大好きなあの人を独占したい。自分だけを見ていてほしい。そんな切実な願いが叶わないとき、胸の奥がぎゅーっと締め付けられるような、やり場のない苦しさを感じてしまいますよね。
繊細な感性を持つあなたは、相手に重いと思われたくなくて、あるいは嫌われたくなくて、必死にスマホを置く手を止めて、連絡したい気持ちをグッと飲み込んでいるのではないでしょうか。
でも、行き場を失ったその大きなエネルギーは、消えてなくなるわけではありません。連絡を我慢した代償として、真夜中に冷たい冷蔵庫を開けてドカ食いをしてしまったり、画面越しに必要のないものを次々とポチってしまったり。
そうやって「別の過食」で心の穴を埋めようとすることで、なんとか自分自身のバランスを保とうとしているんですよね。心理カウンセラーとして、僕はそんなあなたの健気なまでの生存戦略を、決して否定したくはありません。
むしろ、それだけ過酷な寂しさを、あなたは一人で抱えて、なんとか自分を壊さないように守ってきたのだと感じています。深夜のドカ食いも、衝動的な買い物も、今のあなたにとっては「心の命綱」のようなものなのかもしれません。
本当はあの人に甘えたいし、独占したい。けれど、それができない現実があまりに辛いから、脳を麻痺させることで痛みを和らげようとしている。あなたは決して意志が弱いわけではなく、それほどまでに深い愛情と、それゆえの孤独を抱えているだけなんです。
食べたあとの罪悪感や、届いた段ボールの山を見てため息をつく瞬間、自分を責めてしまうこともあるでしょう。でも、自分を傷つけることでバランスを取らざるを得なかったほど、あなたは限界まで頑張ってきたんですよね。
繊細さん(HSPさん)は、一度「好き」になると、相手の感情や動向を深く読み取ってしまい、境界線が分からなくなるほど没頭してしまうことがあります。だからこそ、独占できないときのストレスは、他の人が想像する何倍も鋭い痛みとなって襲いかかります。
僕は、まずはその「我慢している自分」を、心から労ってあげてほしいと考えています。連絡を控えたこと、相手の自由を尊重しようとしたこと。それはあなたの深い優しさです。その優しさの分だけ、あなたの心は削れてしまっているのです。
「何かを食べずにはいられないほど、今は寂しいんだね」「買い物をせずにはいられないほど、心がスカスカになっちゃったんだね」と、自分自身に声をかけてあげてください。
その行為自体を無理にやめようとすると、さらにストレスが溜まり、逆効果になってしまうこともあります。まずは、その過食や買い物が「自分の心を必死に守ろうとしてくれている防衛本能」であることを認めてあげることが、変化への第一歩になります。
独占できない寂しさを、無理に消す必要はありません。ただ、その寂しさの正体を少しずつ言葉にしてみたり、ノートに書き出したりすることで、食べ物や物ではない別の形で、少しずつ心の隙間を埋めていけるようになるといいなと願っています。
あなたは十分に、相手のことを思いやり、自分を律してきました。その分、これからはもう少しだけ、自分の中の「寂しいよ」という子供のような叫びに、温かい毛布をかけてあげるような気持ちで接してあげてください。
一歩ずつで大丈夫です。あなたが自分自身をこれ以上傷つけなくても、心が満たされる日が来ることを、僕は心理カウンセラーとして、ずっと応援しています。