き嫌いもまだかなりありました。
いっちゃんは、2歳児クラスの4月から8月までは週3回一時保育に行き、週2回は午前中だけ幼稚園のプレに通っていました。
家とは違って、保育園での給食は何でも結構よく食べると言われていました。
9月から幼稚園のプレが週5になり、お弁当が始まると、かなり量も食べるようになり、お弁当におかずやご飯を多めに詰めて持たせていましたが、毎日しっかり完食してくるようになりました。
絶対に食べなかった肉類や野菜類(トマト以外)も食べてくれるようになりました。
家では甘えたいのか、好き嫌いをしたり、食べさせてもらわないと食べてくれないですが、幼稚園では頑張っているようで、かなり色々な物を食べられるようになり、食べる量も増えてきたのです。
それにより、咀嚼の練習も進んできたのか、言葉の発達もとても進んできて、3歳になる頃には二語文も出てくるようになりました。
今現在(3歳3ヶ月)では、二語文をよく話し、「ママ大好き!」「にいに会いたい」「ブーブあった!」など、二語文に近い感じではありますが、文章を多く話すようになってきました。
前は何を言っているのかわからなかったですが、滑舌が悪かったり、発音が不明瞭なことはあれど、だいぶ何を話しているのか理解できるようになって来ました。
口腔機能発達不全のことは、幼稚園でも保育園でもよく話をしていて、発語はゆっくりだけれども、言っていることはみんな理解しているということだったり、物をよく詰まらせてしまうことだったり、日常生活で気をつけてもらうことなどは先生によく相談をしました。
先生は、本当によく注意して日々保育してくださっているので、幼稚園や保育園では物を詰まらせたりすることなく、今のところ過ごせています。
発語が遅い、食事がうまくいかない、偏食が気になるなどで悩んだら
発語が遅かったり、偏食だったり、食事がうまくできなかったりすると、発達障害なのではないか?何か問題があるのではないか?と不安になることも多いかと思います。
でも、どうしたら良いのかわからない。誰に相談したら良いのかわからないと悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
特に口腔機能発達不全症という病名は、2018年に新設されたものです。
最近でてきた病名ですので、まだ多くに知れ渡っていることではないので、知らない方も大勢いらっしゃると思います。
私も発語が遅いことは不安がありましたが、自分の保育士としての経験もあったので、
次男を見ていて、「これは多分口の中の問題であって、発達障害とはまた違うのではないか」と感じていたので、発見も早かったのですが、なかなか専門家ではないと判断が難しいことも多いと思います。
何かそういう不安があったら、まず地域の保健師さんや、心理師さんなどの相談窓口に行ってみたり、電話をしてみたりすると良いかと思います。
必要があれば検査をすることも、おすすめします。(ただ、その検査をする適正な時期などもありますので、それも相談されると良いかと思います)
相談をしたり、検査をしたりして、何が問題なのか、治療が必要なのか、療育に行くのが良いのか、歯医者に行くのが良いのか、など、見極めていくことが大切だと思います。
口腔機能発達不全は、早期発見することがとても大事で、治療などをしていくことで改善されていきます。
早めに行動することが、お子さんにとっても親御さんにとってもプラスになることが多いと思いますので、悩んだらすぐに相談ができるといいなと思います。