PowerPointや講義資料、学会発表の資料を作っていると、
「文字だけでは分かりにくいから、図や表を入れよう。」
と考えることがあります。
もちろん、図や表は情報を分かりやすく伝えるために、とても役立つものです。
しかし、図表は入れれば良いというものではありません。
目的に合わない図表を使うと、かえって内容が分かりにくくなることもあります。
今回は、伝わる資料にするための図表の選び方についてお話しします。
図表は「見た目を整えるため」のものではありません
図や表を入れると、資料が華やかに見えることがあります。
しかし、本来の目的は、
読み手の理解を助けること
です。
「空いている場所を埋めるため」
「何となく見やすそうだから」
という理由だけで入れると、図表の意味が曖昧になってしまいます。
まずは、
この図表で何を伝えたいのか
を考えることが大切です。
正確な数値を見せたいなら「表」
表は、
複数の数値や項目を正確に比較したいときに向いています。
例えば、
年代ごとの平均値
各群の人数
調査項目別の結果
複数条件の比較
などです。
読み手が具体的な数値を確認する必要がある場合は、グラフより表の方が適しています。
ただし、項目を詰め込みすぎると読みにくくなります。
必要な情報だけに絞り、行や列を整理することも重要です。
変化や傾向を見せたいなら「グラフ」
グラフは、
数値の変化や違いを一目で伝えたいときに向いています。
例えば、
時間の経過による変化
グループ間の差
全体に占める割合
増加・減少の傾向
などです。
正確な数値を読むよりも、
どのような傾向があるのかを直感的に伝えたい場面
では、グラフが効果的です。
ただし、グラフを載せるだけでは、どこを見れば良いのか分からないことがあります。
「A群が最も高かった」
「時間とともに増加した」
など、注目してほしいポイントを添えると伝わりやすくなります。
流れや関係性を示すなら「図解」
図解は、
手順や関係性を説明するときに向いています。
例えば、
研究の流れ
看護手順
原因と結果の関係
複数要素のつながり
調査や分析の進め方
などです。
文章だけでは理解しにくい内容も、矢印や枠を使って整理すると、全体像が見えやすくなります。
一方で、矢印や装飾を増やしすぎると、かえって複雑になります。
1つの図で伝える内容を絞ることが大切です。
1枚に詰め込みすぎない
資料を作っていると、
「表もグラフも図解も載せたい。」
と思うことがあります。
しかし、1枚のスライドに複数の図表を入れすぎると、どこを見れば良いのか分からなくなります。
図表も文章と同じように、
1枚で一番伝えたいことを一つに絞る
ことが大切です。
必要であれば、スライドを分けた方が理解しやすくなります。
表と本文を重複させない
表にすべての数値が書かれているのに、本文でも同じ内容を繰り返してしまうことがあります。
その場合、読み手は同じ情報を何度も読むことになります。
表では詳しい数値を示し、
本文では、
特に重要な結果だけを簡潔に説明する
というように役割を分けると、資料がすっきりします。
私が資料作成で意識していること
資料に図表を入れるとき、私が最初に考えるのは、
「この内容は、文章・表・グラフ・図解のどれが一番伝わるか」
ということです。
最初からグラフを作るのではなく、伝えたい内容に合う方法を選びます。
また、図表を作ったあとには、
「本当に必要か」
「一目で意味が分かるか」
「注目してほしい部分が伝わるか」
を確認しています。
まとめ
図表は、入れること自体が目的ではありません。
大切なのは、
伝えたい内容に合った形式を選ぶことです。
正確な数値を見せるなら表
変化や傾向を見せるならグラフ
流れや関係性を示すなら図解
1枚に詰め込みすぎない
本文と図表の役割を分ける
この視点を持つだけでも、資料の分かりやすさは大きく変わります。
「資料にどの図表を使えば良いか分からない。」
「学会発表や講義資料を見やすく整理したい。」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
目的や対象者に合わせて、伝わる資料づくりをサポートいたします。
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