私は毒親から虐待を受けて育ち、結果として16歳で摂食障害と双極性障害になりました。しかし、今は摂食障害も双極性障害も回復し、健康に夫と息子達と楽しく生きられるようになりました。
前回は直接子供への接し方などで気をつけていることについて書かせて頂いています。
今回は子供への接し方以外で、私が毒親にならないように日々子育てで気をつけていることをご紹介させて頂きたいと思います。
①でもお話していますが、悲しいことに「虐待は連鎖していく」「毒親に育てられた親は毒親になってしまう」などと言われることがあります。
それは紛れもない事実ではあるかもしれません。でも虐待を受けてきた、毒親に育てられた人たちが必ずしも虐待をしたり毒親になってしまうわけではありません。
虐待をせずに立派に子育てをされてきた方も沢山います。
今回は前回に引き続き、「虐待をしない」「毒親にならない」ように私が自分なりに編み出してきた方法についてお話していきたいと思います。
頼れるサービスはとことん使う①一時保育の保育園利用
毒親に育てられてきたり、摂食障害になってしまったりした人に特に多い気がするのですが、そういう辛い思いをしてきた人ほど、「周りに頼る」ということが苦手で、1人でなんとかしようと頑張りすぎてしまっている気がします。
今までは1人でもなんとかなることもあったかもしれません。
しかし人間は1人では生きていくことができません。特に子育てに関しては一人ではなかなかうまくいかないものです。
加えて、子育ては24時間労働です。一人でなんとかしようとしたら、身体が壊れてしまいます。
しかし、今は核家族であることが一般的です。必然的に夫婦二人での育児や、シングルの場合は一人での育児になってしまっていることもあるかと思います。
人間は元々は集団で生活することが当たり前でした。
昔は集団で生活して、色々な役割を持ち、みんなで助け合ってきたからこそ生き残ってこれたのです。その為、今の核家族化の生活や一人や二人育児のほうが異常な状態というわけなんです。
一人で子育てをするという事が、本当は無理なことなんです。
なので、一人で子育てをしている時に、うまくいかなかったり、辛くなってしまったりすることは言ってしまえば当たり前なことだったんです。
今はこんな話をしている私ですが、1人目の出産後は1人でなんとかしようとしてしまっていました。
夫には頼ることができましたが、コロナ禍ではなかったので、夫が仕事から帰ってくるまではワンオペでした。
そして最初のうちは、保育園や親の助けを借りようとは思いませんでした。
私の親は毒親なので、まず助けを求めることは難しかったですし、助けてもらおうともあまり思いませんでしたが。
保育園に関しても、毒親から「保育園に預けるなんて!かわいそう!」などと、ずっと言われていた呪縛からか、自分が保育園で働いていたにも関わらず、「小さいうちは、自分の子供は自分で育てないといけない。かわいそう」という言葉がずっと頭の中にこだましていました。
しかし、産後うつも大変でしたし、長男の時には母乳過多症に苦しんでいたので、乳腺炎にも10回ほどなってしまいました。毎度のように熱は40度まで出て、死にそうに
なりながら、激痛に耐え、眠ることもできずに必死に授乳をしていました。
さすがにもう無理かもしれない・・・と限界を感じ、一時保育に預けて休もうと思いましたが、私の住む地域は子供がものすごく多い地域で、簡単に一時保育には入れる状況ではありませんでした。
そこで、地域の保健師さんに相談をし、一時保育の受け入れがある保育園に、
私があまりに大変な状況だということを話してもらい、なんとか預けることができました。
一時保育が利用できるようになり、定期的に休めるようにもなって、乳腺炎になる頻度も減って落ち着きを取り戻し、産後うつも良くなってきました。
定期的に地域の保健師さんに相談をし、話を聞いてもらいました。預けている保育園の保育士さんともよく話をしました。
今はそれが本当に良かったなと思っています。
私が出産して感じたのは、子育ては本当に孤独だなということでした。
保育園で働いている時は、他の先生方が沢山いたので、何かあれば相談ができました。
しかし、自宅で子育てをしていると、夫しか話せる大人がいなかったので、他の人への相談などはできないし、常に2人でなんとかしないといけない状況になってしまったので、とても心細かったです。
その為、地域の保健師さんや保育園の先生方にお話をできたのはとても大きかったです。
頼れるサービスはとことん使う②産前産後ヘルパー利用
次男が生まれたあと、一時保育に入れる生後6ヶ月までの間には、産前産後ヘルパーを利用しました。産前産後ヘルパーとは妊娠中に産後6ヶ月までの赤ちゃんがいる家庭に家事や育児などを助けてくれる制度のことです。地域によって対象年齢やサービス内容は異なるとは思いますが、主に
育児に関するもの
・授乳
・おむつ交換
・沐浴介助
・適切な育児環境の整備
・保育園などへの送迎
・その他の必要な育児援助
家事に関するもの
・食事の準備及び後片付け
・衣類の洗濯、補修
・居室などの清掃、整理整頓
・生活必需品の買い物
