こんにちは。13年間保育士の仕事をしてきました、かっぱママです。今月は3月ということもあり、卒業シーズン。4月からは、入園や入学、進級など、新しい環境での生活がスタートすることも多いと思います。
長男のけいちゃんは昨年の4月に小学校一年生になりました。
今日はその時にけいちゃんがぶちあたった「小一の壁」についてお話させて頂きたいと思います。
けいちゃんはHSC(HSP)という気質を持っています。まず、このHSCについて少し簡単にお話したいと思います。
HSC『Highly Sensitive Child』とは?(HSP)
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、日本語では「高感受性の人」と訳されます。HSCはこのHSPのPersonの部分がChild(子ども)になっており、HSPの子どもという意味になります。
HSPは、生まれつき五感や感情が鋭敏で、周りの環境や他者の感情に敏感に反応するという特徴を持つ人のことです。
HSPの特徴
・五感の鋭敏さ: 光、音、匂い、味、触覚など、五感に敏感で、刺激に強く反応します。
・感情の豊かさ: 喜怒哀楽が激しく、他者の感情にも共感しやすく、深く傷つきやすい面があります。
・周りの環境への敏感さ: 環境の変化や騒音、混雑などに敏感で、ストレスを感じやすいです。
・内向的な傾向: 刺激が多い場所や人混みを避ける傾向があり、一人で過ごす時間を好む人が多いです。
・完璧主義: 自分自身や周りの人に高い基準を求める傾向があります。
・共感力が高い: 他者の感情を深く理解し、共感することができます。
・創造性が高い: 想像力豊かで、芸術や音楽などの創造的な活動に長けている場合があります。
HSPは病気ではありません。
HSPは、生まれ持った気質であり、病気ではありません。しかし、周囲の理解が得られなかったり、自分の特性を受け入れられなかったりすると、精神的なストレスを抱えやすくなることがあります。
HSPへの理解と対応
・自分の特性を受け入れる: HSPは病気ではなく、個性の一つであることを理解することが大切です。
・ストレスを軽減する: 刺激の少ない環境を作る、リラックスできる時間を確保するなど、ストレスを軽減するための工夫をすることが重要です。
・周囲への理解を求める: 周囲の人に自分の特性を理解してもらうように、伝えることが大切です。
・専門家のサポート: 必要に応じて、カウンセラーや精神科医などの専門家のサポートを受けることも有効です。
HSPは、敏感な心を持ちながらも、豊かな感性と共感力を持つ素晴らしい人たちです。自分の特性を理解し、周囲の理解を得ながら、自分らしく生きていくことが大切です。
以上がHSP(HSC)の説明になります。このように、けいちゃんはHSCの気質を持っているので、周りの子達よりも環境の変化などに敏感に反応してしまうので、より小一の壁にぶちあたりやすかったんだと思います。
小一の壁とは?
「小一の壁」とは、小学校に入学した子どもが、今までとは全く異なる環境に戸惑い、様々な困難に直面する様子を表現した言葉です。具体的には、次のようなことが挙げられます。
1. 生活リズムの変化
・幼稚園や保育園と比べて、学校生活は時間管理が厳しく、規則正しい生活リズムが求められます。
・早起き、登校、授業、給食、下校など、一日のスケジュールが大きく変わり、子どもたちはそれに適応する必要があります。
2. 学力の変化
・幼稚園や保育園では遊びや生活を通して学ぶことが多かったのに対し、小学校では本格的な学習が始まります。
・漢字や計算など、新しい学習内容を理解し、覚えなければならないプレッシャーを感じます。
3. 社会性の変化
・幼稚園や保育園では、先生や友達との距離が近く、親密な関係を築きやすかったのに対し、小学校では大人数の中で、先生との距離も遠くなります。
・新しい友達と仲良くなったり、集団の中で自分の役割を果たしたりするなど、社会性を求められます。
4. 親のサポートの変化
・幼稚園や保育園では、親が子どもの様子を頻繁に把握することができましたが、小学校では、学校での様子を直接知る機会が減ります。
・親は、子どもの学習や生活面をサポートする役割を担う一方で、子ども自身の自立を促す必要があり、そのバランスに悩むこともあります。
これらの変化にうまく適応できない子どもは、学校に行きたがらない、不登校になる、成績が伸びない、友達とトラブルを起こすなど、様々な問題を抱える可能性があります。
長男けいちゃんのぶちあたった小一の壁とは?
