フキハラ(不機嫌ハラスメント)の正体

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みなさま、こんにちは
「部下ハラ110番」「支援者救急隊」というサービスを提供しています。部下からのハラスメントに悩む上司や介護をしている家族など、「支える人を、支える」というキャッチフレーズで活動しています。

さて、前回は「部下ハラ(逆ハラ)のタイプ」について、検証しましたが、今回からはよりその内容についてみなさまと確認していきたいと思います。

フキハラ(不機嫌ハラスメント)について

前回の記事では、原因に加えて、部下から発信される言動について、検証しました。
その中でも、私のところに来る相談としても典型的な反応が
不機嫌な態度をとる
・ため息 ・舌打ち ・無反応または薄い反応
でした。

なぜ、このような反応が出てしまうのでしょうか?
私の仮説は以下の通りです。

怒りを前面に出す時代
 1990年代に「キレる」という言葉が台頭し始め、それまで我慢が美徳とされてきた日本の社会に、怒りを露にする事が徐々に言葉として世の中に認知されてくるようになり、「キレる」事に対するハードルが下がってしまったのではないかと思います。「キレる」には、大声を出すといった行為のみならず、不機嫌や無視等もその範疇に入るかと思われます。
当然それ以前にも不機嫌な方がいたことは事実ですが、誰もが突然怒り出したり、不機嫌になるという行為が言葉として表されたことは、それだけそういった場面が多くなった象徴とも言えると思います。
怒りを甘受する大人(上司)たち
 私も当てはまるのですが、相手が「キレて」いる時には、どうしてもその場を収めようとして、一旦相手の主張を聞いてしまうことがあります。この場合、一旦受け入れてしまうと相手は満足感を得てしまうので、その後どのような結末を迎えても、不快な思いを主張することが自身の中で「正しい主張である」というアサーティブとは言えないコミュニケーションが発生していしまいます。
環境が怒りを仕方のないものとして受け入れてしまった
さらに人員削減やコンプライアンスの厳格適用に伴い、会社(社会)全体が例外を受け入れにくくなっています。これは、無駄な残業や休日出勤を抑制できる一方で、勤務時間内の業務は密度が濃くなり、一人当たりの業務量が増えるケースも多々見受けられます。それらを体感すると、意に染まない指示や連絡に対して、多少の摩擦を発生させてでも反論をしないと損をするという考えが、広まってきた。
不機嫌になることが仕方ないという考えが市民権を得てしまった
これが私なりのフキハラの解釈です。

フキハラに対する上司の対応事例

ここからは事例を通して、どのような対処を行うかについて、上司の側からみなさんと検証していきたいと思います。
 事例)提出期限を守らなかった事に対しての反論
  上「明日のプレゼン資料の提出昨日までだったけど、メールが見当たらな 
  いです。送信してくれた?」
  部「へ?そんなの間に合うわけないじゃないですか?だいたい、3日前に
  頼まれてもできないですよ」

a.アサーションを意識してもらう 
 無理であるという事実の主張方法を「アサーティブな事例」を用いて、意識してもらえるよう伝える。
💡アサーション:相手を尊重しつつ自分の意見を伝える
 アサーティブ:アサーションを実践している状況
 例:「あなたの主張は、このような仕事は3日の期限では間に合わないとい
    う事ですね。しかし、私もあなたのペースはつかみかねるので、次回
    からは依頼した時又は間に合わないと判断したところで、一回相談し
    てもらえませんか?」
 ◎メリット
 ✅根本的な解決に向かう可能性がある
  (今後のコミュニケーションに活かされる)
 ✅本人の立場も尊重できるようにしている
 ×デメリット
 ✅説明に時間を要する
 ✅最優先に取り組んで欲しいときには向かない
b.上司が部下の主張を受け入れてみる
 例:上「分かった。次からは別の人に頼むか、何人かで分担できるように
     仕事を頼むようにするよ」
 💡本来は作業分担も含めてその部下に頼んだつもりだったという点で、
  初めから上司と部下の間に齟齬があった。 
 ◎メリット
 ✅部下に対して摩擦の少ない提案
 ✅自分(上司)を下げておけばひとまず丸く収まる
 ×デメリット
 ✅今後負荷のかかる仕事を忖度しながら頼まなければならない
 ✅心の中での負担を抱えたままになりがちである

c.誤っている主張の内容を修正する
 例:「どうして、頼んだ時に無理だと言ってくれなかった?期限も伝えた
    から当然優先して取り組んでくれると思ったよ。」
 ◎メリット
 ✅部下に会社側の主張をはっきり理解してもらえる可能性が高い
 ✅案件の緊急性を伝えられる
 ×デメリット
 ✅相手(部下)によっては、不機嫌な態度を悪化させてしまう
 ✅部下の都合を若干軽視しているとも捉えられかねない


 この事例、部下がタスクを多く抱えていたのか、スキルが不足していたのか、部下にとって(何らかの)キャパシティは超えていた状況のようです。
みなさまでしたら、どの対応が部下をハラスメント行為に至らしめなくなると思われますか?
 状況による使い分けは必要で、a~cどれもが正解になり得ると思いますが、できればaに近い方法で解決できることが望ましいように思われますし、現実的な対応かと思われます。

💡ちなみにこの事例は、かなり簡略化されていますが、実際はbの対応をして、部下からは「分かれば良いですよ」という(信じられない)反応があり、その態度について上司の方からご相談いただきました。
私は、一旦aの対応をアドバイスさせていただき、チャットツールなどを使って上司の側からも頻繁に確認をすること等も提案しました。
結局、この部下は数か月後に退職してしまったため、本人のコミュニケーションに顕著な変化はありませんでしたが、若干ながら進捗状況の報告に改善があったようです。

⭐私は、このようなご相談に対して、3つのチェックポイントを基にしてそれぞれの事例に応じたアドバイスをさせていただいております。
3つのチェックポイントについては、別の事例を用いて次回以降にご説明いたしますので、ご興味のある方は、またご確認いただければ幸いです。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。

はじめまして!ブログ初心者の支援者救急隊と申します。「支える人を、支える。」というキャッチフレーズで活動しています。
主に部下からのハラスメントと介護をしているご家族のメンタルケアを中心にご相談をいただいております。
家族の介護や上司だって休む方法はあると思います。
「いま自分が抜けたら、誰かに迷惑がかかってしまう」そんな、辛い状況から抜け出す方法をご一緒に方法を考えてみませんか?

「答えを一つに絞らない」これは、コミュニケーションでは大切な事だと思っています。昔、ある福祉施設の人事の方が福祉やカウンセリングに一つだけ必要とされるスキルがあるならば「コミュニケーションをあきらめないこと」だと教えて下さいました。この言葉を大切にして、少し遠回りでも色々な方法を検討しながら目的地に着地できる支援・相談を心がけています。

「明日がきっといい日!」そんな気持ちになれるように、私も色々な方法を日々模索しています。


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