ふとした瞬間に開いたSNSで、大好きな友人が「別の友人」と楽しそうに笑っている写真を目にしてしまう。
その瞬間、心臓がギュッと掴まれたような、冷たい水が背中を伝うような感覚になったことはありませんか。
自分と一緒にいるときと同じ、あるいはそれ以上に輝いているように見えるその笑顔を見て、「私は、彼女にとって誰でもいい存在だったんだ」と、自分の居場所がガラガラと崩れていくような悲しみに打ちのめされてしまう。
心理カウンセラーとして、僕はそんなあなたの心の痛みは、決して「独占欲」や「わがまま」ではないと考えています。
繊細な気質を持つあなたは、人とのつながりをとても丁寧に、そして深く大切に育む人です。
誰かと一緒に過ごすとき、あなたは相手の表情、声のトーン、その場の空気感をすべて受け止め、全身全霊で「その人」と向き合っているはずです。
だからこそ、相手にとっても自分が「唯一無二の存在」であってほしいと願うのは、それだけあなたが相手を特別に想っている証拠なんです。
でも、ふと目に入った「自分以外の誰かと楽しそうな姿」は、あなたが大切に積み上げてきた「二人の特別感」を否定されたような気持ちにさせてしまうんですよね。
「私がいなくても、この人はこんなに幸せそうなんだ」と感じてしまうと、自分が費やしてきた時間や愛情までが、急に価値のないもののように思えて、虚無感に襲われてしまう。
心理カウンセラーとして、僕はその孤独感をそっと抱きしめてあげたいです。
実は、相手が他の人と笑っているからといって、あなたとの時間が偽物になるわけではありません。
人の心には、いくつもの「引き出し」があるようなものです。
あなたといるときに見せる笑顔は、あなたという光に照らされて咲いた、世界でたった一つの花なんです。
他の誰かといるときに見せる笑顔は、また別の種類の花であって、あなたに向けられたものとは、香りが全く違います。
「私に見せる笑顔と同じだ」と感じて苦しくなったときは、それはあなたが相手の機微に聡いからこその錯覚かもしれません。
心理カウンセラーとして、僕はこう信じています。相手にとって、あなたと過ごす静かな安らぎや、深い共感の時間は、他の誰にも代えがたい宝物になっているはずです。
SNSの写真は、人生のごく一部を切り取った鮮やかな「点」に過ぎません。
でも、あなたと相手が紡いできたのは、目には見えないけれど確かな温もりを伴った「線」の物語です。
「私は誰でも良かった中の一人なんだ」と自分を責めそうになったときは、少しだけスマホを置いて、深呼吸してみてください。
あなたは、相手をそれほどまでに深く想える、とても豊かで美しい心を持っているんです。
その愛情深さは、あなたの欠点ではなく、あなたをあなたたらしめる最大の魅力だと僕は断言します。
「特別」の形は、一つではありません。
派手な笑顔の写真には残らなくても、あなたの存在が誰かの心の支えになっている事実は、何ひとつ変わりません。
今はただ、ザワザワしてしまった自分の心を、「痛かったね」「悲しかったね」と優しく撫でてあげてください。
あなたは、世界にたった一人の、かけがえのない大切な存在なんですから。