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ヨソはヨソ、ウチはウチ ~比較しないコツ~

うつ病(その他精神疾患)になったり家族がそうなると、どこかで「他のうつ病の人やその家族は……」と比べてしまうことがあります。 比べてしまったときどう考えればいいか、比べてもダメージを受けないためにはどうすればいいか、を考えました。 1.ケアラーは何を比べる? 家族の誰かをケア(看護、介護、看病、世話)する人を「ケアラー」と呼んでいます。 ケアラーは、自分・自分たちの状況と何を比べてしまうでしょうか。 ◆他のケアラー、家族 ◆専門家 ◆書籍 家族が病気になれば、回復してもらうため、支えるためにとにかくケアラーは勉強します。皆さんすごい勉強家で、ある分野においては専門家と同じくらい情報量を持っています。 たくさんの情報に接する中で、成功事例や体験談にも接します。 事例には家族構成や病名、年齢なども書かれています。自分たち家族にとても近い事例にも出会います。 すると、「どうして私たちはこの人達みたいに出来ないんだろう」と、現状と比較して落ち込んでしまいます。 専門家の意見に対しても同様に、「先生が言っていることがどうしてすぐに出来ないんだろう」と、自分の努力不足・スキル不足のように感じて悩みます。 書籍も同様ですね。専門書は分かりやすくするために図やイラストが多く使われていますが、図の流れと同じように進まない自分(達家族)に失望してしまいます。 2.どうして比べる? ケアラーに限らず、自分と他者を比べることにそれほど意味はないことは、ほとんどの人が実感していると思います。 けれど比べてしまう、比べざるを得ない状況に自分を置いてしまう。 何故でしょうか。それは◆分からないことが多い ◆
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見守ることの難しさと大切さ

家族がうつ病になった時に一番大切なことは、実は「何もしない」ことです。放置する、無視する、という意味ではありません。◇本人が何かしたいと思うまで、じっと見守る。◇手助けを求めてくるまで、焦らず待つ。◇自分(サポート側)は無理に(必要以上に)うつ側に合わせないことが必要です。しかし、中々難しい。それは何故でしょうか。そして「何もしない(見守る)」ことが、何故一番大事なのでしょうか。【家族が出来ることは?】厚生労働省HPの「こころの耳」に、このようなアドバイスが掲載されています。「ご家族にできること」1.    いつもと違う様子に気づく2.    相談につなげる3.    療養を支える4.    こころの病気への基本的な対応を理解する5.    自殺のサインに気づく6.    過労死の予防どれもすべて大事なことです。でもこうして列記されると「やることたくさんあるじゃん…」と思いますよね。しかしこの中の「3.療養を支える」が、毎日の生活そのものになります。支える、とは、特別な何かをすることではなく、本人の好きに過ごすことを認めて、好きに過ごす生活が続けられるように環境を整えることなのです。【何もしないではいられない理由】しかし、これが難しい。口で言うほど簡単ではありません。うつ病の初期は急速に症状が悪化する急性期に該当するので、どんどん様子が変わっていく本人を前に、家族は慌てます。丸一日布団から出られず、無表情になり、食欲もなく、虚ろな目で座り込んでいる家族を見るのは恐怖です。その恐怖から逃れたくてあれこれ手を打ちたくなります。そして何とか元の状態に戻そうと、励ましたり気分転換を勧め
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家族ケアをする人のレスパイト(福祉サービス編)

