10代からの女性、キャリアコンサルティング

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こんにちは。ライフ・キャリアコンサルタントShizuです。

昨日、ある市主催の企画で10代~女性向けキャリアコンサルティングを実施しました。

ご結婚間もない方や独身、未就学児を抱えたお母さんなどさまざまな方のお話を聞かせていただきました。

お母さんの悩みは、突発的な子どもの事情を考えると、外で働けるか不安。
結婚間もない方は、子どもができた時に、このまま働けるか不安。
独身の方は、予定はなくても結婚するかもしれないと思うと、この職場は不安。

と、皆さん根底にある不安はよく似ていらっしゃいます。
ですが、その方のこれまでの経歴でどのような選択になるかは変わるように思います。

初期キャリア(研究者によって定義はまちまちですが、卒業後からだいたい30歳くらいまでに経験する仕事、と考えてください。)の研究では、男性に比べて女性は管理職への希望が総合職、総合職以外共に低いです。
国立女性教育会館の令和2年の調べでは、男性総合職が46.7%総合職以外が41.7%なのに対し、女性総合職15.2%総合職以外0%という結果が出ています。


すべてを記述すると数字だらけでわかりにくいですから、資料が示している数字を要約すると、女性総合職以外を選択する方は入社前から女性が活躍できる社風であること、自分の能力を生かせることをを強く求める一方で管理職は敬遠しています。管理職になることは自分の能力が認められたと最も感じるのも女性総合職以外が最大ですが、管理職を目指したいかという点では最も割合が低いことに特徴があります。これは、仕事と家庭のバランスが取れる制度が充実していることが望む一方で、男性が外で働き女性が家庭を守るべきと考える傾向、家族を経済的に養うのは男性の役目だと考える割合も最大であることから、女性総合職以外を目指す方は能力を生かして仕事で認められたいが、現実的にはその選択ができていない、ということではないでしょうか。

また、初期キャリア期に女性総合職以外の方は、男性の方が昇進・昇格に結びつく仕事を任されると感じている割合が最多で、55.6%です。それ以外の方は3割弱です。どのカテゴリーでも、自分の業績が正当に評価されていると感じる割合は7割強です。

これらのことから、昇進することで自分の能力を認められると感じながらも、それが叶わないので諦める時期がどこかにあるのでは?と感じます。

全体的に子どもが3歳くらいまでは母親は育児に専念すべきという考え、家族を経済的に養うのは男性の役割、男は外で働き女性は家庭を守るという考え、リーダーは女性より男性の方が向ているという考えは、どのカテゴリーでも6割以上の方がそう思わない、もしくはどちらかというとそう思わないを選択しています。

男性も女性も同じように働ける社会を初期キャリアを生きる方たちは望んでいるのですね。そして、家庭を仕事を両立する制度が充実していることを望む割合は、男性総合職ではやや低めですが5割程度、それ以外は8割を超えています。

この資料には子育て期の意識調査も掲載されています。上手なキャリア形成には、その時期その時期で取捨選択が必要なようです。



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