新しい人生の幕開け…9

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入籍を済ませ、新しい苗字になった私と子供たち
彼のことは、これからは「旦那」とココでは呼びます。

旦那の実家は離れているため、あまり顔を合わせることがなかった分、気が楽だった。

そして、同じ市にいる「母親」ともすれ違うことすらなかった。
バレていないのだろうか…。
不安ではあったが、それは考えないことにした。

そして、たぶんこのブログを読んでくださっている皆さんは「あれ?借金は?」と思っている人もいるかと思います。

あれほど毎日借金取りの催促や勧告の手紙やハガキが来ていたのが、女性相談所にいってからパタリと来なくなっていた。

そして私もでこかでは気にはしていたものの、触れずにいた。

そうして半年の月日が流れた。

ある日、このアパートを管理している不動産屋さんから電話があったという電話が旦那からされた。
家賃の滞納はしていない。騒音でもなさそう…。
けど「話がしたい」ということで、旦那の時間の取れる日に不動産屋さんに行くことになった。

アパートのお隣さんは学生さんの一人暮らしで、とても愛想のいい女の子だったし…、なんだろう…

そして彼が帰ってきたとき、不動産屋さんに行くことにした。
その話とは
「家族4人であのアパートは狭いと思うんだよね、これからお子さんも大きくなるし…一軒家の貸家があるから、最初は貸家として貸してよかったらリフォームするとかしてそのまま家を買うのはどうかな?」
という話だった。

彼は「うんうん!」と乗り気だった。

そしてその流れでその貸家を見せてもらえることになった。
その家は住宅街にあり、買い物も学校も近いとても立地のいい物件だった。
そして中を見ると少し前の人の物は残っていたがそれは好きに使っていいとのことだった。捨てるでもなんでもいいと。

車庫もあって、その他車が3台くらいは停めれる余裕があった。
玄関を開けると右にトイレとお風呂場、アパートのお風呂場も広いけどやっぱり戸建てには敵わない。
左にリビングと階段。
リビングに入るとカウンターキッチン…。
カウンターキッチンはその当時ではとても「憧れ」のキッチンの一つでもあった。
そして続き間に4畳半くらいの和室。
階段を上がると2つ部屋があった。

旦那はとても楽しそうに見ていたし、もう乗り気だった。
私もまんざらでもないように感じていた。

職場や保育園は少し遠くなるけど、車だしな…。
それよりこれから長く通学するであろう「学校」への距離がとてもよかった。

そして、内見が終わり不動産屋さんとはそこで別れた。
「決まったらまた会社にきて!」と言って。

帰りの車では旦那が「あれでよくない?学校も近いし、同年代の子供もいそうだったし」と言っていた。

いや…。誰が荷造りするのよ、とも思ったが、これは私たちにとってもいい条件ではあった。
帰って二人で話をした。
「話が上手すぎではないか」「子供がいるとこのままではどの道貸家になる」など色々。

そして、例え家を買うしにろ何にしろローンを組まないといけないことと頭金の話…。

お金の話になった途端、旦那が急に口ごもった…。
ん?
「え?なんかあるの?」と「俺。ローン組めないかも…」と言い始めた。
ビックリした。
車も新車で買っており、車のローンの返済も全て私が管理している。
お金で滞納は絶対ない…。
どういうこと?
問い詰めたら…

「実は、お前と付き合う前に作った借金がある。サラ金…」
と言った。
「は?何?どういうこと?何に使ったの?いくら?」と一気に聞いてしまった。
旦那は「ギャンブルで50万くらいある…」と…。

私は呆れてしまったが
「それどうやって返済するつもりだったの?」と聞くと「月々少しづつ…」と…。
そのほか散々話した。
「クレジットなら話はわかるけどサラ金はまずいよ…。今一括で返しても、いつローン組めるようになるかわからないよ?」と伝えた。

さっきまで物件の内見で浮かれていた旦那の行動とは思えない行動と思考。

「…私が一括で返すから、カード貸して」
と言うと旦那はビックリした様子で「なんでそんなにどこにお金があるの!?」と言ってきたから
「毎月の給料から少しづつ寄せていたの、なにかあったらというのと子供らの入学資金として…」
と言った。
旦那は「申し訳ない」と言ってカードを出した。

まず、引っ越しはするとしても、まだ買えないから「賃貸」として借りるということにした。

はぁ…。

私は翌朝会社に出社をしてから自分の銀行からお金を引き出し、サラ金の店舗に向かった。

そして残額分、全部返済をして返済明細書をもらった。
そして旦那に電話をして返済が完了したことと
「カードはハサミで切るからね」と告げた。
それと…
「あとは借金はないよね?車以外」
と念を押した。
旦那は「もうない!お前に隠し事はもうない!」とキッパリ言った。

私はこれから新しい人生のために無我夢中だったと思う。

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