「いい親御さんだね」が苦しい。家族を褒められると自分を失う繊細さん(HSPさん)へ

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コラム
「いいご両親だね」「素敵な家庭で育ったんだね」

友人や恋人からそんなふうに言われたとき、胸の奥がキュッと締め付けられるような、言いようのないプレッシャーを感じたことはありませんか。

相手はきっと、純粋な善意で褒めてくれているのでしょう。

けれど、繊細な気質を持つあなたにとって、その言葉はまるで「あなたもその素晴らしい両親にふさわしい、いい娘でいなきゃダメだよ」というテストを突きつけられているように聞こえてしまうのかもしれません。

心理カウンセラーとして、僕はそうした心の動きをとても大切なサインだと捉えています。

周りから家族を肯定されると、途端に家族の愚痴や、自分が家庭内で感じてきた小さな違和感が口に出せなくなってしまう。

本当は「実はこんなに大変だったんだよ」と言いたい夜があっても、相手の抱いている「理想の家族像」を壊してはいけない気がして、言葉を飲み込んでしまうんですよね。

そうして無理に笑顔を作って「そうだね」と同調するたびに、心の中の本当の自分が置き去りにされて、どんどん孤独になっていく。

でもね、そんなふうに感じてしまうのは、あなたがそれだけ周囲の期待に応えようとする誠実さと、相手の気持ちを尊重できる優しさを持っているからに他なりません。

僕は、あなたが家族に対して抱いているモヤモヤも、相手の前で「いい娘」を演じてしまう苦しさも、すべて正当な感情だと考えています。

「いい親」と言われる人たちの影で、あなたがどれだけ気を遣い、どれだけ自分の感情を押し殺してバランスを取ってきたか。

その背景を知らない誰かの言葉によって、あなたの経験が塗り替えられる必要なんて、どこにもないのです。

家族のことは、外側から見える景色と、内側で実際に生きている人が感じる景色では、全く違うことがよくあります。

心理カウンセラーとしてお伝えしたいのは、たとえ世界中の人があなたの家族を「素晴らしい」と絶賛したとしても、あなたが感じている「苦しさ」や「愚痴」は、あなただけの真実として大切に守っていいということです。

相手に合わせようと頑張りすぎてしまうときは、「あ、今私は相手の理想を壊さないように、自分を後回しにしているな」と気づいてあげるだけで十分です。

完璧な娘でいる必要も、家族を愛しているフリをする必要もありません。

まずは、自分の心の中にだけは「本当は、お母さんのこういうところが苦手なんだ」「いい親に見えるけど、家ではこうなんだよ」という、ドロドロした本音を許してあげてください。

誰かに言わなくてもいい、ただ自分だけは自分の味方でいてあげる。

そうすることで、外側から降ってくる「いい家族だね」という言葉の呪縛から、少しずつ自由になれるはずです。

あなたはあなたのままで、感じたままの感情を持っていて大丈夫なんですよ。

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