「返して」と言えないのは優しすぎるから。繊細さん(HSPさん)が失恋のあと「貸した物」を諦めてしまう本当の理由

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「別れたあとの静かな部屋で、ふと思い出す「彼に貸したままの物」のこと。

本当は、それをきっかけにもう一度声をかけたい、顔が見たいという気持ちが心のどこかにあるはずなのに、いざ連絡をしようとすると、指が止まってしまう。

「物を取り返すために連絡するなんて、なんだか卑しい気がする」「執着していると思われたくない」「もう終わったことなのに、相手を困らせてしまうかも」

そんな考えがぐるぐると頭を巡って、結局は「もう捨てていいよ」と、自分から最後の繋がりを断ち切ってしまう。そんな経験、あなたにもありませんか?

心理カウンセラーとして、僕は、その「物」の重さは、単なる物質的な価値ではなく、あなたが彼に注いできた「愛情の重さ」そのものだと考えています。

繊細な気質を持つ方は、自分の持ち物一つひとつにも思い出や感情を乗せることが多いですし、何より「相手にどう思われるか」を、鏡を見るように敏感に察知してしまいます。

本当は大切にしていた本や、お気に入りの服だったはずなのに、それを「返して」と言うことで、自分の品位が汚れるような、あるいは相手に惨めな思いをさせてしまうような気がして、耐えられなくなってしまうんですよね。

「物に執着する自分」を許せなくて、潔く身を引くことで自分を守ろうとする。それはあなたが、とても気高くて、何よりも相手のことを最後まで慮ってしまう優しい人だからです。

でも、本当は悲しいですよね。物も、彼との時間も、全部なかったことにして、強引に幕を引かなければいけない今の状況が、何よりも苦しいはずです。

「捨てていいよ」という言葉は、相手に向けた言葉であると同時に、自分自身の心に無理やり言い聞かせている、切ない決別の合図なのかもしれません。

心理カウンセラーとして、僕は、あなたが「卑しい」と感じてしまうその感覚を、まずは否定せずに受け止めてあげてほしいと願っています。

返してほしいと思うのは、決して卑しいことではありません。それは、あなたがこれまで一生懸命に彼と向き合い、人生の一部を共有してきたという「生きた証」を取り戻したいという、ごく自然な欲求です。

もし今、連絡ができずに自分を責めているのなら、まずは「それだけ私は彼を大切に想っていたんだな」と、自分の真っ直ぐな愛情を認めてあげてください。

無理に連絡をして物を取り返す必要はありませんが、自分の気持ちまで「ゴミ箱」に捨てる必要はないんですよ。

物は手放したとしても、あなたが誰かを深く愛したというその事実は、これからのあなたの人生を支える、目には見えない大切な財産になります。

今はまだ、心がヒリヒリして、何を見ても虚しさを感じてしまう時期かもしれません。

でも、そうやって自分の身を削るようにして相手を思いやってきたあなたの手には、いつか必ず、もっと温かくて、あなたを心から大切にしてくれる未来が訪れます。

今はただ、頑張った自分を、誰よりも先にあなたが抱きしめてあげてくださいね。


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