はじめに
学会発表のスライドを作成していると、
「これも伝えたい」
「この説明も必要かもしれない」
と考え、つい文字が増えてしまうことはありませんか?
研究には背景や方法、結果、考察など多くの情報があります。そのため、できるだけ詳しく説明したいという気持ちはよく分かります。
しかし、私がこれまで学会発表のスライド作成やブラッシュアップに携わる中で感じるのは、
「伝わるスライドほど、文字が少ない」
ということです。
今回は、学会スライドで意識したい「文字を減らす勇気」についてお話しします。
なぜ文字が増えてしまうのでしょうか
スライドを作るとき、多くの方が
「情報不足と思われたくない」
という気持ちになります。
その結果、
・説明文をそのまま貼り付ける
・考察を長文で書く
・図の説明をすべて文章にする
という構成になりがちです。
しかし、聴講者は発表中に長い文章を読む時間はほとんどありません。
スライドは「読む資料」ではありません
学会発表では、
主役は発表者です。
スライドは、発表者の説明を助けるための資料です。
つまり、
説明は「話す」
ポイントは「スライドで示す」
という役割分担が理想です。
そのため、スライドに文章を書きすぎる必要はありません。
キーワードだけでも十分伝わります
例えば、
「手術時間は介入群で有意に短縮した。」
という内容であれば、
スライドには
「手術時間 有意に短縮」
というキーワードとグラフだけでも十分伝わる場合があります。
詳細な説明は、発表者が話せばよいのです。
文字を減らすことで、聴講者はグラフや図にも目を向けやすくなります。
余白も大切な情報です
「余白が多いと寂しい」
と感じる方もいらっしゃいます。
しかし、余白は決して無駄ではありません。
余白があることで、
・タイトルが目立つ
・図が見やすい
・視線が迷わない
という効果があります。
余白もデザインの一部です。
図やグラフを主役にしましょう
研究発表では、
数字や結果そのものが重要です。
文章よりも、
・グラフ
・表
・写真
・模式図
を中心に構成すると、理解しやすいスライドになります。
「何を見てほしいのか」が明確になることも大きなメリットです。
一度「削る」作業をしてみましょう
スライドが完成したら、
最後に
「この文章は本当に必要だろうか?」
という視点で見直してみてください。
思い切って削ってみると、
かえって伝わりやすくなることがあります。
これは学会発表だけでなく、講義資料や研修資料でも同じです。
まとめ
学会発表では、情報量の多さよりも、
「短時間で伝わること」
が大切です。
文字を減らし、図やグラフを活かしながら、
発表者が説明しやすいスライドを目指してみてください。
「もっと見やすいスライドにしたい」
「内容はそのままで、伝わりやすくしたい」
という方は、お気軽にご相談ください。
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