独立の心構え

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ビジネス・マーケティング

ノマドワーカーに過度な期待は持たない方がいい。


いきなり厳しいと思われるかもしれないが、
独立の心構えというところで書き綴るにあたり、
初めに厳しことをお伝えしておく。

今回、ADDressというサービスをつかって、
広島の尾道に一週間滞在した。

この後は一旦福岡に戻り、
9月中旬からは2週間ほど
北海道に行ってフラフラするつもりである。

私の場合、各地を転々としているものの、
別に観光し回っているわけではなく、
仕事の合間にちょこちょこ外出して街を見て回るという感じだ。

ノマドワーカーに憧れている方もいると思うが、
いつも色々なところに行っているからといって
別に遊びんでいるわけではなく、
1日のほとんどが仕事なので
過度な憧れはしない方がいいかもしれない。

旅して色々なところを観光したいのであれば、
仕事しながらというのはあまり向いていないかもしれない。

もしどうしてもということであれば、
いっそのこと旅をビジネスにしてしまうのがいいだろう。

ただ、ノマドワーカースタイルでも場所が固定されない分、
気分的にリフレッシュされるので
楽しい時間が過ごせるとは思っている。


そしてノマドワーカーへの注意喚起ついでに
独立することに関して憧れを持っている人も多いと思うので、
独立するための心構えをお伝えしておきたいと思う。

独立を考えている方は参考にしてもらえたらと思う。

会社のブランドは使えない


独立したら当然ながら新しい会社の代表になる。

その会社は前に勤めていた企業と違って
地位も知名度も0の状態だ。

よほど会社員時代に実績を残し、業界では有名人だったとか、
持っていた顧客がそのままついてきてくれたとかでないと
誰でもこのような状態から入る。

アイドルグループから卒業した瞬間に
急にテレビから姿を消すイメージだ。

だから新規で商品・サービスの営業をかけても
お宅は誰?何者?という目で見られることがほとんどだ。

資本も最初は潤沢に準備できないことがあるため、
仮に大きな案件を得られるチャンスがあったとしても、
そのリスクに耐えられる会社なのか?
というところが不安視され途中で破談しまうこともある。

でもこんなこといで腐ってはいけない。

信用を積み重ねていけば、
きっと「あなたと契約したい」と
言ってくる企業やお客様が現れるはずだ。

初めて受注が取れた時なんか、
サラリーマン時代の喜びとは比べ物にならない。

一応、誰もが知っているような会社に勤めていた場合は
経歴がアピールポイントとして使えるので、
経歴は大事にしよう。

やることが盛り沢山


最初一人、もしくは少人数でスタートする場合、
当然だが雑務の連続だ。

今まで事務員さんに任せていた様なことでも、
何でも自分でやらなければならない。

顧客リストの作成、管理、
SNS投稿、顧客対応、コピー、FAXなどなど、
細かなことまでやるようになる。

超マルチタスクだ。

これはそのうち外注化するなどして、
自分の時間を作り出し、
重要なことに時間が割けるよう仕組み作りをしていくといい。

責任は全て自分


サラリーマンと違って経営者は
常に数字を上げ続けなければならない。

自分の給料は最悪どこかからの借入で回してもいいが、
税金とスタッフへの給料の支払いができなくなると
会社として成り立たなくなるからだ。


これはスタートアップで新しく事業を始める場合に
資金調達ができたとしても同じことだ。


期待する数字を上げていかなければ
投資家も離れていってしまう。


会社員時代は目標数字が未達でも
上司に怒られるくらいで良かったかもしれないが、
独立すると一気に自分に責任が降りかかってきてシビアになる。

心しておいて欲しい。

コスト意識を持つ


独立するぞ!

という時、
立派なオフィスを借りたり、
人を余計に雇ったり、固定費を増やすことを考えがちだが、
初めは絶対にやめた方がいい。

固定費はほどほどにし、
資金をプールするか、
投資に回す方が後々のためになる。

もちろんタイミングとして優秀な人材を雇い入れたい場合、
高額の人件費や立派なオフィスが必要な時がある。

その時は戦略的に資金を使う必要がある。


そして、いざ利益が出た時、
車や女などで浪費に走る経営者がいる。

一度生活水準を上げてしまうと、
下げるのが大変なので落ちるところまで堕ちてしまう人がいる。

脇を締めて経営に取り組もう。

キャッシュフローを意識せよ


以前も書いたが、
日本では黒字倒産が54%と、
半数以上となっている。

それだけ毎月の売上に目がいってしまい、
キャッシュフローを意識して
経営できる人が少ないのだ。

毎月現金を手元に残すことがいかに重要か。
”倒産”がちらつくまで気づかないのだ。

だから独立前にキャッシュフローについて、
一度きちんと勉強してみるといい。

私の方でも機会があれば
書いていこうと思う。

社の雰囲気は少しピリッと


会社は楽しく和気あいあいとしたものにしたい。

そう思うのは構わない。

しかし、現実はそう甘くない。

ヘラヘラフワフワした空気感では数字は上がらないのだ。

殺伐とした雰囲気にする必要は全くないが、
みんないい緊張感を持ちつつも
嬉々として業務にあたっている状態でがいいだろう。

孤独に耐えよ

経営者の理解者は現れないと思った方がいい。

いくら社員に良かれと思って接しても
社長はやれ会食で美味しいものばかり食べてるとか、
利益の大半を自分のところに入れてるとかいう目で見られる。

会食というのは、
親交を深めたり、新しい商品の提案をしたりするために
やっているのに、そのような発想しかないのだ。

また、利益に関して、
社長が一番リスクを負っているのだから
給料を多めにもらうのは当然のことである。

会社の調子が悪い場合、
社長が足りない分を補填することなんかもあるのだ。

裏でこういう動きをしていることなど、
誰も分かりはしないで、
自分の都合ばかりこちらに押し付けようとしてくる。

だから理解を求めようとしない方がいいのだ。




と、ここまで厳しいことを言ったため
独立しようと思っていたけどやっぱり止めておこう・・・
とは思わないでほしい。

サラリーマンの時より
数倍忙しくなるし責任も増えるが、
その分給料は青天井だし、
日々やりがいを感じることができる。

サラリーマンの時よりもっとイキイキとした自分になれるのだ!

お伝えした心構えを持って、
怖がらずにまずは一歩踏み出してみることだ。

分からないことがあれば私も力になる。




以上ここまでお読み頂きありがとうございます。

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