街を歩いているとき、ふとお店のガラスや電車の窓に映る自分の姿を見て、ハッとしたことはありませんか?
肩が内側に入って、背中が丸まっていて、どこか自信なげで……。
「ああ、なんて重たそうな背中をしているんだろう」って、胸がキュッと苦しくなってしまうこと、ありますよね。
まるで自分の人生の重みや、これまで抱えてきた悩みや不安が、すべてその背中に乗っかっているように感じてしまうかもしれません。
「もっとシャキッと歩かなきゃ」「どうしてこんなに自信なさそうに見えるんだろう」なんて、自分を責めてしまうこともあるのではないでしょうか。
これまで恋愛や仕事、人間関係、そして将来への不安など、本当にたくさんの悩みに寄り添ってきました。
心理カウンセラーとして、そうやって自分の姿にショックを受けてしまうあなたの心の優しさに、まず目を向けたいなと感じます。
実はね、その丸まった背中は、あなたがこれまで一生懸命に生きてきた「証」そのものなんです。
背中が丸くなってしまうのは、決してあなたが弱いからでも、ダメなからでもありません。
それだけたくさんの重荷を、今日までたった一人で背負い続けてきたからなんですよね。
誰かの気持ちを優先して我慢したり、期待に応えようと必死に頑張ったり、傷つかないように必死に心を守ろうとしたり……。
そうやって心と身体を小さく縮こまらせながら、あなたは今日まで懸命に歩いてきたはずです。
だから、窓ガラスに映ったその姿は、あなたが優しく、真面目に、誠実に人生と向き合ってきた勲章のようなものなんですよ。
「こんな姿、恥ずかしいな」なんてどうか思わないでくださいね。
「そりゃあ、これだけ色んなことを抱えていたら、背中も丸くなっちゃうよね」って、まずは自分の身体をねぎらってあげてほしいんです。
身体って、本当に正直です。
心が「もういっぱいいっぱいだよ」「少し休みたいよ」とSOSを出しているとき、身体は自然と前かがみになって、自分を守ろうとします。
つまり、その丸い背中は、あなた自身の身体が「これ以上傷つかないように」と一生懸命あなたを守ってくれているポーズでもあるんですよね。
そう思うと、なんだか愛おしく思えてきませんか?
だからね、無理に胸を張って「自信満々なフリ」をしなくても大丈夫です。
背筋をピンと伸ばそうとすると、また心と身体に余計な力が入ってしまって、疲れてしまいますからね。
もし窓ガラスに映る自分を見て切なくなったら、深くひとつ、息を吐いてみましょう。
「ふぅーっ」と息を吐き出しながら、肩の力をストンと落としてみてください。
そして、「今日もよく頑張って歩いているね」って、心の中で自分の背中に優しく声をかけてあげてほしいのです。
背負っている荷物を今すぐすべて降ろすことは難しくても、「あ、私はいま、たくさんの重荷を抱えているんだな」と気づいてあげるだけで、心は少しずつ軽くなっていきます。
あなたはもう、十分に頑張ってきました。
これからは少しずつ、誰かのための荷物を降ろして、自分自身を楽にしてあげてもいいんですよ。
ゆっくりで大丈夫。
あなたのペースで、あなたの歩幅で、一歩ずつ進んでいきましょうね。
僕はいつでも、あなたの味方でいますからね。