「レスパイト」をご存じでしょうか。 言葉の意味では「休息」「一休み」です。 福祉の世界では、介護対象者を施設で一時預かりすることで、その間在宅でケアを請け負っている人にゆっくり休息を取ってもらう、という意味で使います。 高齢者介護に限らず在宅で家族のケアをしている人には等しくレスパイトが必要です。 特に家族の精神障害のケアをしている人のレスパイトについて考えてみました。 1.一般的なレスパイトサービス 原則65歳以上の要介護認定を受けた人には、介護保険サービスの「デイサービス」が利用出来ます。 これは日中介護施設で対象者を預かってくれるサービスです。または「ショートステイ」といって宿泊込みで短期間預かってくれることもあります。 目的としては対象者のリハビリテーションですが、その間自宅では介護の必要が無いため、ケアする人は休息をとることが出来ます。 ただし、これは高齢者対象です。 64歳以下のうつ病等の精神障害者は対象外です。 精神障害者を対象とした直接的なレスパイトサービスはありませんが、精神障害者の家族にもレスパイトは必要だと考えています。 2.レスパイトサービスに代わるサービスは? 介護保険のように「レスパイト」と名がついた支援はありませんが(もしもあったら申し訳ありません。私の勉強不足です)、それに代わるサービスはあります。 要は、精神障害者を一人にせず、家族が付きっきりにもならずにいられる時間を作ることが必要なのです。 本人の回復度合いに拠りますが、該当するのは以下のようなものです。 ①生活介護常時介護を必要とする障がい者が主に昼間において施設などで入浴、排泄、食事の介
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自分事として捉える

家族がメンタル不調を抱えたとき、周囲は心配するし、悩みます。 出来ることは何かないか、それは家族が、ということもあるし、本人が、ということもあるでしょう。 その時、中心にいる本人が自分事として捉えていない、というケースも少なくありません。 こんな時、どう対処すればいいでしょうか。 1.病気の本人が自分事として捉えないのはどうして? 一つは変化した現実や自分の状態を受け止める準備が出来ていない、ということもあるでしょう。 病気になったばかりの頃は、急激に色んな事が出来なくなる自分に対して本人が一番動転しますし不安や恐怖を感じます。 すぐに「自分は病気なんだ、治療しなきゃいけない、病気でも自分の責任は果たさなければいけない」と考えられる人は稀です。 自分事として捉えないことで弱ったメンタルを守ろうとしているのです。 また、症状の一つとして思考力が落ちていることもあります。特にうつ病などはそうでしょう。何かを感じたり考えたりすることを「精神活動」と呼びますが、これが著しく低下するのもうつ病の症状の一つです。 手助けを求められない性格ゆえに、自分事に出来ない、という人もいるでしょう。 「何とか良くなりたい、社会復帰したい」と明言すれば助けてくれる人がいるにも関わらず、それを信じ切れない、頼るのが怖いと思ってしまう。 自分事として捉えることでSOSを出さなければいけなくなる事態を回避しているのかもしれません。 2.家族の対応はどうなる? 本人の次に色んな事が出来たり代理の決定権を持つのが家族です。特に配偶者や親には大きな責任を求められます。とはいえ、本人がどうしたいか、または何を辛いと
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日常レスパイトでケアラーケア

前回は福祉サービスを活用したレスパイトについてご案内しました。 本日は公的サービスの活用以前に、生活の中で出来る「日常レスパイト」について考えてみたいと思います 1.メンタルケアラーにレスパイトが必要な理由 身体ケアや日常動作介助が必要な高齢者・身体障害者介護と、うつ病などの精神疾患を患った家族のケアは内容に違いがあります。 精神疾患の場合は以前より出来ないことが増えたとはいえ、トイレや食料摂取、横になったり起き上がったり、着替えなどは本人が可能です。 ではどこでレスパイトが必要になるか。 それはコミュニケーションに由来する疲労です。 些細な言葉の取り違え、本人とは関係ない行動への誤解、周辺環境から受ける刺激に対する反応が違うことだったりします。 感性が全く同じ人間などいないですから、精神疾患ではなくてもある程度こうした問題は起きるでしょう。 しかし精神疾患の場合は、これらによって本人の症状が悪化したり再燃し、危機状態になる可能性もあります。 家族は常にそれらに配慮しながら生活することになります。 一見普通に生活しているようで、神経をすり減らしているケアラーは少なくありません。 だからこそ、メンタルな問題を抱える家族と暮らすケアラーにもレスパイトが必要なのです。 2.レスパイトの意味を広げて考える レスパイトとは「休息」「息抜き」「小休止」という意味です。 転じてレスパイトケアとは、支援対象者を施設に任せる時間をケアラーの休息時間にあてる、という意味になります。 これを広げて考えてみました。 休息、息抜き、一時的な解放↓ 誰かに任せる、頼る リフレッシュする 延期する/猶予を作
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「うつ病だから」と言われたら

