幸せな未来の妄想がバッドエンドで止まってしまうあなたへ。繊細さん(HSPさん)が疑心暗鬼のループを抜けて、疲れ果てた心をそっと休ませるためのお話。

記事
コラム
「もし、あの人がいつか離婚して、私のことを本当のパートナーとして選んでくれたら」

夜の静かなお部屋の中で、一人きりでそんな甘くて切ない未来の妄想を膨らませてみる。

あの人と堂々と手を繋いで街を歩き、同じ家に帰り、当たり前の日常を一緒に紡いでいく幸せなストーリー。

そんな最高のハッピーエンドを頭の中で描き、少しだけ優しい気持ちになりかけたその直後、あなたの心に冷たい風がピュッと吹き込んできます。

妄想の終着点で、いつもあなたを待ち受けているのは、冷酷なほど現実的なひとつの疑問。

「でも、今の家族を一度裏切って私を選んだ人は、いつか私をも同じように裏切るんじゃないのかな」

そんな恐ろしい疑心暗鬼の壁で行き止まりになってしまい、それ以上は一歩も前に進めなくなってしまうんですよね。

せっかく大好きなあの人との幸せな未来を想像して、自分を癒やしてあげたいだけなのに。

いま自分が一番近くで、あの人の「不誠実な側面」をリアルに目撃してしまっているがために、頭の中でどんな幸せなシナリオを描こうとしても、最終的には必ずバッドエンドにしか着地できなくなってしまう。

信じたいけれど、信じるための証拠を見つけるたびに、同時に裏切りのリスクの証拠まで集めてしまうような、底のない泥沼の思考ループ。

そんなふうに、自分で描いたバッドエンドの妄想にまた深く傷つき、「私はなんてひねくれているんだろう」「あの人を信じきれないなんて冷たい人間なのかな」と、自分を責めて、シーツを涙で濡らしていませんか?

心理カウンセラーとして、僕はその胸が引きちぎられそうになるほどの葛藤と、先の見えない苦しみを、そのまま優しく包み込んであげたいです。

繊細な気質を持っている方は、物事の因果関係や、人間の行動の裏にある本質的な矛盾を、ものすごい精度で瞬時に見抜いてしまう高い知性と感性を持っています。

あなたがハッピーエンドの先で疑心暗鬼になってしまうのは、心がひねくれているからでは決してありませんよ。

むしろ、あの人の今のアクションを誰よりも冷静に、そして客観的に分析できているという、あなたの脳の「防衛本能」がとても優秀に働いている証拠なんです。

「いま誰かを裏切っているという事実は、将来の私にも適用されるかもしれない」という予測を立てて、あなた自身の心がこれ以上深く傷つかないように、あらかじめバッドエンドを先回りして見せることで、あなたを必死に守ろうとしてくれているんですよね。

それと同時に、あなたがそれだけ、恋愛というもの、そして人間の誠実さというものを、どこまでも真剣に、そして神聖なものとして大切に捉えている素敵な女性だからに他なりません。

だからこそ、あの人のグレーな部分を一番知っている自分が、一番の理解者でありながら、同時に一番の「疑い深く傷つきやすい当事者」になってしまうという、切ない矛盾に一人で悶々としてしまうんですよね。

心理カウンセラーとして、僕はあなたに、今回はその永久に結審しない未来の妄想を、一度無理に描くのをストップしていいんだよ、とお伝えしたいです。

まだ見ぬ未来のシナリオがバッドエンドになってしまうときは、「あぁ、今の私の心が、これ以上傷つかないようにストッパーをかけてくれているんだな」と、その疑心暗鬼の正体を優しく認めてあげてください。

あの人が離婚するかどうか、その後にどうなるかなんて、未来のことは誰にも分かりませんし、あなたが今から一人で全パターンの責任を背負って頭をパンクさせる必要は、どこにもありませんからね。

あなたが本当に大切にすべきなのは、まだ来てもいないバッドエンドの未来ではなく、今この瞬間に、あの人を愛しているというあなたの純粋な心の温もりそのものです。

未来のシナリオがどんな形であれ、あなたがこれまで人を真っ直ぐに想い、悩み、傷つきながらも必死に生きてきたその優しさは、何ものにも汚されないあなただけの美しい宝物ですよ。

幸せになりたいと願う一方で、怖くて怯えてしまう不器用な自分を、どうか軽蔑しないで、「それだけ深く愛しているんだね」と、今夜はたくさんよしよししてあげてくださいね。

あなたの繊細で豊かな心が、夜の闇に怯えることなく、少しでも穏やかな安心感に包まれて眠りにつけるように、僕はいつでもここで、あなたの絶対的な味方として寄り添っていますからね。


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