明日はいよいよ待ちに待ったデート。それなのに、天気予報は無情にも雨マーク。窓を叩く雨音を聞きながら、「私が楽しみすぎたからバチが当たったのかな」「私の行いが悪いから雨を降らせてしまったのかも」と、どんよりした気持ちで自分を責めてしまっていませんか?
天候という、人間には到底コントロールできない自然現象ですら、自分のせいに結びつけてしまう。そんなふうに感じてしまうあなたは、きっと人一倍心が優しくて、いつも周りのことを考え、自分の責任を重く受け止めてしまう繊細な気質を持っているのだと僕は思います。
心理カウンセラーとして、これまで多くの繊細な方々の心に触れてきました。みんな、驚くほど自分に厳しく、何か不都合が起きると「自分の心の在り方が悪かったのではないか」と、鏡を見るように自分を省みてしまうんですよね。でもね、少しだけ深呼吸して聞いてください。雨が降ったのは、あなたが楽しみにしてたからでも、あなたの行いが悪かったからでもありません。ただ、空が雨を降らせたいタイミングだった。それだけのことなんです。
「バチが当たる」という言葉は、本来、何か悪いことをした時に使われる言葉ですよね。でも、大好きな人との時間を心待ちにすることの、どこに悪いことがあるのでしょうか。ワクワクして、服を選んで、髪型を考えて……そんなあなたの姿は、むしろとってもキラキラしていて、尊いものです。幸せを願う気持ちに、神様が罰を与えるなんてことは、絶対にありません。
繊細さんは、共感能力が高いゆえに、世界と自分を繋げすぎてしまうことがあります。これを心理学的には「全能感の裏返し」や「自己関連づけ」なんて呼ぶこともありますが、僕はこれを、あなたがそれだけ「その一日を大切に思っていた証」だと捉えています。大切すぎて、壊れるのが怖くて、その理由を自分の中に探してしまう。それは、あなたの愛の深さの表れでもあるんですよね。
もし、雨のせいで気持ちが沈んでしまったら、「あぁ、私はそれだけこのデートを楽しみにしてたんだな」「自分のせいだと思っちゃうくらい、一生懸命なんだな」と、まずは自分の健気さを認めてあげてください。自分を責めるエネルギーを、少しだけ自分を撫でてあげるエネルギーに変えてみてほしいんです。
雨の日のデートだって、きっと素敵なものになります。しっとりとした空気の中、傘を分け合って歩く時間は、晴れの日よりも二人の距離を近づけてくれるかもしれません。雨音がおしゃべりの隙間を優しく埋めてくれるかもしれません。天気がどうであれ、あなたがあなたであることに変わりはないし、彼があなたに会いたいと思っている気持ちも変わりません。
「雨=悪いこと」という決めつけを、少しだけ手放してみませんか。空からの雨は、あなたのワクワクを冷ますためのものではなく、二人の時間をより落ち着いた、深いものにするための演出かもしれない。そう考えてみると、少しだけ肩の力が抜けませんか?
自分を責める心のクセは、長い時間をかけて育ってきたものですから、すぐに変えるのは難しいかもしれません。でも、雨が降るたびに「あ、また自分のせいにしようとしてるな」と気づくだけでも、大きな一歩です。あなたは何も悪くない。ただ、明日という日を心から楽しみにしている、純粋な心を持っているだけなんです。
天気がどうであっても、あなたの価値は一ミリも損なわれません。自分を責める言葉を飲み込んで、代わりに「楽しみだね」と自分に声をかけてあげてください。僕は、あなたの恋が、そしてあなたの心が、雨上がりの空のように穏やかで光に満ちたものになることを、心から願っています。