「父親の餅味」

記事
小説


展示用_edited.jpg

【餅つき】





三郷団地に住んでた5歳の時
回覧板が回ってきて
餅つきが開催されると書いてあり
家族そろっていってきた。

餅つき大会は
日曜日の朝9時から始まるので
珍しく母親と父親が
朝7時に起きてきて支度した。
(*ノ∀`*)ウフフ♪

我々家族の休日は
起きる時間がいつも朝9時頃で
こんなに朝早く起きる事なんて
休日出勤の時しかない。

そして朝食を食べて支度して
会場の野球場まで10分かかるから
8時半ごろ家を出て早めに付き
会場で待つ事にした。

この時母親の化粧時間と
弟がまだ1歳半だった為
支度が色々大変で時間がかかり
俺と父親で先に向かう事にする。

会場まで歩いてると
周りの道から親子連れが
わさわさ出てきて会場方面に向かい
なんだか凄く混む気がしてきた。

その思いが的中し
遠くに会場が見えてきたら
もうすでにみんな並んで長蛇の列で
我々が来た時間じゃ遅かった!
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ


yonghyun-lee-JQC6_cyrGhI-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【会場準備】





そして会場に
長蛇の列ができてるのを見た父親は
俺を抱きかかえ「急ぐぞ!」と言い
会場まで一気に走って行った。

俺を抱えて走ってる最中父親は
「明日になっちゃう~!」
「明日になっちゃう~!」と
変な掛け声を言いながら走ってる。
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

そのご会場に到着して
列の最後尾に並ぶと
遥か彼方まで列が続いてるのが見え
長時間待つ覚悟をした。

並んで待ってる時あたりを見渡し
「きね」と「うす」を探すと
何故かどこにも見えなくて
どこで餅をつくのか不明だった。

このとき会場で見えたのは
大きな炊き出し用の炊飯器で
もち米が炊き上がってるのか見え
ホカホカの湯気が見えた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

あと遠くにテントが見え
そのテントで「きなこもち」や
「あんこもち」など作る準備がされ
エプロンのおばちゃんたちがいる。

ここまで餅つきの準備されてるのに
「きね」と「うす」が
会場のどこにも見えないなんて
何だかだんだん心配になってきた。


matthew-lejune-6GQ7-xT_rWo-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【お手伝い】





そして30分くらい待ってたら
会場の放送で「お父さんたち~
こちらに集まってください~」と
いきなり言われてしまった。

なので俺は
1人で列に並んで待つ事になり
突然の呼びかけに父親も困惑して
父親が俺を置いて集る所に向かう。

すると父親たちの集合場所の道路に
ワゴン車が5代くらい到着し
その中に「きね」と「うす」があり
これから準備するみたいだった。

そしてワゴン車から
「きね」と「うす」が降ろされ
それを父親たち数人がかりで1個持ち
会場の指定の場所に運んでる。

この時父親たちから
「車が遅刻したからって
俺達にこんな重いの運ばせるな」と
愚痴が聞こえてしまった。
(# ゚Д゚)プンスコ

どうやらワゴン車が遅刻したようで
そのせいで父親たちが
急遽準備を手伝わされ
「きね」と「うす」セットされた。

その作業を見てた俺は
車から「きね」と「うす」が
想像以上にたくさん出てきてたから
まさに四次元ポケットみたいだ。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ

william-olivieri-kivVc7Oxz2s-unsplash.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す