終わっていたのに、続いていた恋の話

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日常から始まった出会い


彼とは、ネット上のチャットで知り合った。

最初は他愛もない話をして、
やがて時間を決めて待ち合わせるようになり、
気づけば毎晩のように言葉を交わしていた。

そのうち、悩みも打ち明けるようになって、
私たちは少しずつ、距離を縮めていった。

やがてLINEを交換し、
日常の出来事を報告し合うようになった頃には、
彼はもう、私にとって特別な存在になっていた。

それから一年が過ぎて、
「会ってみたいね」という話になった。

私は、片道4時間かけて、
彼のいる東京へ向かった。

初めて会った彼は、正直に言うと予想外だった。

特別かっこいいわけでもなく、
むしろどこにでもいそうな、少し気のいいおじさん。

でも、「よく来たねぇ」と笑いながら、
当たり前のように荷物を持ってくれたその姿は、
画面越しで知っていた彼、そのままだった。

始まった恋

それから、片道4時間かけて彼に会いに行く日々が始まった。

仕事が終わると、急いで都会へ向かう。
そんな生活は、思っていた以上に重たかった。

デートらしいデートは、ほとんどなかった。

スカイツリーに行ったのは一度だけ。
あとは競馬場や、近所の店、駅ビルをぶらぶらするくらい。

そのうち、彼がパチンコをしている間、
私は一人で時間を潰すようになっていった。

気づけば、

「私は、何のためにここに来ているんだろう」

そう思う時間が増えていた。

それでも別れなかったのは、
彼の言葉があったからだと思う。

どんな悩みも、豪快に笑いながら
「気にすんなぁ」と言ってくれる。

その一言を聞きたくて、
私は彼のもとへ通っていたのかもしれない。

彼の本当の姿

やがて彼は、自分の過去や生活の話をするようになった。

経済的な問題、離婚、
そして、止まったままの時間。

私は、彼を助けたいと思った。

領収書を預かり、
経理ソフトに入力して送り続けた。

それでも現実は、変わらなかった。

やがて彼は、お金を貸してほしいと言い始めた。

私は不安を感じながらも、
言われるままに振り込んでいた。

返ってくることもあった。
だから、また信じてしまった。

今思えば、あの頃の私は、
どこかで思考を止めていたのだと思う。

幸せかどうかを考えることすら、
しなくなっていた。

時間が経って、離れてしまった私の心

そんな日々を繰り返して、
気づけば5年が過ぎていた。

彼は、友人や家族に紹介しようとしてくれていた。

でもその頃には、
私の中の何かは、もうとっくに終わっていた。

それは恋ではなく、
依存と執着と、
ただの惰性だったのかもしれない。

私は、彼に別れを告げた。

彼は怒り、言葉をぶつけてきたけれど、
私は荷物を送り返し、静かに終わらせた。

不思議なことに、
寂しさはなかった。

ただ、

もう東京に行かなくていいことが、
心から嬉しかった。

あの恋は、

終わっていたのに、
私が気づかないふりをして、
続けていただけだったのかもしれない。

この恋に贈る言葉

■タロット

この物語に、そっと一枚カードを引いてみました。

出てきたのは、「ワンドの3」。
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知らない場所へ向かうとき、

人は、不安と一緒に、
小さな希望を抱くものです。

自分にはないものを持つ人に出会い、
その世界に触れることで、

未来が広がっていくように感じたのかもしれません。

どうか、

あのとき恋をしたあなたの気持ちを、
責めないであげてください。

その経験はきっと、

これからのあなたを、
やさしく支えてくれるはずです。
もし今、同じように

・終わっているのに続けている恋
・気持ちがわからなくなってしまった関係

そんな想いを抱えているなら、
あなたの恋を、やさしく言葉にして整えるお手伝いをしています。


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