4/12 ☆高校数学☆ 1年後の成長した姿

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学び

 昔、高校1年生の生徒Xさんが秋に入塾し、常に数学の授業を担任することとなりました。

 Xさんは入塾当時、数学のテストで毎回追試の常連になっていました。
 私と共に、学習をスタートしますが、成績は空回りでなかなか上がらず、次第に授業を休みがちになっていきます。

 2学期期末テストの直後、数学のテストで思うような成績が取れず、Xさんはとても苛立っていたようです。
 Xさんから笑顔が消え、とても暗い雰囲気の授業となっていました。

 しかし、Xさんの成長劇はここからスタートし、丸一年後の2学期期末テストで過去最高点を叩き出すドラマが生み出されます。
 すべての原点は、冬休み。
 通常は、私が解説をするスタイルが主流でしたが、冬休みの期間は、授業の方法を変えます。
 実際に数多くの問題を解いてもらうスタイルにしました。

 すると、今後に向けた危機感や課題、学習することの大切さを自分なりに汲み取ることができたようです。
 初めは問題を解くことに抵抗があったようでしたが、次第に何度も繰り返し考えて解く姿勢に変わりました。

 冬休みが明けると、授業を休む日がほぼゼロに解消していきます。
 授業を通して「できる!」「楽しい!」へと変えられる喜びが源となり、自主学習にも意欲的に取り組む姿が見られました。

 「なぜ、そうなるのか?」
 解答を暗記するだけでなく、数学の勉強で大切なことを常に実践するXさんの姿は、日本の数学教育に必要なことを教えてくれていたような感じがしました。

 結果は、そう簡単にはなかなかついてきません。
 しかし、数学の学習に対する強い想いは、確実に変わってきました。

 授業で、「できる!」「楽しい!」に絶対変えるんだと。
 テストで良い成績を取るチャンスを幾多も逃すと、誰よりも一番悔しがっていました。

 それだけ、数学の学習に対する強い想いが持てるようになった証です。
 転んでも、こけても、頑張って頑張って、Xさんは諦めずに努力を積み重ねてきました。

 そして、入塾してから一年後、Xさんの努力が遂に花咲きました。
 高校2年生の2学期期末テストのことでした。

 Xさんは、数学Ⅱで94点、数学Bで84点を取り、過去最高得点をマークしたのです!
 1年間で、実に30点以上も成績を上げたのです。

 笑顔が消えて、メチャクチャ雰囲気の暗かった授業をしてから丁度丸一年後、このような素晴らしいドラマが待っていました。

 高得点を取った答案を喜んで見せる姿、そして、「数学へのやりがいと楽しさを持って勉強できるようになった!」と喜ぶ姿。
 これこそが、成長した一番の証。

 今でも印象に残るストーリーの一つですし、死ぬまで一生忘れられないと思います。
 Xさん本人はもちろん、私自身も嬉しすぎて涙が出そうになりました。
が、何とか堪えました。

 その翌年、Xさんは大学受験生でした。
 私は会社都合退職し、その後の姿を見届けることはできませんでしたが、「きっと、夢叶えるため頑張っている」「きっと、合格して喜んでいる」と今日までの一年間、いつも信じ続けてきました。

 あの塾長は、「そろそろ辞めそう」「この生徒・保護者は要注意」といった言動が余りにも多かった。
 自分の経営する塾に来てくれている生徒たちを信じられない人に、塾長なんて向いているわけがない。
 「退塾するかも」「この人には気を付けよう」ではなく、生徒様・保護者様との信頼関係を築くことが大事な仕事なのに。

 しかし、塾長の軽い考えを、Xさんは見事に跳ね飛ばしてくれましたね。

 塾長が全く仕事のできない人である中、私を楽しませてくれたのは、このように一生懸命頑張って成長する大切な生徒たちの存在でした。



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