12月も半ばを迎え2024年が間もなく終わろうとしています。
皆様にとってはどのような年でしたでしょうか。
私はココナラでレッスン提供を本格的に開始させていただくことができました。
ご受講いただいた皆様ありがとうございました。
来年はより幅広いレッスンを提供できるように丁寧に準備を進めているところです。
引き続きよろしくお願い致します。
私は大手英会話スクールで11年以上講師を務め、さらにはスクールのトレーナーとして他の先生にも研修を行ってまいりました。また、仕事とは別に地域の英会話サークルでも指導をしております。
生徒さんは小学生から社会人、定年された方まで多岐に渡ります。
こうしていろいろな方に英語を指導させていただけるようになるまでに、私自身、実に多くの方から英語を習いました。
中高大の英語の先生、英会話スクールの先生、留学先の先生、オンライン英会話の先生。
これらの先生からは直接ご指導をいただきましたが、私には直接ご指導いただいていない先生もいます。
私が勝手に先生と思っているだけの、いわば「心の師」です。
その方はアメリカの作家、ポール・オースターです。
邦訳も数多く出版されているのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。
世界各国で読まれている人気作家です。
学生の時、初めて彼の作品に出会い、原書に挑戦しました。
辞書を片手に読み通すことができたのですが、もし彼の作品でなかったら挫折していただろうと思います。言い換えると彼の作品だからこそ読み通すことができました。
その理由は、シンプルでテンポの良い文章と、一気に引き込まれる一行目にあります。
例えばこんな感じです。
'I was twelve years old the first time I walked on water.'
「俺が初めて水の上を歩いたのは12歳のときだった。」
「Mr.Virtigo(ミスター・ヴァーティゴ)」という作品の一行目です。
水の上を歩いたって?
で、先が気になりつい読み進めてしまうわけです。
あるいは、「In the Country of Last Things(最後の物たちの国で)」の冒頭。
'These are the last things, she wrote. One by one they disappear and never come back'
「これらは最後の物たちです、と彼女は書いていた。ひとつ、またひとつと消えて行き決して戻っては来ません。」
「最後の物たち」と思わせぶりな書き方をして、読者を「最後の物たちの国」に引きずり込みます。
英文の構造は至極単純、声に出して読むと非常にリズミカルであるのがわかります。
上記に至っては中学英語で十分理解できるかと思います。
それでいて、謎めいていて先が気になってしまう。
一丁読んでみるか、となるわけです。
私はオースター氏の小説からリアルなアメリカンイングリッシュを学びました。
また、洋書を読み切ったという経験と自信を授かりました。
その点においてオースター氏を勝手に英語の先生とみなし感謝している次第です。
残念ながら今年(2024年)の4月にお亡くなりになりました。
77歳でした。
Rest in peace, the great Auster...
ご冥福をお祈りいたします。