・関係機関との連絡
・その他の必要な家事援助
などをしてもらえます。
私は丁度コロナ禍の出産になり、長男がコロナで休園(自宅保育できる場合は自宅保育するようにと言われていた時がありました)になってしまっていたので、
ヘルパーさんには、つきっきりで長男のお世話をしてもらっていました。
弟が産まれて長男も不安定にもなってしまうかなと思ったので、なるべく長男のストレス解消になったら良いなと思いましたが、ヘルパーさんが本当に素敵な方で、
優しく長男と思う存分遊んでくださったので、とても助かりました。
私はその間、次男のお世話をしたり、家事をしたりしていました。
その為あまり自分の休息にはならなかったかもしれませんが、長男の相手もしながら全てをこなすのはかなり大変だったので、その点はとても助かったと思っています。
お母さんは赤ちゃんのお世話のみに集中して、掃除や洗濯、食事の準備などをお願いするのも良いですし、睡眠を取ったり、休憩をしたりして、赤ちゃんのお世話をお願いするのも良いと思います。
私がお願いしたヘルパーさんはお話もしてくれたので、孤独な育児中に会話ができて救われました。逆に会話はあまりしたくないという方もいらっしゃると思いますが、その場合はその旨を伝えれば対応してくれる場合もあると思います。
ヘルパーさんや、保育園以外に、ご両親に頼れる場合は大いに頼ってもらえれば良いのではないかなと思います。
我が家のように毒親だったり、色々と問題がある場合もあるかもしれませんが、
子供の安全も考えながら、頼れるところにはとことん頼っていくのが良いと思います。
夫と一緒に家事育児を行う
これに関しては、旦那さんのお仕事の都合にもよりますし、難しいところも多々あるとは思いますが、我が家は私も夫も、一緒に助け合って生活しています。
長男も次男も出産して6日間の入院生活を送り、退院したあとは(長男は黄疸で少し入院が長引きましたが)ずっと夫婦2人での育児スタイルです。
幼稚園や保育園の送迎、子供たちとの入浴、皿洗い、洗濯などもやってくれます。
次男が産まれるまでは料理は私が行っていましたが、次男が生まれてからは朝ご飯の支度などは、率先して夫がやってくれるようになりました。
本当に一緒に子育てをしている感じです。
次男の時はコロナ禍で夫は基本的に在宅勤務だったので、ずっと家にいてくれていたので、それもとても助かりました。コロナ禍での妊娠出産は立ち会い出産もできず、色々不安も多かったですが、産後夫がずっとそばにいてくれる環境というのはとても助かっています。
1ヶ月ほど育休も取得してくれました。
そのことも私はとても嬉しかったです。この産後の1ヶ月、夫にも頼れるということはものすごく安心感がありました。
育休を取る事もなかなか難しい事だとは思いますが、もし取れるのであれば、取ってもらった方が、家族みんなのためにとても良いことだなと私は感じます。
余裕がなくならないために、どうすればいいのか
子育てをしていると、どうしても余裕がなくなってしまいます。
余裕がなくなると、イライラもしてしまいます。
では、どうすれば余裕がなくならないのかと考えると、やはり自分自身のやらなきゃならないことを減らして、(1人で抱え込まないで)
少しでも休む時間を取るということが必要だなと思いました。
子育て中のお母さんやお父さんは、どうしても頑張りすぎてしまいます。
頑張らないとどうにもならない事だらけなのですが、頑張りすぎて辛くなって、虐待をしてしまったり、子供に辛い思いをさせてしまったり、体調を崩したりしてしまわないように、考えていかなければなりません。
だいぶ自分では周りに頼れるようになったと思っていますが、それでもやはり、何かお願い事をしたりするということがまだ苦手だなと感じることがあります。
夫からも、「かっぱママは何か頼み事をするのが苦手だよね」といまだに言われることがあります。
毒親に育てられてくると、「全部自分の力でやらなければ」「人に頼ってはいけない」「常に頑張っていなければ」と思ってしまったり、「頼むことはいけないこと」と思ってしまうことがあるような気がしています。
でもそんな考えは、自分に余裕を無くしてしまうことに繋がってしまうので、
今は逆に良くない方向に進むことにつながっている気がしています。
やはり人間は、余裕がなくなると色々なことがうまくいかなくなると感じますし、
精神的にも肉体的にも辛くなってしまうと思います。
余裕が無いとイライラしてしまい、子供にも穏やかに優しく接するなんてことができなくなってしまいます。
「保育園に預けるなんて!なんで自分の子供を自分で育てないんだ?!」
私の祖母もそんなことを言っていました。
ご年配の方はいまだにこういう考えの方は多くいらっしゃると思いますし、子育て世代でも実際にそう感じてしまう方もいらっしゃると思います。
でも子供達が幸せなのは、ママやパパは幸せであるからこそなんです。
どんなに一緒にいる時間が長くても、親が元気がなく、いつも不機嫌だったりしたら、悲しいですし、子供も精神的に参ってしまいます。
余裕がなくなると、虐待も起こりやすくなります。
