コラム「ゆるめることの難しさ。」
今年に入ってから「スワイショウ」というエクササイズを続けている。
「甩手(スワイ)」は中国語で「腕を振る」という意味。中国に古くから伝わる養生法のひとつで、気功や太極拳、武術がルーツとなっている。スワイショウはとても単純。
ただ立って、腕を前後に振る。
その反動を利用して、身体を左右に振る。この動きが基本だ。
はじめのうちは、シンプルすぎて、拍子抜けした。ところが、やってみると意外と難しい。
スワイショウは、筋肉に力を入れてがんばるエクササイズではない。
むしろ逆だ。
いかに余計な力を抜くか。
いかに身体をゆるめるか。
その感覚のほうが大切になる。
ところが私は、それが思った以上に苦手だった。
肩に力が入る。
腰が固まる。
身体のどこかを常に無意識に緊張させている。
ただ立っているつもりでも、案外ちゃんと立てていない。
ただ腕を振るだけなのに、身体の軸がブレる。
そんなことに気づかされる。
不思議なもので、力を抜くことを意識しているのに、終わる頃には背中やお腹、脚までじんわり使った感覚がある。
筋トレではないのに、翌日、身体の一部が筋肉痛になっている。そういえば、私たちは幼少期から、
がんばること。
耐えること。
ふんばること。
そういうことはたくさん教わってきた。
でも、「力を抜くこと」については、あまり教わってこなかったような気がする。人生も、「力むこと」ばかり意識し続けるうちに、自分の本来の感覚や本音がわからなくなってしまうことはありそうだ。スワイショウをしながら、
ゆるめること、脱力することの難しさに気づかされる。
興味のある方は、ぜひ一度試してみてほしい。気分を切り替
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