第2の人生の幕開け…3

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私は翌日、会社に休みをもらい、息子と娘と3人で過ごした。

保育園の登園の準備もあったが、何より3人で過ごすのは何年ぶりだろうか…。
本当は彼も一緒にとも思ったが、彼が帰ってくるのは週末だ。
そう何日も空いてはいないのだが、3人で過ごしたかった。
思いっきり甘えてほしかったし、私自身も安心したかった。

朝はゆっくり起きて、3人で朝ごはんを食べ、私が家事をしている間、子供たちはテレビを見ていた。
たまに娘が息子に「絵本」を読んであげたりもしていた。

そうして10時頃だったと思う。
近所の公園に3人で遊びに行った。

ヨチヨチ歩きではあったが、とても歩くのが好きなようで、ゆっくり…
娘も歩幅を合わせて歩いた。

そして公園に着くと、二人は待ってました!と言わんばかりに遊具で遊んだ。
私は、シートを敷いて準備をした。
そして、息子や娘と一緒に遊んだ。

さすがにまだ1歳半の息子を一日中、公園で遊ばせるのも、体力的に持たないだろうと、午前中で帰ってきた。

帰りは疲れて歩けないかな?と思ったが、全然疲れている様子などなく、ちゃんと歩いて帰ってきた。

お昼ご飯を食べて、「昼寝」をさせようと思って食器などを片付けて…
ふとリビングをみると…

そこには二人で手を繋いで寝てしまっていた。

私は「これが姉弟かぁ…すごいなぁ…」と感心しつつも、微笑ましく見ていた。

明日から登園させよう。この子たちなら大丈夫…。
そう思えた。

私は静かに明日の登園の準備をした。

そこでふと、息子がお世話になっていた施設の人たちの最後の涙と、プレゼントを思いだした。

そうだ、初登園は頂いたトレーナーにしよう!

私も明日からは仕事に行かなくちゃ…。
二人を引き取ったからってゆっくりはしていられない。

そうして、翌日、初登園を終えた息子も、ちょっと前から通っていた娘も「保育園」がとても気に入ったようでとても笑顔で帰ってきた。
保育士さんたちも「初登園とは思えないほど友達ができて(笑)、給食もたくさん食べれたし、お昼寝もちゃんとできました~!」
ととても幸先のいい感じだった。

あっと言う間に週末になり、彼が帰ってきた。

息子は「???」という顔をしていたものの
娘が「お父さんだよ!」というと、息子は嬉しそうな顔をした。

彼は変に子供たちに「媚」を売るようなことはしなかった。
それは最初からだ。
ご機嫌取りもしない。
かといって、ツンとしているわけでもない。
至って「今までもいたかのように」接してくれた。

その日は初めて「4人」でご飯を食べた。

彼は私が作ったものに文句を言ったこともなければ、子供たちに「無理強い」をすることもなかった。
逆に「美味しい!」と何度も言ってくれた。それは前から…。

それを見たり聞いたりしている子供たちも「お母さんの作るご飯美味しいね」と食べてくれていた。

私はこんなに人に「必要」と思われたことはなかった。

特別な態度やプレゼントはなくても、「否定」されない、ということだけが、私にとってはとても「大事」なことだった。

そしてその日は何もかも「初めて4人」ですることばかりで嬉しかった。

かといって、まだ私たちは「入籍」をしたわけではない…。
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