大好きなパートナーと二人きりの時、ふとした拍子に呼び合う「秘密の愛称」。
それは、世界で二人だけが知っている特別な絆の証で、家の中ではあんなに温かくて幸せな響きだったはずなのに。
いざ一歩外に出ると、その愛称が自分をハラハラさせる火種に変わってしまうこと、ありませんか?
「もし、ここでうっかり呼ばれたらどうしよう」「誰かに聞かれたら、私たちの聖域が汚されてしまう気がする」
そんな不安が頭をよぎって、公共の場ではついつい、相手に対して一線を引いたような冷たい態度をとってしまう。
わざと名字で呼んでみたり、敬語に近いような他人行儀な話し方をしてみたり。
そんなあなたの変化を感じ取って、少し寂しそうな顔をする彼を見て、胸がキュッと締め付けられることもあるかもしれません。
心理カウンセラーとして、僕は、あなたが決して彼を嫌いになったわけではないことをよく分かっています。
むしろ、二人だけの関係を誰よりも大切に、宝物のように扱いたいと思っているからこそ、その「境界線」が崩れることに恐怖を感じてしまうんですよね。
繊細な気質を持つ方は、自分と相手だけの濃密な空間と、不特定多数がいる外の世界との区別を、無意識のうちにとてもハッキリと引いています。
外の世界は、あなたにとってたくさんの刺激が飛び交う、少しだけ気を張らなければならない場所。
そこに、二人だけの最もプライベートで、最も無防備な「秘密の呼び名」が飛び込んでくることは、まるで心の服を脱がされて、衆人環視の前に立たされるような感覚に近いのかもしれません。
それは、ただの「恥ずかしさ」という言葉では片付けられない、自分たちの守るべき純粋な領域が侵食されるような、そんな切実な守備本能なのだと僕は考えます。
だから、外で他人行儀になってしまうのは、あなたが冷たい人だからではなく、二人の愛を守るための「心の防護壁」を必死に立てている証拠なんです。
でも、一方で、外でも「仲良し」でいたい彼との温度差に悩んでしまうこともありますよね。
彼は、外でもあなたとの繋がりを感じていたいし、愛称で呼ぶことで「僕たちはこんなに親密なんだよ」と確認したいのかもしれません。
その気持ちもまた、一つの愛情の形です。
もし、外での態度で彼を寂しがらせてしまっているなと感じたら、まずは自分の中にある「ハラハラする気持ち」を、正直に打ち明けてみるのはどうでしょうか。
「あなたのことは大好きだけど、外でその名前で呼ばれると、二人だけの秘密がなくなっちゃうみたいでドキドキして落ち着かないんだ」
そんなふうに、あなたの繊細な感覚を、愛情をベースにして伝えてみてください。
「嫌だから拒絶している」のではなく、「大切だからこそ外では守りたい」というニュアンスが伝われば、彼もきっとあなたの心の境界線を尊重してくれるはずです。
外では「よそ行きの顔」で、でもテーブルの下でそっと手を繋ぐような、二人だけの新しい「外用のルール」を作ってみるのも素敵ですね。
秘密の呼び名は、家の中に帰ってきた時の最高のご褒美としてとっておく。
そうすることで、外での緊張感も、二人で過ごす家の中の安心感も、より愛おしいものに変わっていくと僕は信じています。
あなたの繊細さは、愛を深く、そして丁寧に育むための素晴らしい才能。
自分を責めずに、その繊細な感覚を大切にしながら、二人にとって一番心地よい距離感を見つけていってくださいね。
心理カウンセラーとして、僕はいつでもあなたのその優しい心を応援しています。