うつ病に限らず、メンタルの病気を患っている人とは基本的にケンカはしないほうがいいでしょう。症状が悪化したり再燃する可能性が高いです。 そして、話し合い、言い合い、ケンカになってしまったとき「(こっちは)うつ病だから」と言われたら、そうでない側は黙るしかなくなります。 うつ病だから、と言われたとき、家族は、周囲はどうとらえ、どう対処すればいいでしょうか。1.うつ病相手でもケンカになってしまうことはあるケンカをしないに越したことないのは、うつ病関係なく誰が相手でも同じです。どんなケンカも、結果としてそうなってしまった、という状況の一つにすぎません。 しかし相手がうつ病(その他精神疾患)を患っていると、特にケンカにならないよう配慮をするでしょう。 それ自体は必要な気遣いですが、かといってケンカにならないことだけがベストでしょうか。 ケンカになることを恐れすぎて、必要なことを伝えられなかったり、家族・周囲の人間の言い分も言えず我慢するだけでいいのでしょうか。 それは結果としてコミュニケーション不足→コミュニケーション不全→関係性の崩壊につながりかねません。 2.必要なケンカも「うつ病だから」で終了してしまう覚悟を持って意思を伝えようとしても、何かの拍子に「うつ病だから」と言い返されれば、家族・周囲は飲まざるを得ません。 確かにうつ病だと、出来ることに限界がありますし、健康な人と言い合いが出来るだけのエネルギーもないし、思考もゆっくりとしか働きません。ケンカとはとてもエネルギーを使うものですから。言い終わってスッキリするのは健康な場合だけです。 言いたいことがあるから始まった会話が、お
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辛さに慣れない

本来なら辛い状態は早く抜け出したいと考えるものです。 けれど続くと慣れてしまって、変化に対応しづらくなります その変化が「良い変化」の兆しであっても。 ○辛さにも慣れてしまうのが人間 私も経験があります。夫が働けず家に居るときはそれが悩みでした。でもいざ夫が「働く」と言い出すと身構えました。夫が家に居ることが私にとって当たり前になってしまって、その状態が変化することに抵抗してしまったのです。辛いことも、日常になってしまえば「変化」のほうが怖くなってしまうのです。 ○変化に抵抗するのは余裕がないから 鬱で働けなかった人が自分から「働く」と言い出すなんて、こんなに良い変化はないはずなのに、心から歓迎出来なかったのです。そして抵抗する自分に ✅今の状態で働いて大丈夫か ✅無理させては可哀想 ✅私が支えて療養させてあげなきゃ と、今の「辛い状態」をキープするような思考が働きました。 状況が変化したときに二次的な問題が起きた時対応する自信がなかった。 その自信のなさを正当化するために色んな理由を思いついてしまいました。 ○変化は予期しないタイミングでやってくる 内容が良いものでも悪いものでも、人は変化が苦手です。 でもケアラーは本来「良い変化」を目指して毎日頑張ってきました。 なのにそれを自分で拒否してしまっては、努力の意味がなくなってしまいます。 変化は予期しないタイミングでやってきます。 変化の兆しは、それ自体を「良いか悪いか」を考えずに、受け容れましょう。 変化して3日、3週間、3ヶ月ごとに振り返りましょう。 気が付けば「変化」した毎日が、「慣れた日常」になっているはずです。
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家族の理想像の具現化

