「あ、今、相手が手を伸ばそうとしているな」とか「今から触れられそうだな」という空気の微かな揺らぎ。
普通の人が気づかないような、ほんのわずかな気配の変化を、あなたはきっと誰よりも早く察知してしまうんですよね。
それはあなたがとても繊細で、優しいアンテナを持っている証拠なのですが、その鋭さが時として、愛する人との距離を少しだけ難しくしてしまうことがあるのかもしれません。
僕は、これまで多くの繊細な女性たちの心に触れてきましたが、この「触れられる直前の予兆」に体がピクッと反応してしまう悩みは、決してあなただけのものではないんですよ。
大好きなパートナーだし、触れられるのは嬉しいはずなのに、なぜか相手の手が届く直前に「ヒヤッ」としたり、体がキュッと硬直したりしてしまう。
それは心が拒絶しているわけではなくて、あなたの防衛本能という名の「自律神経」が、あまりにも優秀すぎるからなんです。
心理カウンセラーとして、僕は、あなたの体はただ「準備が追いついていないだけ」なのだと感じています。
繊細さんにとって、外界からの刺激は、非繊細な人が感じるよりもずっと鮮明で、時に衝撃として伝わってしまいます。
相手に悪気がないのは百も承知。それでも、突然の空気の動きは、静かな水面に石を投げ込まれたような波紋を心に広げてしまうんですよね。
その結果として体が強張ってしまうと、相手からは「嫌がられているのかな?」とか「拒否された」と誤解されてしまう。
これが一番悲しいですよね。あなたは愛したいし、愛されたいだけなのに、体が勝手に「守り」に入ってしまうだけなんです。
そんな自分を「どうして素直になれないんだろう」なんて責めないでくださいね。
あなたの体は、それだけ一生懸命にあなたを守ろうとしてくれている、健気で愛おしい存在なんです。
もし、パートナーに誤解されるのが辛いときは、少しだけ自分の「アンテナ」の特性を伝えてあげてもいいかもしれません。
「あなたのことは大好きなんだけど、空気が動く気配にすごく敏感で、びっくりして体が固まっちゃうことがあるんだ。拒絶じゃなくて、ただの反射なんだよ」と。
そう伝えるだけで、あなた自身の心も少し軽くなりますし、相手も「あ、そうだったんだ」と安心できるはずです。
そして、自分自身に対しても「あ、今、空気が動いたからびっくりしたね。大丈夫だよ」と優しく声をかけてあげてください。
強張る体は、あなたが繊細で、美しい世界を感じ取れる感性を持っていることの裏返し。
焦って治そうとしなくていいんです。その強張りさえも、少しずつゆっくりと、二人の時間の中で溶かしていけばいいのですから。
あなたは、そのままでも十分に愛される価値がある、優しくて素敵な女性ですよ。
その繊細なアンテナは、いつか二人だけの穏やかな空気の揺らぎを、もっと心地よく感じ取るためのギフトに変わっていきます。