あの人の何気ない一言や、ちょっとした表情。
「もしかして、私、嫌われてる…?」
一度そう思い始めると、頭の中でぐるぐると思考が止まらなくなってしまいますよね。
メールの返信がいつもより遅いだけで「何か怒らせるようなこと書いたかな」と不安になったり。
すれ違ったときに笑顔がなかっただけで「嫌われるようなことしたっけ」と過去の記憶をひっくり返して探してしまったり。
相手の反応を深読みしては、一人で傷ついて、ぐったりと疲れてしまう。
そんな優しいあなたに、まずは「毎日、本当にお疲れさま」と伝えたいです。
実は、こうして相手の反応を深読みしてしまうのは、あなたがそれだけ「周りの人を大切にしたい」と願っている証拠なんですよ。
相手を傷つけたくない、良い関係でいたい。
その温かい気持ちが、ちょっぴり空回りして、自分を苦しめる矢になってしまっているだけなんです。
だから、まずは自分を責めるのをやめてみませんか。
「嫌われてるかも」と不安になったとき、僕はこう考えます。
人間の脳って、実は放っておくとマイナスなことばかりを考えてしまう癖があるんです。
これを心理学では「ネガティブ・バイアス」なんて呼んだりしますが、要するに、あなたの心が弱いからではなく、脳のシステムが勝手にサスペンスドラマを作り上げているだけなんですね。
相手の「うーん」というため息は、あなたへの不満ではなく、ただ今日の仕事が忙しくて疲れているだけかもしれません。
相手のちょっと冷たい態度は、あなたを嫌っているからではなく、ただお腹が空いているだけかもしれない。
それなのに、僕たちはついつい「自分のせいだ」と結びつけてしまいがちです。
これを少し専門的な言葉で「自己関連付け」と言います。
世界の中心に自分がいて、周りのすべての出来事が自分に向けて発信されているように感じてしまう状態です。
でもね、少し肩の力を抜いて周りを見渡してみてください。
みんな、自分のことで精一杯なんです。
今日の晩ご飯は何にしようかな、明日の仕事の準備はどうしよう、なんだか頭が痛いな。
そんな個人的な理由で、たまたま暗い表情をしていたり、生返事になったりしていることが、実はほとんどなんですよ。
だから、相手の反応を深読みしそうになったら、心の中でこう呟いてみてください。
「あ、いま脳が勝手にネガティブドラマを上映してるな」って。
そして、「これは私の問題じゃなくて、相手の気分の問題なんだ」と、そっと境界線を引いてあげるんです。
他人の気持ちを100%コントロールすることは、誰にもできません。
たとえどんなに完璧に振る舞ったとしても、あなたのことを苦手だと思う人はゼロにはならないし、逆に、あなたがどんなに不器用でも、あなたのことを大好きでいてくれる人は必ずいます。
大切なのは、「相手がどう思うか」ではなく、「自分がどうしたいか」。
相手の顔色を伺ってビクビク過ごすよりも、「私は私で大丈夫」と、自分を信じてあげる時間を少しずつ増やしていきませんか。
一歩一歩、ゆっくりで大丈夫です。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。