「もし、あの時あの一言を言わなければ、今も隣にいてくれたのかな」
そんな風に、静かな夜が来るたびに過去の記憶をひっくり返しては、自分を責めてしまうことはありませんか?
繊細な心を持っているあなたは、相手の表情や声のトーンを細やかに感じ取ることができるからこそ、失ってしまった大切な時間に対して、人一倍深い痛みを感じてしまうんですよね。
昨日までは「あの日のあの言葉」が原因だと思っていたのに、今日はまた別の「あの時の態度」が分岐点だったような気がしてくる。
そうやって毎日、過去に戻るためのポイントが更新されていって、気づけば後悔の網がどこまでも広がってしまう。
もはや本当の別れの原因が何だったのか自分でも分からなくなるほど、思考の迷路に迷い込んでしまっている。そんな今の状態は、あなたがそれだけ相手のことを真剣に、そして深く愛していたという、何よりの証拠なんです。
心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。後悔の数が増えていくのは、あなたが「もっと良い未来があったはずだ」と信じられる、とても清らかな心を持っているからなのだと。
でもね、少しだけ立ち止まって深呼吸をしてみましょう。
あなたはこれまで、その繊細な感性で、相手の幸せを誰よりも願ってきたはずです。
「あの一言」がもしなかったとしても、もしかしたら別の何かで心が擦り切れていたかもしれません。
恋愛や人間関係というのは、どちらか一方の「一言」だけで決まるほど、単純なものではないと僕は思います。
網のように広がった後悔のひとつひとつは、あなたが相手に届けたかった「優しさ」の裏返し。
自分を責めるエネルギーを、今はほんの少しだけ、傷ついた自分を撫でてあげるために使ってほしいのです。
過去の分岐点を探し続ける作業は、まるで終わりのないパズルを解いているようで、本当に心も体も疲れてしまいますよね。
もし魔法が使えて、その「分岐点」に戻れたとしても、当時のあなたは当時のあなたなりに一生懸命だったはず。
その時のベストを尽くしていた自分を、どうか「ダメな子だった」と切り捨てないであげてください。
後悔の網に絡まって動けなくなっている時は、無理に前を向こうとしなくて大丈夫です。
「あんなに後悔するほど、私は一生懸命恋をしていたんだね」と、自分の心にそっと声をかけてあげましょう。
心理カウンセラーとして、僕はいつでもあなたの味方です。
暗い迷路の中で立ち止まっているあなたの手が、少しでも温かくなることを願っています。
一歩ずつでいいんです。いえ、一歩も進めない日があってもいい。
その重い後悔の荷物を、いつか「大切な思い出」という箱に詰め直せる日が来るまで、ゆっくりと自分のペースで過ごしていきましょうね。