「騒音日和の雨傘」
記事
小説
【保護者会】
7歳の小学1年生の時の年末
急遽学校で保護者会が行われるらしく
留守番が嫌な俺は弟のヨッチと一緒に
母親に付いていく事にした
そして教室に到着すると
クラスの子は数人しか来てなくて
このまま教室にいても暇だし
ヨッチと校庭に遊びに行く事にした
校庭に出た俺はヨッチは回旋塔とか
回転ジャングルジムや箱型ブランコや
シーソーで遊びまくって楽しく過ごし
保護者会が終わるのを待つ
その後しばらくすると母親が
校庭に迎えに来てくれたので帰り
一体何の話だったのか聞くと
体育館の建設が決まったらしい!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
この時俺はテレビで見た東京の学校の
凄く大きな屋根付きホールに感動し
しかも舞台も設置されてて
凄い場所だと感動した事があった
この体育館がやっとできるというから
とても嬉しくなりいつ出来るか聞くと
来年の秋ごろまで工事が続くと言われ
まだまだ先の事の気がしてしまった
そして冬休みも終わり学校に行くと
体育館が出来るであろう場所に
大きな重機が運び込まれてて
大掛かりな工事が始まろうとしてた
+ (o゚・∀・) + ワクワク +
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【騒音授業】
それから1月後今までの重機と全く違う
50m位ありそうなクレーン車が来て
何やらもの凄い工事が始まる予感がし
何をする重機か見て見たくなった
するとその重機に長くて巨大な
鉄パイプが付けられてその鉄パイプで
地面をガン!ガン!ガン!と叩き
何やら穴を掘ってる様だった
しかしその音がものすごい音で
地面を叩く時校舎が揺れ爆音が鳴り
授業中の先生の声が聞こえなくなり
とても勉強なんてする環境じゃない
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
でも先生はその音に負けじと
頑張って大声を張り上げて授業をし
このままずっとこの音が鳴り響いたら
先生が高血圧になって倒れそうだった
この状況が何日も続きしばらくすると
生徒も先生もこの状況に慣れてしまい
みんなこの騒音と揺れが通常の
日常みたいな感覚になってた
それにしても先生の声が聞こえ難くて
子供達もこの事で先生に苦情を言い
先生達も学校が終わる頃になると
大声出し過ぎてクタクタになってる
その後1週間くらいたったある日
穴掘りの重機が停止してて凄く静かで
まるで無音の中で授業をしてるような
とても快適な授業が出来た
(´∀`*)ウフフ
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【時間ずらし】
しかし授業が終わった午後3時過ぎ
また穴を掘る作業の音が聞こえ始め
以前のガン!ガン!ガン!の響きが
夜6時まで団地中に響き渡ってきた
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
翌日学校に行って先生に
あの重機の音が聞こえる時間が
朝から聞こえず夕方から聞こえた事を
不思議に思って訪ねてみた
するとあの穴を掘る工事の音は
団地の住人からも苦情が出て
先生達も大声出し過ぎて参ってたから
市役所に苦情を入れたという
そして工事現場の人と団地の住人とで
話し合いが行われた結果授業が終わる
午後3時から午後6時までの3時間だけ
穴掘りの工事をする事になったらしい
でもそのせいで工事の期間が延びて
体育館の完成が2ヶ月も先になり
それでもあの騒音の中の授業よりも
遥かにましだと妥協したらしい
この事を聞いて俺は
体育館の完成が伸びてしまい残念で
だけど毎日頭の血管が切れそうな位
叫び続けてる先生も可哀そうだった
その後この凄い音と揺れが発生する
岩盤までの穴掘り工事は数カ月続き
この頑丈な柱で作られる体育館は
大地震でもびくともしない気がした
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!