やめたいけどやめられないことがある方へ

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今回は「癖」がテーマです。

「スマホいじりをやめられない」
「長い時間テレビを見てしまう」
「夜更かしを繰り返してしまう」

など、悪い習慣(=癖)は誰でも一つくらいあると思います。

長期的な努力によって成果を上げるためには、その癖と上手く付き合っていく方法を身につける必要があると思います。


そもそも、人間の「癖」は完全悪ではないと考えることが大切です。


どんな癖もそれをすることによるメリットがあるからこそ、無意識のうちに身につけているのです。
「自分にとってメリットがあること以外はやらない」というのは、基本的な人間の行動原理です。
これを前提に考えればある癖を「悪」であると決めつけて排除しようとする姿勢はあまり得策ではないと思われます。
なぜなら、無意識が「よかれ」と思って行った行動の「癖化(=習慣化)」を頭ごなしに否定することになるからです。

無意識から来るメッセージは、必ず何らかの「意味」を持ちます。
それを否定することは、真の自分自身を否定することに他ならず、潜在能力の開花を妨げてしまいます。

癖との向き合い方


まず「なぜその癖を身につけたのか?」を考えてみましょう。
心理学における考え方の一つに「ABC分析」というものがあります。

ある行動を
A(Antecedent)=先行条件
B(Behavior)=行動
C(Consequense)=結果
の要素にあてはめて分析するという考え方です。

例えば、スマホいじりという行動が癖になっている場合を考えてみましょう。

A=勉強の疲れ、ストレスを感じる
B=スマホを見た
C=スマホを見ている間は勉強から解放された

という風に考えれば、スマホを見る行為は、勉強の疲れやストレスを忘れさせてくれる効用があるように思われます。

長い時間勉強や仕事をしていれば、脳が疲弊するのは当然のことで、そこから自分の身を守る行動をとることは決して悪ではないですよね。
そこでやめたい癖をやめるためには、その「目的」を尊重しつつ別の癖に置き換えるという方法が望ましいと思います。

例えば、上記の例に沿って考えると、

A=勉強の疲れ、ストレスを感じる
B=スマホを見た→「ストレッチをした」に変える  
C=スマホを見ている間は勉強から解放された

この場合、「一定期間勉強から解放される」という目的のための行動をスマホいじりからストレッチに変更しています。

ストレッチであれば目を休めたり長時間同じ姿勢で凝り固まった筋肉をほぐす効果もありますから、スマホいじりよりは望ましい行動だと思います。
そして、ある目的を果たすことに効果があるのであれば、その新たな取り組み自体が癖(=習慣)になっていきます。
このとき大事なことは、手軽にできることを新たな行動として設定することです。

例えば、ストレッチをするといっても1時間2時間ストレッチをしようとすると、億劫になるでしょう。
結局「ストレッチをするよりスマホを触っていた方が楽だ」という判断になってしまえば、既存の悪い癖から抜けることはできません。
長く勉強していれば癖の一つや二つに悩むときが必ず来ます。

そこには「自分自身」が表れており、それと向き合う時間は、受験勉強に取り組む一つのメリットだと思います。
全ての行動には「意味」があり、自分自身の中に「答え」があることに気付ければ、「合格」を超えたかけがえのない何かを掴めるようにも思います。

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