【うつ病・繊細さん】不安になってもいいんです —その不安は、あなたを守ろうとしている—

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朝起きた瞬間から、なんとなく不安になる。

特に大きな問題があるわけではないのに、胸の奥がざわざわする。

「この先どうなるんだろう」
「また体調を崩したらどうしよう」
「嫌われていないだろうか」

そんな不安が頭の中をぐるぐる回り続けることはありませんか。

うつ病や繊細な気質を持つ方にとって、不安はとても身近な感情です。
そして多くの人が、その不安そのものを悪いものだと思ってしまいます。

ですが私は、不安は必ずしも悪者ではないと思っています。

作家の 志茂田景樹 さんの言葉に、こんな言葉があります。

「何かことを始めるにあたって、度の過ぎたものでない限り不安は持ったほうがいい。不安は様々な局面を想定させ、それへの備えを整えてくれる」

この言葉は新しいことを始める場面について語られたものですが、私は日常の不安にも当てはまると思うのです。

なぜなら、不安には私たちを守ろうとする役割があるからです。

人間は危険を避けるために不安を感じます。

体調の変化に気づくのも、お金の管理をするのも、人間関係に気を配るのも、不安という感情があるからこそです。

もし不安を全く感じなかったら、私たちは無防備になってしまうでしょう。

つまり不安とは、本来は生きるために必要な感情なのです。

ただ、うつ病や繊細な気質を持つ方は、その不安を感じるセンサーがとても敏感です。

人の表情の変化に気づく。

言葉の裏を考える。

少しの違和感を見逃さない。

だからこそ疲れてしまうこともあります。

でも、それは見方を変えれば長所でもあります。

慎重に考えられる。

先のことを想像できる。

危険を予測できる。

これは決して悪い能力ではありません。

よく「石橋を叩いて渡る」という言葉があります。

繊細な人はまさにこのタイプでしょう。

橋が本当に安全か確認してから渡ろうとする。

その慎重さは、自分を守るための知恵でもあります。

問題なのは、橋を叩くことではありません。

叩き続けて、一歩も進めなくなってしまうことです。

不安があること自体は自然です。

怖いのは、不安に囚われてしまうことなのです。

例えば、人間関係で不安になることがあります。

「あの人を怒らせてしまったかもしれない」

そう思うことは誰にでもあります。

でも、その後何時間も考え続けたり、何度もやり取りを見返したり、自分を責め続けたりすると、不安はどんどん大きくなってしまいます。

不安は備えのために使うなら役立ちます。

けれど、答えの出ないことを延々と考える材料にしてしまうと、心を消耗させてしまうのです。

だから大切なのは、不安をなくそうとすることではありません。

不安と付き合うことです。

「今、不安なんだな」

そう認める。

そして、

「この不安は何かに備えようとしているのかな」

と考えてみる。

もし対策できることがあるなら行動する。

対策できないことなら、一旦考えるのをやめる。

そんなふうに不安との距離を取ることができると、少し楽になります。

私たちはつい、

「不安になってはいけない」

と思ってしまいます。

ですが、人は未来がわからないから不安になるのです。

それは弱さではありません。

むしろ真剣に生きている証拠でもあります。

うつ病や繊細な気質を持つ方は、人一倍慎重で、人一倍先のことを考えます。

だからこそ苦しくなることもありますが、その慎重さはあなたの大切な個性でもあります。

不安になったときは、自分を責めないでください。

「また不安になってしまった」ではなく、

「私は今、自分を守ろうとしているんだな」

そう考えてみてください。

不安は敵ではありません。

あなたを守るための予備準備のようなものです。

ただし、その準備ばかりを続けて疲れてしまわないようにすることも大切です。

石橋を叩く慎重さは持ったままでいい。

でも、叩いた後は少しずつ前へ進んでみる。

そんなバランスを取りながら過ごしていけたら、不安とも今より少し優しく付き合っていけるのではないでしょうか。


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