絶対にやってはいけないことをお伝えします。
例えば、「スマホいじり」をやめたいと思っている方、スマホの電源を切って強制的に触らない状況を作っていませんか?
心理学的手法であるABC分析に従って考えれば、
A(先行する条件)=勉強をしてストレスがたまった
B(行為)=スマホを触って息抜きした
C(結果)=勉強のストレスから一時的に解放された
という状態を
A=勉強をしてストレスがたまった
B=スマホを触れない状況を作り「勉強を続ける」に変えた
C=勉強時間は増えたが、よりストレスが溜まってしまった
という事態に陥ってしまうと最悪です。
やめたい癖であるBを変更することはできたものの、本来Bがもたらしていた利益も失ってしまっているからです。
Bがもたらしていた利益は、無意識が求めていたもの、すなわち自分自身にとって本当に必要なものだったわけですから、これを失った利益は計り知れません。
ちなみに、「勉強時間が増えた」という点は、一見いいことのようにも見えますが、これが自分にとって真にいいことであるならば、その後に感じられる心の動きに変化があるはずです。
この点は、後述します。
その癖が生じた原因やその癖があることのメリットを考えないで表面的な行動だけ変更しても、根本的な問題解決にはならない場合があるということです。仮に表面的な行動だけを変えても、その原因とリンクしていなければ新たな悪習慣が発生するだけだと考えられます。
一方で、とりあえず表面的な行動を変えてみることで問題が解決するケースもあります。
例えば、
A=勉強をしてストレスがたまった
B=スマホを触って息抜きした
C=勉強のストレスから一時的に解放された
という状態から
A=勉強してストレスがたまった
B=スマホを触れない状況を作り「勉強を続ける」に変えた
C=たくさんの勉強できた充実感からストレスを忘れることができた
というような場合です。
この場合、最初のケースとB(行動)自体は変わっていませんが、C(結果)に変化が生じています。
これは、とりあえず起こしてみた行動が結果的に功を奏したケースと言えそうです。
「新たな行動だけが新たな結果をもたらす」という考え方の一例になると思います。
一方で「たくさん勉強できた」という事実に対して「前向きな評価」を与える姿勢に変化したという点に注目することもできると思います。
元はと言えば「たくさん勉強したことによるストレス」に悩まされていたわけですが、そのこと自体に対する見方を変えることができたということです。
癖の原因に対する見方を変えることができれば、そもそも癖の原因自体消滅してしまう場合があります。
不思議なものです。