~ケアラーの役割と共有された目標~ うつ病患者の家族が直面する課題は複雑であり、理想像を描くこと自体が困難な場合があります。 現実の辛さや病気との向き合い方を考えることが先決となります。 回復が最優先事項である一方で、理想像を見据えることは家族の結束と希望を生む大切なステップと言えるでしょう。 現実と理想を結ぶ架け橋としてのアプローチを探り、家族の共有された理想像が生まれるプロセスに焦点を当てて考えました。 1.うつ病患者の家族にとっての理想像とは? 理想像を思い描く余裕もない、というのがリアルな気持ちかもしれません。まずはうつが回復して前と同じように生活できるようになること。「理想」を考えるのはその後、みたいな。 それもとても大切な目標ですよね。病気はやっぱり辛いし大変だから。 ですがうつ病など精神疾患は、「こうすれば治る!」という治療法や対処法が確立されていません。 不眠や抑うつ感、食欲不振、不安感を軽減するお薬はあります。ですがうつ病はそれだけでは回復しません。 休養や服薬で改善して一定の生活を独力で送れるようになったとしても、環境や本人の思考法に変化が無ければ再発の心配もあります。 「病気が治らなければ何もできない」と考えてしまうと、「なりたい理想の未来」はずっとお預け状態になってしまうかもしれません。 病気になった、という状態を抱えたままで、「こうなったらいいな」の理想を目指すことは難しいですか?2.理想像は家族みんなで思い描く 家族としての理想像ですから、そこにいる皆にとっての「理想」じゃないと意味がないですよね。 例えば ①うつ病になった夫(父) ②療養生活を支
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家族ケアを頑張って得られるメリット

病気になった家族を支えなければいけないのは必然です。 だから必死で頑張りますよね。 少しでも早く元気になってもらうために。 頑張るのは家族が回復するためだけ? 理由はそうでも、結果として色んなものが手に入ります😊 それがケアラー自身の成長です✨➊あなたの中に眠る成長の可能性が開花する「PTG」(心的外傷後成長)をご存じでしょうか。 非常に苦しい経験を通じて、結果として自分が成長出来ることです。 例えば ✅自己効力感が向上する ✅ストレスの対処力(コーピング)が高まる ✅問題解決能力が身につく などです。 ケアの経験がケアラーの可能性を広げていきます✨ ➋ケアを続けるうちに身につく大切な力病気の家族のケアをする生活は、 安定・一定化することがありません 常に何かが昨日と違う、同じことを言っても反応が変わる、 その状況に臨機応変に対応し続ける生活です。 自分の気持ちだけでなく相手の心情も込みで考えるから とてつもなく繊細で複雑です。 それを数ヶ月、数年も続けていたら もちろんストレスもたまるけど、 人として成長しないはずがないんです。家族と向き合わざるを得ない立場から逃げなかったことで 人と向き合う力が急成長します。 すなわちコミュニケーション力が高まるのです。 最初は家族へ向けて使っていたスキルですが 知らずに第三者との関わりの中でも発揮されて行きます。✅共感力・対人スキルの向上 ✅時間管理能力・優先順位の決め方 ✅自分の内面を理解し、自己成長を実感する 私の場合、リフレーミングスキルが異常に高くなりました。 必ずどこかに違う視点がある、例外はない、 と言うことに気づけました。
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「頑張れ」以外の声かけをしよう

うつ病に代表される、心の病で苦しんでいる人に「頑張れ」が禁物であることは広く知られています。頑張って頑張って、それでも辛くて病気にまでなってしまった人がうつ病ですから、「頑張れ」がどれほど酷な言葉かは想像に難くありません。でも、追い詰めたくて言っているわけではありません。応援したい気持ちがあるからこそ、他に良い言葉が思いつかず、つい「頑張れ」と言ってしまう。励ましのつもりが相手を苦しめているとしたら、不幸な本末転倒です。では、どうしたらいいでしょうか?私からの提案は、「その時の自分の気持ちを分析して、目の前にいるその人に、違う言葉を使う習慣を身につける」です。1.なぜ「頑張れ」と言いたくなるか家族や友人は、その人とずっと一緒に過ごしてきました。もしかしたら誰よりも明るく元気で、リーダーシップがあってアグレッシブで、みんなを引っ張っていたような人だったのかもしれません。そういう人だ、と思って接してきたのでしょう。なのに、別人のようになってしまった。以前の「本当の」その人に戻って欲しい、頑張ればまたそうなれるはず、それだけの力を持っている人だ。という信頼があって、苦しみから解き放ってあげたくて、その結果出てくる言葉が「頑張れ」なのではないでしょうか。2.「今の」のその人をそのまま受け入れる頑張って欲しい、元に戻って欲しいという気持ちを持ち続けている間は、きっと「頑張れ」と声をかけてしまうでしょう。見た目は寝ているだけ、一言も発しないから、全く頑張っていない、頑張ることを放棄しているようにも見えてしまっているのかもしれません。その人の以前の実力を信じる気持ちはそのまま保存して、一旦仕
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“家族だから分かる”は本当?うつ病の家族との距離感と支援のバランス

