みんなでワイワイと楽しそうに話している最中、ふと、頭の中が真っ白になるような感覚に襲われることはありませんか。
周りの笑顔や弾む会話から、自分だけがポツンと切り離されてしまったような、不思議で、少し寂しいあの感覚です。
「自分はここにいる意味があるのかな」「私がいないほうが、みんなもっと盛り上がるんじゃないか」
そんな不安が急に胸に広がって、居心地が悪くなってしまう。
もしもあなたがそんな風に感じたことがあるなら、まずは「これまで本当によく頑張って、その場に居続けてくれたね」と、自分を優しくねぎらってあげてほしいのです。
実は、僕のところには、恋愛や人間関係、仕事、そして人生の将来に対する不安など、本当にたくさんの深いお悩みが届きます。
そんな心にそっと寄り添い、お話をじっくり聞いていく中で、僕はある大切なことに気がつきました。
グループの中で「自分の存在価値」を見失いそうになってしまう人は、決して心が弱いわけでも、コミュニケーションが苦手なわけでもありません。
むしろ、その場の空気を誰よりも敏感に感じ取れる、とても優しくて繊細な心の持ち主なのです。
周りのみんなが楽しそうにしているか、誰か寂しい思いをしていないか、自分の発言が誰かを傷つけないか。
そんな風に、無意識のうちに全方位へと細やかなアンテナを張り巡らせているからこそ、心がちょっぴり疲れてしまうのですね。
脳のエネルギーが一時的に満タンになって、「ちょっとお休みさせてね」と心がサインを出している状態なのだと僕は思います。
そんな時、「何か面白いことを言わなきゃ」とか「無理に輪に入らなきゃ」と焦る必要はまったくありません。
会話のテンポに無理についていこうとせず、ただそこにいて、みんなの楽しそうな声を BGM のようにのんびり聴いているだけで十分なのです。
あなたが何か特別な役割を果たさなくても、その場にいてくれるだけで、そこには一つの優しい調和が生まれています。
「話すこと」だけが参加ではありません。
穏やかにそこに佇んでいるあなたの存在そのものが、周りの人に安心感を与えていることもたくさんあるのです。
だから、急に不安が押し寄せてきたときは、心の中で「あ、いま僕の繊細なアンテナが頑張りすぎちゃったんだな」と、自分の心に声をかけてあげてください。
そして、机の下で自分の手をそっと握りしめたり、温かい飲み物を一口飲んだりして、まずは自分自身の感覚に意識を戻してあげましょう。
あなたは、ただそこにいるだけでいい。
誰かの正解に合わせようとせず、あなたのままの温度で、その空間に腰掛けていて大丈夫なのです。
心が迷子になりそうな時は、いつでもこの場所を思い出して、張り詰めた心の糸をゆるめにきてくださいね。