片翼の小さな飛行機の物語

記事
コラム
主人公は片翼の少女

これほどに心に残るストーリーを
今まで観たことはない

今もって気持ちの整理がつかないのは
きっと自分の理解を超えた
ストーリーが目の前に展開され

映像化されたイメージが
自分の過去の経験を呼び起こし
共鳴させ心の琴線を震わせたからであろう

少女は
和合由依ちゃん

今回公募の13歳
上肢下肢に先天性の機能障害を持っている

挑戦への恐怖におびえ
徐々に変化ししていく環境に戸惑いながらも
新たなステージへ飛び立っていくその姿を
見事に演じきっていた

セレモニーキャストになって、
今まで出会えた人たちに、今の自分を見てほしかった

語りかける彼女に
オーディションの審査員は満場一致で決定

都内に住む中学2年生
生徒会役員、応援団、吹奏楽部、
ミュージカルが大好きな
ごく普通の女の子

彼女の武器は

とりあえずやってみよう!

と言う持ち前の好奇心
でもそれでけで十分だった

人知れずこの日までの半年
死に物狂いで一人で前に進む練習を続けてきた

わずか13歳の車いすの少女が
背中の痛みに苦しみ涙を流しながら・・

周りにストップをかけられても
あきらめることはなかった

片翼の小さな飛行機を演じるために・・

普段は左腕が自由に利かない
だから前に進むには補助が必要
でも、これだけは自分の力だけで走り切りたかったの・・

総合演出家が
台本に入れたくても入れられなかった
単独走行のラストシーン

20メートルの滑走路
少女は全力で駆け抜けた
たったひとりで

片翼の飛行機が大空に飛び出す瞬間だった

大型ビジョンに映し出されたのは
やり遂げた少女の誇らしく愛らしい笑顔

演技後には号泣し涙が止まらなかった

本当にあっという間だった。
これでこのメンバーの皆さんと一緒にやるのは
最後なんだな。さびしいな。悲しいなと
いろんな思いがこみ上げてきちゃって
泣いちゃった。
これからがまた始まりだなと思う。楽しかった。
ありがとうございます。

片翼の小さな飛行機の物語
WE HAVE WINGS

僕たちも
もっと遠くへ飛べるはず

今日はここまで・・

written by Kaz Okayasu
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