上の小一の壁とは何か?の項目から順に説明していきたいと思います。
1.生活リズムの変化について
幼稚園の時は9時登園だったのですが、小学校は8時20分までに登校に変わりました。最初の1ヶ月は私か夫と一緒に学校まで登校し、1ヶ月経って、慣れてきたかなと感じ始めてからは、お友達と朝は7時50分に待ち合わせをして登校しています。
幼稚園の時は自宅を8時45分くらいに出ていたので、
およそ1時間ほど出発時刻が早まりました。
その為朝も早く起きなければならなくなり、リズムが整うまでは結構大変でした。
最初の1ヶ月ほどは周りのお友達も、保護者と一緒に登校していることが多く、保護者の負担もかかります。朝7時台など、保育園や幼稚園で早めに預かりをお願いしていた方からすれば、逆に登校時間が遅くなったことで仕事の時間を変更しなければならないという方もいらっしゃると思います。
小学校は早朝預かりをしているところは、殆どないと思いますので、1ヶ月の送迎が終わったとしても、両親が先に仕事に行って、子供だけが家に残って登校時間まで過ごさなければならなくなりますし、鍵をしめて一人で登校させるのも心配になる方もいらっしゃると思います。
2.学力の変化
けいちゃんは比較的勉強に関してはできる方で、このあたりはあまりまだ悩むことは少ないです。しかし、もともとHSCで繊細な性格で、女の子っぽくジェンダーが迷子中なこともあり、自信を失ってしまったり、自己肯定感が低くなってしまう事があるのではないかと思いました。その為、勉強に関しては自信を持てるように、小学校入学する前に勉強はできる範囲でやっていました。
こどもチャレンジを2歳からやっており、チャレンジが好きだったので、楽しんで勉強をできる環境を作ったりしていました。文字に関しても、年長の時から日記を書き始め、私がお返事を書いて交換日記のようなものをしたりもしていました。これは小学校に入学するにあたって、とても良い効果があったなと感じています。
たまたまけいちゃんは学力には今は問題ないですが、勉強が苦手だったり、学習障害などがあるお子さんにとっては、この環境の変化はかなりつらいものであると思います。今まで遊ぶことが仕事だった保育園や幼稚園から急に、毎日机に座って苦手な勉強をしなければならないとなると、かなりつらい日々になってしまうかもしれません。
3.社会性の変化
社会性の変化にはけいちゃんは大きく壁を感じました。まず、けいちゃんの通う地区はとても子どもが多く、小学校の全校生徒は1200人以上、一学年6クラスもあるマンモス小学校でした。
その為、先生の目も行き届かせることが困難であり、加えて色々な生徒がやってくるので、トラブルも多く、いじめなども起こっていました。
人数がおおすぎるため、グランドなどでは殆ど遊ぶことができず、基本的に教室で椅子に座っていなければいけないというスタンスでした。
授業中だけでも椅子に座っていることが辛いはずなのに、休み時間までもそのような状況で、けいちゃんはとても参ってしまっていました。
外遊びも最初の方は殆どできておらず、子どもたちはみんなストレスがたまって、暴れている子もおり、トラブルが頻繁に起こっていました。
幼稚園までは、毎日外で思いっきり遊び、走り回り、虫や生き物などを見つけて捕まえたり、土遊びをしたり、思う存分身体を動かせていたのに、小学生になったら、そのようなことが全くできなくなってしまったのです。
加えて、コロナ禍が開けたというのに、給食はいまだに黙食で、楽しみにしていた給食も友達と喋ることは許されず、黙って食べ終わらなければいけないような環境でした。
そして、幼稚園の頃はお弁当だったので、自分の食べたい量を調節できたのですが、身体の大きいけいちゃんにとっては(小3くらいの体格をしています)給食はとても足りず、いつもお腹をすかせて帰ってきました。話を聞いてみると、給食の量自体がやはり少なく、おかわりもクラスによってもらえたりもらえなかったりするようでした。
そして、一番変化が大きかったのは、先生の変化でした。
幼稚園の頃は優しい先生が多く、怒鳴り散らすような先生は一人もいなかったです。
しかし、小学校に入ると怒鳴る先生がいるようでした。
学校でも恐いと有名だった先生が担任だったので、けいちゃんはとても怯えてしまっていました。「学校に行きたくない」と言い始めた一番の理由だったと思います。
小学生を大勢見ていれば、怒鳴らないといけない事も出てくるのかもしれませんが、怒鳴るというのは、HSCの子にとってとても苦痛なものです。
自分が怒鳴られていなくても他の子が怒鳴られているのをみるだけで、辛くなってしまうこともあります。
その怒鳴る行為を毎日体験しなければいけない環境にいきなりなってしまうということは、かなりマイナスな大きな変化とも言えます。
ヤンチャなお友達も多く、よく押されたり、叩かれたりして転んで怪我をして帰ってきたりしました。
「死ね!」などと日常的に暴言を吐く子に対して、ものすごくストレスが溜まり、そのストレスのあまり、自分の筆箱に自ら穴を開けてしまうほどでした。
