絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

4 件中 1 - 4 件表示
カバー画像

新しい人生の幕開け…30

いよいよ「出産」も間近になってきた。退院してからの準備もできた!いつでも「入院できる」準備は整った!あとは待つだけ…。予定日はまだだったが、少し落ち着きたかった。が、なんだか腰?お腹が張っている…少し休もう…。そう思って私は座った。少し休んでいるとちょっと治まった。良かった…そんな時間を過ごしていると、Rさんが突然やってきた。珍しい、突然くるなんて。家にあがってもらい、少し話をしていた。「もう産まれてもいい時期だよね~」なんて話ていた。そうするとまたお腹が張ってきた!「痛い…」というと、Rさんは「それって陣痛じゃないの?」と言った。予定日よりはちょっと早い…しかもその日に限ってお腹の痛みが頻繁にきていた。病院に電話したら?というので電話してみたら「いつ産まれてもいい時期だから心配だったら病院にきてください」とのことだった。私はすぐ旦那に電話をした。「ちょっと早いけどいよいよかもしれない、もしかしてこのまま入院なったら子供たちのことお願いします」と…旦那は「わかった!俺もこれから会社に電話したり親父に電話したりするから気を付けていってこいよ」というので「車はRさんにお願いする、たまた居てくれたから」というと「わかった」とだけ言って電話が切れた。Rさんにお願いの一言もないのか…。ちょっとがっかりしたが、今はそれどころではなかった。定期的に痛みがくるようになった。時間を測ると「10分置き」…。上の子供たちも案外安産だったのもあって少し早いかもしれない、Rさんに伝えると「病院に行こう」と言ってくれた。まだ子供たちが帰ってくる時間ではなかったが、後のことは旦那に任せよう…そう思った。そん
0
カバー画像

新しい人生の幕開け…8

私は、みんなが夢を見るようなことを期待したり、望んではいけないのかな。欲張りかな…。私はあれから26歳になっていた。翌朝になったら彼は仕事にすでに出かけていて彼の姿はなかった。私は子供たちの朝食や保育園の準備、仕事に出るまでの準備をした。ふと見ると「婚姻届け」が置いてある。どうしようか迷ったが、一応持ち歩くことにした。仕事がひと段落したとき、彼に電話をしてみた。私が仕事中に電話をすることはまず無かった。けれど家に帰ると子供たちがいるし、深刻な話は子供たちの前では控えていた。それでなくても子供たちはまだ施設から帰ってきたばかりで敏感になっていると思ったから。彼はすぐ電話に出た。「どうした?」といつもように、軽く言ってきた。「仕事中、ごめんね、婚姻届けのことなんだけど…」というと「お!出してきたか?」と…。私は、そんな軽いものなの?とちょっとイラっとした出してきてないことを言うと「早く出してきなよ!この際記念日とかいってられないだろ」と…。私の言いたいこともしたいことも思い切って話したつもり。それでも1個も叶えようとしてくれそうになかった。色々な感情を押し殺して「うん、わかった…今から出してくるね…」と言って電話を切った。私は全部「記入」された婚姻届けを市役所に出しに行った。一人で。たまたま、市役所に婚姻届けを出しに来たカップル、いや夫婦がいた。幸せそうだった。市役所の人に「ご結婚おめでとうございます!」と祝福されていた。惨めだった。悲しかった。私はどんな顔をしてこの紙を出したらいいんだろう…。その夫婦とは、少し時間を空けて…というか次に並んでいたがいったんその場から離れた。悔しく
0
カバー画像

第2の人生の幕開け…2

息子が家にいる。「夢なんだろうか…」と何度も思った。娘も保育園に行っている。これで私の目標は「達成」できた。子供たちを引き取るまで約2年。女性相談所で子供たちと離れてから、とてつもない時間とたくさんのことを経験した。息子と遊びながら、娘の帰ってくる時間を待った。夕方5時娘を迎えに行った。もちろん息子を一人にはできないので車に乗せて…そして、保育園の園長先生にも顔出しのためにも連れて行った。まずは園長先生のところに挨拶に…園長先生は「あら~!!よくきてくれました~!!」と、息子に向かって話しかけていた。職員室に入ってきた先生たちも「こんにちは~かわいいねぇ!いつから登園するの~?」と気軽に声を掛けてくれた。息子は先生たちの顔を見ても怯えることもなくニコニコしていた。前もって息子の入園のこと、そして登園のことは園長先生や市役所の人と話が済んでいたため、スムーズに会話は進んだ。園長先生は「この調子だと明日から登園させてもいいわね!」と言ってくれた。そして、待ちに待った「娘との対面」娘も当時まだ2歳半くらいだったから「覚えているか」が気になったけれど…息子を抱きかかえたまま教室へ行くと、真っ先に「○○~!!」と息子の名前を呼んだ!そして、真っ先に息子に抱きついた。そして、「一緒に帰ろうね」というと「ほんと?○○も一緒に暮らせるの?!」と驚きながら、けれどとても嬉しそうにピョンピョン跳ねながら話してきた。そして先生に帰りの挨拶をして車に乗り込んだ。娘は興奮気味だった。「お母さん!今日は○○の好きな食べ物にしよう!」などと話しながらも、息子にも話しかけながら家路についた。そして、私はまず「
0
カバー画像

第2の人生の幕開け…1

数日後、息子を引き取りの日が来た私は朝からソワソワしていた。娘を保育園に登園させ、その足で施設にむかった。車には新しい「服と靴」を乗せて…。施設に着いたら職員の人たちが出迎えてくれた。そして、事務室のようなところに通され、息子の日常の様子などを細かく説明された。私がそれを聞きながら話をしていると、一人の職員の方が、だんだん目を潤ませ始めた…若い女性の職員の方でした。「息子君、とても懐いてくれて…こんな私が言うのも何なんですが…家や仕事で辛い時は必ず息子くんが笑顔で居てくれるんです…その笑顔にどれだけ癒されたかわかりません」と…。他の職員のかたもそれを聞いて最初こそ「ほら!泣かないの!」と言っていたが、その場でみんな、もちろん私もボロボロと泣いてしまった。私は「ありがとうございます」としか言葉がでてこなかった。施設長の方も慣れているはずなのに泣いていた。続いて施設長の方からこんな言葉をいただいた…「今の世の中、子供を平気で捨てたり、施設に預けたままで全くあいに来られないお母さんもたくさんいます。けれど息子君のお母さんは断トツで違いました。最初はこちらも段々来なくなるんだろうなと思っていましたが、毎月必ず会いに来られる姿を見て本当に励まされました。お母さん、これからが大変だろうと思いますが応援しています。」と。私はただただ頭を下げるだけしかできなかった。そして、職員の方々が席を外した…。あれ?と思ったが、そういうものか、と思っていた。その間、施設長とこれからの話などを軽くしていたら、先ほどの職員の方たちがまた入ってきて…「お母さん…これ…息子君に使ってください。本当はこういうことは
0
4 件中 1 - 4