第四章 第四話 「我慢は美徳」で生きてきた

第四章 第四話 「我慢は美徳」で生きてきた

記事
コラム

「まだ、我慢できる。」
「まだ、我慢できる。」

まるで、呪文のように
自分に言い聞かせていたと思います。

「我慢が美徳」と
教わった言葉を胸に。


ちょっと嫌だったことも、
「まあ、いいか。」

ちょっと寂しかったことも、
「まあ、そういうこともある。」

誰かに合わせることも、
「私さえ我慢すれば波風立たない。」


そうやって、
自分の気持ちを小さく小さくしてきました。


我慢できることは、
我慢したほうがいい。

そのほうが、
誰かを困らせなくて済む。

そのほうが、
嫌われなくて済む。

そんなふうに思っていたのだと思います。


だから、心の中に何か引っかかっても、
そのまま飲み込んできました。

やっと、「飲み込んできたこと」に
気づき始めたのです。

そして、

私、
本当は嫌だったんだ。

私、
本当は寂しかったんだ。

私、
本当は無理していたんだ。


目を向けてみると、
「これくらい我慢すれば」と思っていたことが、
埋め尽くすほどたくさんありました。


だんだんと、
自分を責める気持ちも
少しずつ変わってきました。

「どうして、こんなに我慢してきたんだろう」

ではなく、

「我慢することで、傷つかないようにしてきたんだね」

そんなふうに、
思えるようになったんです。


我慢していた私は、
そのときの私にとって、
我慢することが一番安心できる方法だったのかもしれません。

そう思うと、
昔の自分に優しい目を向けたくなりました。


今も、
飲み込むことは
たくさんあります。

でも、今は、

その前に、
ちゃんと自分に聞くようになりました。

「本当は、どうだった?」

嫌だった?

寂しかった?

無理していた?

自分の気持ちを
ちゃんとわかってあげてから、
それでも「まあ、いいか」と思えるなら、

そのときは、
そのまま飲み込んでもいい。


以前とは、
少し違う「我慢」になってきたように思います。


あなたが「これくらいなら」と、
小さく飲み込んできた気持ちは、
どんなものだったのでしょうか。


🌹最後まで読んでくださり、ありがとうございます🌹

この連載では、
母との関係から始まった心の旅を、
少しずつ綴っています。

もしかしたら、
あなたの心にも重なる景色があるかもしれません。

これからも、一緒にゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

そして、もし誰かと一緒に心を整理したくなった日には、
その続きを、安心して話しに来てくださいね。


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