部屋に残る「あの人の匂い」が苦しい……。繊細さん(HSPさん)が愛おしさとパニックの間で揺れる理由。

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コラム
一人の部屋に戻り、ふっと息をついた瞬間、鼻をかすめる柔軟剤の甘い香りや、かすかな煙草の匂い。

ついさっきまで一緒にいた「あの人」の存在を感じさせるその生活臭に、なぜか胸がざわついて、急いで窓を全開にしてしまったことはありませんか?

普通なら「幸せの余韻」と呼ぶようなその匂いが、繊細なあなたにとっては、自分を追い詰める幽霊や、消さなければならない不都合な証拠のように感じられて、パニックに似た焦燥感に襲われてしまう。

そんな自分を「冷たい人間なのかな」とか「本当はあの人を愛していないのかな」なんて責めてしまっているかもしれませんね。

でも、心理カウンセラーとして、僕は決してそんな風には思いません。

むしろ、あなたがそれほどまでに匂いに敏感に反応してしまうのは、あなたが誰よりもその恋を、そして自分自身の心の聖域を大切に守ろうとしている証拠なのだと僕は感じています。

繊細さんにとって、自分の家や部屋というのは、外の世界で張り詰めた神経をようやく緩めることができる、唯一無二のシェルターのような場所です。

そこは、誰にも侵されない「自分だけの秩序」がある場所なんですよね。

たとえ愛おしい相手であっても、その「生活臭」が自分の部屋に居座り続けることは、あなたの心の境界線を越えて、他者のエネルギーがなだれ込んできている状態と同じなんです。

特に、少し複雑な事情を抱えた恋であったり、相手に合わせすぎて疲れてしまっている時ほど、その匂いは「支配」や「執着」の象徴のように感じられて、怖くなってしまうことがあります。

五感が人一倍鋭いあなただからこそ、匂いという情報から、相手の感情や生活の背景までを過剰に読み取ってしまい、情報オーバーになって脳がパンクしてしまっているだけなんです。

窓を全開にして空気を入れ替える作業は、決して相手を拒絶しているわけではなく、あなたの心が「自分を取り戻そう」として必死に行っている自浄作用のようなもの。

だから、パニックになった自分を否定しないで、「あぁ、今は自分のペースに戻りたいんだね」「よく頑張って相手に寄り添ったね」と、自分自身に声をかけてあげてほしいと僕は願っています。

一人の空間に静寂を取り戻すことは、あなたがあなたらしくあり続けるために、どうしても必要な儀式なんです。

匂いが消えた後の、少し冷んやりとした清らかな空気の中で、ようやく深く呼吸ができる自分を、どうか許してあげてください。

その繊細さは、相手を深く深く想える優しさの裏返しでもあります。

自分の境界線を守りながら、少しずつ、あなたにとって心地よい距離感を見つけていけばいいんです。

無理に「幸せな余韻」に浸ろうとしなくて大丈夫。

あなたが一番安らげる状態でいることが、何よりも大切なことだと僕は信じています。


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