そして、けいちゃんはジェンダーが迷子の状態であり、女の子っぽい見た目をしているので、いじられたりからかわれることもあったと思うので、それに関してもどう対応していくのが良いのか最初は悩みました。
4.親のサポートの変化
けいちゃんは年中から幼稚園に通っていたので、直接毎日園までの送迎がありました。その為、先生にも話を聞く機会も多く、親子行事もかなり多かったので、園の様子も把握しやすく、けいちゃんの日頃の状態もわかりやすかったです。
何か問題があってもすぐに先生に相談し、その都度解決していくことができていました。
しかし、小学校に入ると自分で登下校するので、親は基本的に小学校に行くことはありません。
親子行事などは無く、親が見にくるのは学習参観か運動会くらいです。年に本当に数回しかありません。
先生との関係もかなり遠くなり、最初の頃は電話をしていましたが、先生方も忙しく、なるべく連絡帳に書いて欲しいというような感じでしたので、連絡帳に何かあれば書いていました。
しかし、子どもからの情報しかないので、何かトラブルがあったりしてもわかりにくいことも多く、かなり困ることは多かったです。
子ども同士のトラブルなども、特に先生が見ていない場面で起こることが増えたので、(登下校など先生がいない場所も増えた為と、人数が多い為)状況を把握することが難しいこともありました。
幼稚園と違って親同士の交流も殆どないので、同じクラスの親御さんの顔も名前もあまりわからないまま、一年生が今終わろうとしています。
幼稚園から一緒のお友達がクラスにいて、そのママ友とはよく話ができたので、情報交換をしてよく相談しあっていました。
本当に幼稚園のママ友には小学校に入っても助けられています。
もし、この存在がなかったら今以上に訳がわからない状態だったと思います。
小一の壁にぶちあたったけいちゃんはどうなったのか
けいちゃんは、幼稚園の頃はとても楽しく過ごせていて、幼稚園は大好きでした。
しかし、その前に通っていた保育園はあまりお世辞にも良い保育園とは言えないような感じで、先生の子どもや保護者に対する対応もひどいものがありました。(この話は今後またnoteで書きたいと思います)
その為、保育園に対して身体が拒否反応を起こしてしまうまでになってしまったのです。
保育園に行くと熱が出たり、吐き気がしたり、腹痛がしたりしてしまうようになりました。
泣き叫んでパニック状態になることもありました。
その為、急遽退園をして、幼稚園に転園したという流れで幼稚園に入園したのです。
HSCで繊細な性質を持っているので、色々なことに敏感だったりすることもあってのことかもしれませんが、幼稚園に転園すると、すぐに症状はなくなり、「幼稚園大好き!」と毎日楽しく通えるようになったので、あまりに保育園の環境が良くなかったんだなと思います。
幼稚園でも初めての行事(コロナ禍だったことと、ひどい保育園だったこともあり、ちゃんとした運動会や発表会は初めての経験でした)の前後にはチックがでたり、不安定になることはありましたが、なんとか乗り越えて、楽しむことができました。幼稚園では行き渋りもあまりなく、楽しんで通うことができていました。
しかし、小学校に入ってからというもの、担任の先生が恐くて大きい声を出すのが嫌だ、お友達に酷いことをされるのがつらい(暴力や暴言、命令されるなど)、ずっと座っていなければならない環境が苦痛すぎる、外で全く遊べないのがつらい、などなどを理由に学校に行きたくないとずっと言っていました。
吐き気や腹痛、倦怠感などを訴えることもあり、保育園に通っていた頃の登園拒否の時と同じような状態になっていってしまったのです。
そして、一年生の秋頃からはチックも始まり、5ヶ月ほど治りませんでした。
小一の壁にぶちあたったけいちゃんに私がした事
けいちゃんとは何度も何度もよく話をしました。
学校もお休みする日もありました。
体調が悪い時は無理をせず、心も身体も休ませることが大事だと私は思っているので、つらい時は休ませました。
私が仕事をしていたので、学童にも行って欲しかったのですが、学童も先生や上級生が恐くて行けない、お友達がいなくて行けない、お友達が嫌なことをしてくるから行けないなどと話していて、学童にも殆ど行けませんでした。学童に関しては今も行けていません。
もともと、HSCで繊細な気質をもっていること、じっとしていることが苦手なこと、お友達に何かされても言い返せない、やり返せないこと、前の保育園でつらい事があり、体調不良により登園不可能になってしまったこと、女の子っぽく、ジェンダーが定まっていないことなどを、入学前から発達支援の担当の先生に話をしていたので、入学してからも先生とよく話し合いをしました。
発達支援の先生から担任の先生に伝えてもらったり、担任の先生とも話し合いをしました。
メンタルクリニックにも行きました。
けいちゃんからの話だけではわからないことも多かったので同じクラスの子のママさんにも色々クラスの状況を聞いたりしました。(同じ幼稚園だった子のママさんがいたのでとても助かりました)