私自身は幼稚園に行っていましたが、虐待を受けてきたので母親と一緒にいたいと思ったことはありませんでした。むしろずーっと幼稚園で暮らしたいと思っていたくらいでした。
しかし、私の母親は、「私はずっと子供達と一緒にいてあげたのに!!」と、私が何か気に食わない発言をすると言ってきたりしました。
虐待をしてでも、子供と一緒にいることが正しいのか。
それは考えてみればわかりますよね。親もしっかり休息をして、子供と離れる時間も少しでも作った方が、お互いに幸せでいられる可能性が高いと私は感じます。
実際、ずっと子供と一緒にいても優しく穏やかにいられる方もいらっしゃると思います。でも私の母も、私もそうではありませんでした。
特に病気があったり、毒親に育てられて来たなど、辛い経験をされている方は特に24時間休みなく、メンタルを保ちながら穏やかに子育てを行なっていくのは至難の技だと思います。
そして、保育園も幼稚園も先生達は子供達の為に一生懸命に頑張ってくれていて、子供達は沢山楽しい時間を過ごしています。
決められた時間通りに遊んで、食事をしてお昼寝をしたりするので、しっかりとした生活習慣も身につきます。
行事やイベントなどもありますし、お友達や先生など多くの人との人間関係を築く事ができるので、発達や成長にもとても良い影響をもたらします。
親と離れているというのは寂しい事もあるかもしれませんが、特に何もかわいそうな事は、無いと思います。
幼稚園に通っている子供たちにも、被虐待児が多い理由
幼稚園と保育園に通っている子供について考えてみると、実は幼稚園に通っている子供への虐待は意外にも多いのです。
専業主婦が多く、お金にも困っていないのでは?と感じるかもしれませんが、
幼稚園は保育園に比べて圧倒的に親が子供と過ごす時間が長いという現状があり、その為に、虐待の数は多いと言われています。
私自身、長男は年中まで保育園に行っており、年中の途中から幼稚園へ転園。
次男は1歳児クラスまでは一時保育に通い、現在2歳児クラスからは幼稚園に通っています。
私自身は保育園で働くことが多く、幼稚園で働いたことがなかったので、子供が幼稚園に入ってびっくりしたのですが、次男の通っている幼稚園は、年度初めなどは1ヶ月ほど午前保育(しかも9時登園の11時20分お迎え)長期休みの前や後は一週間ほど午前保育だったりします。加えて、春休み、夏休み、冬休みなど長い長期休みがあります。
午後まで保育の場合でも13時半などのお迎え。
送り出したと思ったら、本当にすぐにお迎えの時間になってしまいます。
預かり保育もありますが、仕事があっても預けられない日もあります。
仕事をしていない場合は預けられない時も多くあります。
職員の研修や、行事などによって休園もしょっちゅうあります。
そして、大きな違いは幼稚園は教育機関であり、保育園は福祉施設という点です。
その為、保育園では母親の育児の話を聞いたり、相談に乗ったり、ケアをする事ももちろんあります。
しかし、幼稚園は子供にとっての教育機関。小学校に似ている感覚なので、親のケアという項目は含まれていないように感じるほど、子供のケアはされても、親のケアは成されていないように感じます。(これも幼稚園ごとに違うと思いますが)
自分自身も保育園で働いてきて、母親のケアも子供のケアも当然仕事のうちと思ってきましたが、幼稚園は全然違うんだな・・・と感じました。
毎日お弁当を作らなければいけない、おやつも用意しなければならない、というのも、かなり負担でした。
保育園であれば、大抵はとりあえず行かせられれば、お弁当もおやつも保育園側でしっかりと用意してくれます。(幼稚園でも給食のところもあります)
ざっとご紹介しただけで、幼稚園の親たちの負担はかなりあると思います。
特に長期休みの時には、全く子供と離れることも休む暇もなく長い期間過ごさなければなりません。それは、ものすごく大変な事です。
そうなってくると、やはり余裕は無くなります。
余裕があればできることも、できなくなります。イライラもしてしまいます。
その結果、やはり虐待は増えてしまうという結果になってしまいます。
その為、幼稚園児も虐待を受けている子はかなり多くいるということになるのです。
以上のことを考えても、やはり、いかに余裕を持って日々子育てができるかが毒親にならないために重要なんだなと私は感じました。
「余裕を持って子育てなんて無理!」と思う方も多いと思います。
そうですよね。本当に心に余裕を持って子育てをすることは本当に大変なことです。
だからこそどうやって余裕を持って子育てをできるかを真剣に考えてみることが大事だなと思います。
子供達が寝静まった後に、好きなドラマを観るとか、美味しいデザートを食べる。ママ友とランチをする、一時保育に預けて、夫婦でデートをする時間を作る。
このような息抜きの仕方も大事だなと感じます。
私も、夫といつまでも仲良く過ごしたいので、子供が産まれてからも、夫との時間を大切にしています。
産後クライシスのような時期もありましたが、おかげで今は本当に仲良く協力して毎日過ごせていると感じています。とても心強い存在です。
夫婦仲良く暮らせている事が、子供達の幸せにも繋がると思います。