「家族だから支えたい」「自分が何とかしなくちゃ」そんな思いで、大切な人を懸命にケアしている方は多いと思います。 しかし、その優しさが時に“支えすぎ”になってしまうことも。うつ病などの心の病において、支える側が自分自身を犠牲にしすぎると、共倒れになってしまう危険があります。 この記事では、うつ病の家族との適切な距離感、そしてケアをする人自身のケアの大切さについて心理的視点からお伝えします。🍃「分かってあげたい」が行き過ぎるとき家族はとても近い存在です。共に暮らし、人生を共有する特別な関係。でも、どれだけ近くても「自分とは別の人間」です。 うつ病などの精神疾患になると、本人の気持ちや状態が見えづらくなります。思考力や意欲も落ちるため、自分の状態を言葉にするのが難しくなるのです。 その結果、家族が「きっとこう思っているはず」「これが必要なはず」と、本人の気持ちを代弁しすぎてしまうことがあります。しかしこれは、本人の意思や感情を置き去りにする危険なアプローチになりかねません。 🍃 「距離を取る」ことは冷たいことではない「距離を置く」と聞くと、「見放す」「突き放す」といったイメージがあるかもしれません。でも実は、適切な距離を保つことは、よりよい関係を築くために欠かせないことなのです。 たとえば、「自分が何もかもやらなければ」と思い込むと、相手の行動すべてに関与しようとしてしまいます。これはケアする側の心身の負担を増やし、結果的にイライラやコントロール欲求を生む原因にもなります。 一方、少し心のスペースを確保することで「これは本人の課題」「これは私の課題」と分けて考えられるようになりま
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うつ病の家族を支える前に知っておくべき3つのポイント

家族がうつ病になったとき、多くの人が「私が頑張らなきゃ!」と決意します。 その気持ちはとても大切ですが、長期的に支え続けるためには「自分の心と体を守ること」が最優先です。 うつ病の療養は長丁場になることが多く、家族が無理をしすぎると共倒れになってしまうことも…。 そのため、まずは支える側が健康でいることが大切です。①自分の心と体を守ることが最優先家族の支えは大切ですが、そのために自分を犠牲にしてしまっては続きません。 長く支えるためには、まず自分自身のケアを怠らないことが重要です。 ✨家族のセルフケア3ヶ条✨ ✅無理をしすぎない(「自分が頑張らなきゃ」と思いすぎない) ✅ストレスを発散する時間を持つ(趣味やリラックスする時間を確保する) ✅相談できる相手を作る(専門家・友人・支援団体など) あなたが健康でいることが、家族を支えるうえでの土台になります。 まずは自分の心と体を大切にしてくださいね😊②うつ病の正しい知識を持つうつ病を理解することは、家族として適切に支えるために欠かせません。 また、病気について正しい知識を持つことで、不安を軽減することにもつながります。 🌟信頼できる情報源から学ぼう🌟📌公的機関のホームページ 📌病院や医師が発信する情報 📌専門家が書いた本やガイドブック 今はネット上に情報があふれていますが、間違った情報に惑わされないよう注意が必要です。 正しい知識を身につけることで、家族のペースを尊重しながら関わることができるようになります。③家族の役割(スタンス)を見極める家族だからこそできることもあれば、家族だけでは難しいこともあります。 支えたい気持ちが強いほ
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ニューロダイバシティ