そして、やはりけいちゃんのクラスは問題のある子が多く、トラブルなども頻繁に起きており、いじめも発生しているという状況だということがわかりました。けいちゃんはいじめられているわけではありませんでしたが、トラブルに巻き込まれる事が多く、何か酷いことをされても「やめて」と言えないことでされるがままになっている可能性も高いと感じました。
学校の先生と話し合いをして、酷いことをしてくる子と話し合いをしてもらう時もありましたが、中には話し合いまで持っていってもらえないこともありました。先生も非常にお忙しかったんだと思いますが、小学校では、なかなか全員の子供達へ対応していくということが難しいんだと感じました。
そのようにして、少しずつけいちゃんの環境を少しでも良いものにできるように工夫していきました。
けいちゃん自身も少しずつ学校生活に慣れてきて、酷いことをしてしまうお友達との接し方を学んだり、行事を経験して自分の強みにしたりしていきました。
嫌なことをされたら「やめて」という練習として、弟にまず「やめて」と言えるようになろうねと話し、弟で練習をしたりして、少しずつではありますが、嫌なことは嫌だと言えるようになりつつあります。
沢山手をあげたり、先生の質問にも積極的に声を出して答えたりと、授業を楽しめるようにもなりました。
お友達もたくさんできて、お友達に会うことが楽しみになりました。
自分の見た目が女の子っぽいことについても、「けいちゃんは女の子なの?」と聞かれても、「けいちゃんは男の子だけど、可愛いものが好きなんだ」と返して、仲良くできるようになってきました。
クラスの子達も、「けいちゃんは可愛いものが好きな男の子なんだ」というように理解され始めています。
一年生がもうすぐ終わりに近いた今では「学校が楽しい!」と言ってくれるようにまでなりました。
小一の壁を突破するために大事なこと
このように、小一の壁を突破するには様々な試練があり、今も学校に行きたがらない日もありますし、学童には行けていません。
しかし、その中でも楽しいことを探して、そこに注目し、その話を中心にしてみたり、沢山子供の話を聞いて理解してあげることは大事だなと思っています。
特に子供の気持ちを否定せず、まず受け入れてあげることが大事だと思います。
「学校に行きたくないんだね。つらいんだね。〇〇が嫌だったんだね。それなのに、学校にちゃんと行ってえらかったね」などなど。
学校に行ってくれないというのは、親にとっても不安ですし、仕事をしていれば特に困ります。
その為、ついつい強い口調になってしまうこともあるかと思いますが、「学校は絶対に行かなきゃだめだよ」「みんなは行けているのに、なんであなたは行けないの」「学校行かないなら〇〇してあげないよ」など、
周りと比べたり、脅したりするような言動は子供にとって良くないですし、逆に学校にますます行けなくなる原因にもなってしまうので、控えた方が良いと思います。
そして、学校で何か問題があれば放置せず、なるべくすぐに対応してあげて解決に向かわせることも大事だと思います。
それには、先生との連携が必要不可欠になりますので、小学校に入ると先生との距離が遠くはなりますが、積極的に連絡したりしていく方が私は良いと感じました。
それをしないと、本当に何が起きているかもわからないまま、登校拒否になってしまいかねない気がしました。
同じクラスの中でママ友がいれば、その方と情報を交換することもとても重要だと思います。もし、お友達がいなかったら、懇談会などでもし同じクラスのママさんと知り合う場面で、積極的に話しかけるなどできると良いのではないかと思います。
学童に行けない問題に関しては、我が家は私が保育士の仕事を辞めて、在宅でできる仕事に変えるなどして対応しました。
仕事を変える事はとても大変ですし、一年生は早めの時間に帰宅してしまうので、子供を見ながら仕事をすることはとても大変です。
特に学校は春、夏、冬と長期休みがあるので、学童に行ってくれないと、特に保育園に通わせていた方からしたら、つらいものだと思います。
(保育園は年末年始しかお休みがなかったので。幼稚園は長期休みはあります)
長期休みに一日中家に子供がいるという状況は、朝昼晩とご飯を作らなければならないですし、仕事している方にとってはかなり厳しいものだと思います。
我が家は学校の学童を利用していましたが、学童には民間のものだったり様々今はありますので、合わなければ違う学童を探すなどの手段もあるかと思います。
小一の壁にこんなにもぶつかるとは思っていませんでしたが、色々と試行錯誤してなんとか乗り越えてきました。
この1年間は本当に、育児も家事も仕事もめちゃくちゃ大変でした。私自身のメンタルもやられました。
でも、けいちゃんも私も夫もまた一つレベルアップしたようなそんな感覚がしています。一人一人も、家族の絆もパワーアップしたような、そんな感じです。
私は、相談や愚痴聞きを行っていますので、よろしければお気軽にメッセージやお電話お待ちしております。