「爆笑銭湯」

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【未完成の風呂場】





10歳の時
新しい家に引っ越してきた。

でも
引っ越してきたばかりの時は
まだお風呂場が完成してなかった。
(;゚Д゚)

そのおかげで2週間ほど
毎日銭湯通いをしないとならなかった。

でもこの時
銭湯なんて滅多に行った事が無く
あの大浴場に行ける事が
すごく嬉しくてしょうがない。

今まで
たまに銭湯に行く時は
お婆ちゃん家に
家族で泊まりに来た時だけだった。

それ以外だと
2歳の時住んでいた
西川口のアパートが風呂無しだったから
毎日銭湯に通っていたくらい。

その為
銭湯なんて凄く久しぶりの場所だった。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪


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【銭湯の狭さ】





久しぶりの銭湯に行くと
お風呂が大きくて
凄く嬉しい気分になった。

この頃の銭湯は
まだ番台が設置してあって
番台の人が男風呂と女風呂の間にあり
両方確認できる場所にあった。

でも
ここに座っている人は
いつもお婆ちゃんだったので
誰も恥ずかしがってなかった。

お風呂場に入ると
きちんと富士山の絵が描いてある。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

俺は
この富士山の絵を見て
テレビで見た憧れの銭湯と同じで
ワクワクしてきた。

そして
木の椅子を取って
好きな場所に座った。

しかし
桶にお湯を貯めて体にかけたら
隣の人に飛び散ってしまう。
[風呂]*ノ∇ノ)キャッ♪



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【暗黙のルール】





この時
「おとなしくお湯を浴びないと
迷惑になる」と学んだ。

この時
お風呂場の大きさに
開放感があったけど
意外に周りに気を遣う事に気ずく。

でも
周りの人のお湯も
結構俺に飛び散ってきたから
「ある程度なら平気なんだ」と感じた。

そして
体と頭を洗い終わり
湯船につかると結構熱い。
ι(´Д`υ)アツィー

お湯の温度を見たら
40°位になっていた。

俺は
熱くて入れないかったから
隣にある子供用の湯船につかる事にした。

そこは
39°位の温度でとても入りやすい。
( ´ー`)フゥー...


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【湯船の温度】





俺は
たった1度温度が違う事で
こんなにもぬるく感じて
ビックリしてしまった。

父親は
40度の湯船につかって
「全然熱くないぞ~」と言っている。
【~~~(´▽`A)~~~】 イイユダナ~♪


弟も
父親と一緒に40度の湯船に入り
「熱くないも~ん」と言ってた。

でも
1分も立たない内に湯船から出て
顔が真っ赤だった。

この時俺は
「相変わらず俺に勝つ事を優先する
変な奴だな~」と感じていた。

ぬるま湯にゆっくり浸かって
ふと隣を見たら
深い湯舟がある事に気が付いた。
щ(゚Д゚щ)オォォ


なんだろうと思い
父親にこの湯舟を気いて見ると
「凄く熱い湯舟だから入れないぞ」
そう言っていた。


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【超人風呂】





隣の湯船の温度を見たら
42度になっている!

俺は
「こんなの人間が入れる温度じゃない」
そう感じてしまいビックリした。

でも
その湯船に入ってくる人もいた。
【~~~ヽ(=^‥^=)丿~~~】イイユダニャ♪


それを見た俺は
「この世には
超人みたいなやつもいるんだ~」
そう感じた。

それを見た俺も
試しに熱い湯舟に入ってみる事にした。

そして
お湯に足をつけた途端
熱くて一気に足を引いてしまった。
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ

やっぱり
42度のお風呂なんて
「人間が入れる物じゃない」と
改めて実感してしまった。


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【正式な飲み方】





その後
銭湯から出て着替えたら
父親がマッサージチェアーに座り
マッサージを始めてしまった。

俺と弟は
この時間暇だから
「ジュース飲みたーい!」と
父親にねだった。

そしたら
父親がお金をくれて
ビン入りのコーヒー牛乳を買えた。
ワーイ♪ヽ(*゚ェ゚*)ノ

そして弟と
コーヒー牛乳を飲んでたら
父親に手招きされた。

父親の所に行くと
「それは腰に手を当てて飲むものだ」
そう言ってきた。
(`・∀・´)エッヘン!!

俺と弟は
訳が解らなくて「何で!?」と
父親に聞いてみた。

そしたら
「それが正式の飲み方なんだ」
そう言ってる。


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【お手本】





俺と弟は
腰に手を当ててコーヒー牛乳を飲んで
その姿を鏡で見た。

そしたら
なんか変な恰好でカッコ悪い。
(´Д`)カッコワルイ~

その事を父親に抗議してみたら
「マッサーが終ったら手本を見せたやる」
そう言ってきた。

そして
マッサージチェアーが終わり
父親がビンの牛乳を買った。

そして我々兄弟に
「見てろよ足を開いて腰に手を当てて
こういう風に飲むんだ」
そう言って手本を見せてくれた。

しかしその時!
父親が突然猛烈にむせ始めた!
( *>д<)・;'.、ゲホゲホ!

そして父親は
その場でしゃがみ込んでしまった。


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【大恥】





父親は
しゃがみ込んでしばらくむせて
「肺にダイレクトに入った~」と
苦しみながら言って来た。

その姿を見ていた周りの人たちが
一斉に大笑いし始め
我々兄弟も笑ってしまった。
( *'∀')ワハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

そんな状況になってしまい父親は
焦って「表に出るぞ!」と言い
足早に表に出て行った。

そして表に出たら
母親がまだ銭湯から出てなくて
待つ事にした。

しばらくしたら母親が表れて
何だか顔の表情が怒ってる。

母親が出てきて
発した最初の言葉が
「恥をかかせないで!」だった。
(# ゚Д゚)プンスコ

どうやら父親がむせて笑われた声が
女湯にも聞こえてたようで
その後父親がしばらく
しょぼーんとなっていた。

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