【前編】死と感情とエネルギー

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人は、思った以上に早く立ち直るものです。

身近な人が亡くなったとしても
数ヶ月、あるいは数年もすれば
日常の暮らしに戻っていきます。

中には、数日で落ち着いてしまうという方もいます。

なぜでしょうか。

おそらく
死そのものが悲しいのではなく、
残された側が
自分を哀れむ感情に
包まれているからなのだと思います。

「辛かっただろうな」
「寂しかっただろうな」
「もっと何かできたのではないか」

そうした想いは
実際には故人のためのものではなく
自分自身の中にある
感情や後悔に対して
生まれてくるものです。

死の間際に
どれほどの苦しみや痛みが
あったのかは
本人にしか分かりません。

そして、死後には
顕在意識や表層の潜在意識は
すべて停止しますので
喜びや悲しみといった
感情そのものが
存在しなくなります。

つまり、悲しいのは
常に“生きている者”の側だけなのです。

DALL·E 2025-05-18 22.43.44 - A somber and emotional scene of a woman in her 30s sitting alone in a quiet, softly lit room, looking heartbroken and lost in thought. She is holding .jpg

数ヶ月から数年かけて
悲しみが和らいでいくのは
人間の感情が
それほど長く
持続できるものではないからです。

どれほど大きな喜びや悲しみであっても
感情というのは
エネルギーでできていますので
放出されれば
やがて静まっていきます。

ガスが抜けていくように
感情もまた自然に消えていくのです。

つまり、残された者の悲しみとは
本質的には死者に向けられたものではなく
自分自身に向けられたエゴの表れであるとも言えます。

お葬式でよく見られる、
「なんで置いていったのよ」という言葉も、
その実、“取り残された自分”を哀れむ心の声です。

もちろん
悲しみのエネルギーを
外に出すことは大切です。

泣くことも
誰かに語ることも
エネルギーの放出としては
良いことです。

内側に抱え込まず
外に出すことで、
感情の循環が始まり
自然に気持ちは整っていきます。

ただし
それだけでは終わらない場合もあります。

それについては、後編でお話しします。

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