家族がうつ病になったとき、日常は大きく揺らぎます。わたしもその渦の中にいました。
今は少し離れた場所から、そのときの自分を振り返ることができるようになりました。
この記事では、当時の体験をもとに、ケアラーとしての気づきと、そこからどうやって自分自身を立て直していったかをお話しします。
1.家族がうつになって最初にやってきた混乱と孤独
夫がうつ病になったときのことを、正直あまり覚えていません。
毎日目の前のことに対応するだけで精一杯で、「大変だ、しんどい、辛い」と思いながらも、どうすることもできませんでした。
親に頼るという発想すらなかった自分。
身体は疲れ、健康診断では再検査の通知がちらほら。
今振り返れば、もっと早い段階で
「情報を集める」
「専門機関に頼る」
「セルフケアを優先する」
ことをしておけばよかったと思います。
特に最初の3ヶ月間は、とにかく抱え込まずに、準備期間と位置づけるのがおすすめです。
2.ケアラーが情報に向き合うときに大事なこと
「これからどうなるんだろう」という不安を抱えながら、情報を求めるのは自然なことです。
当時のわたしは精神疾患について何も知らず、福祉の制度にも全く無知でした。
SNSもまだ限られていた時代、同じような経験をしている人のブログに励まされ、慰められていました。
でも今は、情報があふれている時代。だからこそ問いたいのです。
📢その情報、出所はどこですか?
ケアラーの頭の中は、常に「不安」と「期待」でいっぱいです。
だから、つい簡単に解決してくれそうな情報に飛びついてしまいがち。
でも本当に必要なのは、「自分たち家族に合った、実践できる行動に繋がる情報」です。
3.ケアラーが「自分のしたいこと」を諦めないために
家族のケアを担うことは、誰にとっても簡単なことではありません。
「こんなはずじゃなかった」と思っても当然です。でも、その思いのまま立ち止まらないでほしい。
わたし自身、夫のうつがきっかけで精神保健福祉士、そしてカウンセラーになりました。
「ご主人のために偉いね」と言われたこともありますが、これはわたし自身の「したい」を形にした結果です。
ケアラーが「〜したい」を持つこと、それを実現する努力をすることは、わがままではありません。
むしろその思いが、自己実現となり、家族への支援にも繋がります。
4.おわりに
うつ病の家族を支える中で、あなたの気持ちや「〜したい」を、どうか置き去りにしないでください。
誰かを支えるためにも、まずは自分自身を大切に。
あなたの気持ちが整っていくことが、家族にとっても大きな支えになります。