伝わる図表の作り方
学会発表の準備を進める中で、
「図やグラフは作ったけれど、何となく見づらい気がする。」
そんな経験はありませんか?
研究内容そのものは良くても、図表の見せ方によって伝わりやすさは大きく変わります。
私は大学教員として研究指導や学会資料の作成支援を行っていますが、「内容は良いのに図がもったいない」と感じる発表を数多く見てきました。
今回は、学会発表で「図が分かりにくい」と言われる人の共通点と、今日から実践できる改善のポイントをご紹介します。
図は「作ること」が目的ではありません
研究では、統計解析やデータ整理に多くの時間をかけます。
そのため、
「グラフを作ったから大丈夫。」
と思ってしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、
「見た人が一瞬で内容を理解できるか」
ということです。
図は研究者のためではなく、聴講者のために作るものです。
色を使いすぎると伝わりにくくなります
初心者の方によく見られるのが、
・赤
・青
・緑
・黄色
・紫
・オレンジ
など、多くの色を使ってしまうことです。
もちろん色分けには意味がありますが、色が増えすぎると何を見ればよいのか分からなくなります。
おすすめは、
「強調したい部分だけ色を使い、それ以外は落ち着いた色にする」
という考え方です。
色は多いほど良いのではなく、必要なところだけ使うことで印象に残ります。
文字が小さい図は読まれません
せっかく丁寧に作った図でも、
文字が小さければ伝わりません。
特に学会発表では、
後ろの席から見られることもあります。
ポスター発表ではさらに距離が離れるため、
自分のパソコン画面で見やすい大きさでは不十分なことがあります。
完成したら、
少し離れた場所から見て確認することをおすすめします。
タイトルだけで内容が分かる図を目指しましょう
悪い例
結果①
グラフ
だけでは、
何を伝えたい図なのか分かりません。
例えば、
「介入群では手術時間が有意に短縮した」
というタイトルにするだけで、
見る人は結果を理解しやすくなります。
タイトルも図の一部です。
強調したいポイントは一つに絞る
一枚の図に、
「あれも伝えたい」
「これも説明したい」
と情報を詰め込みすぎると、
結局何が重要なのか分からなくなります。
図にも、
「今回一番伝えたいことは何か」
という優先順位があります。
見る人の視線を迷わせないことが、分かりやすい図につながります。
凡例や注釈は必要最低限で
グラフの周囲に、
長い説明文や注釈を並べてしまうケースもあります。
もちろん必要な情報は大切ですが、
説明が多すぎると図より文章を読む時間の方が長くなります。
詳細は発表者が説明できます。
図には、
「理解に必要な情報」
だけを残すように意識すると、全体がすっきりします。
私が資料をブラッシュアップするときに意識していること
私はPowerPointや学会資料を作成するとき、
「きれいにすること」
だけを目的にはしていません。
一番大切にしているのは、
「研究内容が正しく伝わるか」
ということです。
色やレイアウトは、そのための手段です。
デザインだけを整えても、
伝わらなければ意味がありません。
逆に、シンプルでも伝わる資料は、発表全体の印象を大きく変えてくれます。
まとめ
図表は、研究成果を伝えるための大切なツールです。
少し工夫するだけで、
・見やすさ
・理解しやすさ
・発表全体の印象
は大きく変わります。
「図やグラフをもっと分かりやすくしたい。」
「学会スライドを見やすく整えたい。」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
研究内容の魅力がしっかり伝わる資料づくりをお手伝いいたします。
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