【心の解放の記録】アダルトチルドレンだった私が、ようやく自由を感じられるようになるまで
「あなたもアダルトチルドレンだと思うよ」数年前、友人からそう言われたとき、私は「へぇ、そうなんだ」としか思いませんでした。特に傷ついたわけでもなく、何か大きな気づきがあったわけでもなく、ただその言葉を受け取っただけ。でも今、Kindle出版に向けて自分のこれまでを見つめ直す中で、ようやく深く頷けるようになったのです。「ああ、私はずっと、“子どもの自分”を生きられなかったんだな」と。甘えることができなかった子ども時代私は、小さい頃からいわゆる“良い子”だったわけではありません。誰かに媚びたり、親の顔色を見て行動するようなタイプでもありませんでした。むしろ私は、いつも自分の世界に閉じこもる、無口で可愛げのない子ども。大人に対しても、どこか冷めた目で値踏みするような、警戒心の強い子どもだったと思います。それは、怖かったから。心の中を見せたら、きっと受け入れてもらえない。本音を見せたら、拒絶されてしまう。嫌われてしまう。──実は、私はずっと「本音を見せると捨てられる」と思って生きていました。だからこそ、誰にも心を許せず、甘えることもできなかったのです。親はとても愛情深かったけれど、過保護で過干渉でもありました。私の中には、「親を心配させてはいけない」「自分の弱さを見せてはいけない」という思いが、いつのまにか根を張っていたのです。中学生で、初めて“反抗”という選択をした我慢の限界が来たのは、中学生の頃でした。あるとき突然、「自由になりたい」という衝動が爆発しました。親の目を盗んでやってはいけないことをしたり、ルールを破ったり、怒られるようなことをわざとするようになりました。きっとあれは、
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