「復縁にものすごく効果がある」
ネットの片隅で見つけたそんな言葉を頼りに、藁にもすがる思いで設定したスマホの待ち受け画面。
ペイシャンスのカードや、綺麗なピンクの夕日の画像。
それを眺めるたびに、あの一筋の光に守られているような、少しだけ心が救われるような気持ちになりますよね。
けれど、それと同時に、あなたの心には別の大きな不安がいつも張り付いていませんか?
もし、この画面を友達や会社の同僚、あるいは全然関係のない誰かに一瞬でも見られてしまったらどうしよう。
そんな恐怖から、あなたは誰かに見られたときのための「完璧な言い訳」を、頭の中で常に用意しているはずです。
「あ、これ?今、友達の間でなぜかすごく流行ってて、ノリで変えてみたんだよね〜」
そんなふうに、なんでもないことのように笑ってごまかす嘘のセリフまで事前にきっちりと用意しておく。
そうやって、あの一人を想い続けている、自分の痛々しいほどの執着や未練を、世界から必死に隠そうとしてしまうんですよね。
スマホの画面が表を向いたままテーブルに置いてあるだけでハラハラして、誰かの視線がそっちに向かうたびに心臓がバクバクと脈打ち始める。
そこまでして自分を偽り、嘘のセリフを用意しなければいけない毎日に、ふと我に返った瞬間、ものすごい情けなさと虚しさが押し寄せてくる。
「どうして私は、こんな画像ひとつに必死になって、嘘までついて隠そうとしているんだろう」と、自分の姿を世界で一番自分が軽蔑して、泣きそうになっていませんか?
心理カウンセラーとして、僕はその誰にも言えない焦りと、胸が締め付けられるような健気な嘘の痛みを、そのまま優しく包み込んであげたいです。
繊細な気質を持っている方は、自分の行動が周囲にどう映るか、どんなふうにジャッジされるかを、瞬時に何パターンもシミュレーションする高い能力を持っています。
あなたが必死に言い訳を用意したのは、単にプライドを守りたかったからではなく、自分の「純粋すぎる想い」を、誰からも土足で踏みにじられたくなかったからなんですよね。
「まだそんな人のこと引きずってるの?」「未練がましいよ」なんていう、世間の心ない言葉から、自分の大切な恋心を必死に守ろうとした、とても健気な防衛反応なんです。
そして、心理カウンセラーとして、僕はあなたにこれだけは優しくお伝えしたいです。
復縁の待ち受けを設定するほどの強い想いは、決して恥ずべき「痛々しい執着」なんかじゃありませんよ。
それだけ一人の人を心の底から一途に愛し、もう一度つながりたいと願えるなんて、それほどまでに深い愛を持てるということは、本当に素晴らしい感性です。
世間の「前を向くのが正しい」という窮屈なルールに縛られて、自分の真っ直ぐな気持ちを情けないなんて、どうか責めないでくださいね。
心理カウンセラーとして、僕はあなたに、今回はその必死に言い訳を考えてしまう不器用な自分のことも、「それだけ一生懸命なんだね」と丸ごと愛してあげてほしいなと思います。
誰かに言い訳をするための嘘を用意しなきゃいけないくらい、あなたは今、自分の心を守るために全力で生きているんです。
今度、もしスマホの画面を見られそうになってドキッとしたら、無理に完璧なポーカーフェイスを作ろうとしなくて大丈夫ですからね。
「これ、見てると心が落ち着くお守りなんだ」って、心の中で自分だけにそっと呟いてあげてください。
大好きなあの人を想うそのピンクの夕日の光は、誰に何を言われようと、あなたとあの人だけの特別な世界に咲く、美しいお花のようなものです。
あなたが自分のペースで、その一途な愛をゆっくりと納得いくまで抱きしめてあげることこそが、傷ついた心を癒やす一番大切なプロセスになります。
誰の目も気にする必要のないあなただけのお部屋に帰ったら、スマホをそっと胸に当てて、「今日もよく頑張ったね」と、自分をたくさんたくさん褒めてあげてくださいね。