遅ればせながら、最近「ニューロダイバシティ」に興味を持ちました。 「ダイバシティ」は大分以前から広まっていますが、「ニューロ」が付く概念があるとは知りませんでした。 自分の勉強も兼ねて考えてみたいと思います。 1.ニューロダイバシティとは ニューロダイバシティは、教育や障害に対するアプローチであり、様々な神経疾患は普通のヒトゲノムの差異の結果として現れるのだ、ということを提唱する。この用語は、1990年代後半に、神経学的多様性は本質的に病的なものであるとする通説に対抗するものとして現れた。ニューロダイバシティは、神経学的差異は、ジェンダー、民族性、性的指向や障害と同様に、社会的カテゴリーとして認識され尊重されるべきであると主張する。神経多様性あるいは脳の多様性とも呼ばれる。(wikipedia)何らかの脳の特徴によって、人は言動や性格、思考に特徴が現れます。その代表格が神経発達症(発達障害)でしょう。 最初は病気=治療して直さなければいけない負の側面として捉えられていたのが、ICFの概念によって「生活面から補完していけるもの」という転換が起きました。 いずれも治療者・支援者の立場から見た考え方だと思います。 このニューロダイバシティは、脳神経の多様性を持つ当事者から見た「神経学的差異」の主張なのでしょう。 自閉者の権利運動(AMR)がその代表格ではないでしょうか。 2.「理解する」という言葉への理解 「話し合えば理解できる、とは限らない」 という体験は誰でもあると思います。それは、理解できる、という言葉による解釈の違いではないでしょうか。 理解する、とはとても幅広く奥も深いコミ
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ケアラーが陥りやすい認知の歪み

認知の歪みとは「思い込み」「思考の癖」「バイアス」等と言い換えることが出来ます。無意識にやってしまっている自分の考え方の中で、特に偏ってしまっているために自分のストレス源になっているような物の見方です。 ほとんどは10通りに分けることが出来ます。 その中で特に「ケアラーを悩ませやすい認知の歪み」と、その対処方法を考えました。 ≪認知の歪み 10パターン≫全か無か思想一般化のしすぎ心のフィルターマイナス化思考結論の飛躍拡大解釈&過小評価感情的決めつけすべき思考レッテル貼り個人化(コグラボ)1.一般化のし過ぎ 「一度自分に起こった失敗や良くない出来事が、この先もずっと繰り返すように思い込んでしまうこと」(コグラボ) です。 メンタルの病気の症状が表面化するときは、慣れていない人がびっくりしてしまうような状況が起きます。 ◆突然「会社に行けない」と言って動けなくなる ◆「死にたい」と口にする ◆見たことが無いような怒り方をする これらに直接接した人はショックが大きすぎるため強く記憶に残ります。 そして過剰に心配するようになり、「また次も同じことが起きる」と思い込んでしまいます。 2.結論の飛躍 「事実とは異なる悲観的な結論に飛躍してしまう思考」(コグラボ) です。 家族の気持ちを深読みしすぎたり、不安回避のために先回りしようとして、思考そのものが現実から離れてしまうのです。 家族がうつ病になって自宅療養しているとき、久しぶりに友人から旅行に誘われた。行きたいけれど「きっと行かないで欲しいっていうはずだ」と思い込んで相談せずに断ってしまう。 本人がリハビリ的に動き出そうとした時、その後
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うつ病の家族を支える中で見えたこと:ケアラーとしての気づきと、わたしの「したい」を大切にするまでの道のり

家族がうつ病になったとき、日常は大きく揺らぎます。わたしもその渦の中にいました。 今は少し離れた場所から、そのときの自分を振り返ることができるようになりました。 この記事では、当時の体験をもとに、ケアラーとしての気づきと、そこからどうやって自分自身を立て直していったかをお話しします。 1.家族がうつになって最初にやってきた混乱と孤独夫がうつ病になったときのことを、正直あまり覚えていません。 毎日目の前のことに対応するだけで精一杯で、「大変だ、しんどい、辛い」と思いながらも、どうすることもできませんでした。親に頼るという発想すらなかった自分。 身体は疲れ、健康診断では再検査の通知がちらほら。 今振り返れば、もっと早い段階で「情報を集める」「専門機関に頼る」「セルフケアを優先する」ことをしておけばよかったと思います。特に最初の3ヶ月間は、とにかく抱え込まずに、準備期間と位置づけるのがおすすめです。2.ケアラーが情報に向き合うときに大事なこと 「これからどうなるんだろう」という不安を抱えながら、情報を求めるのは自然なことです。 当時のわたしは精神疾患について何も知らず、福祉の制度にも全く無知でした。 SNSもまだ限られていた時代、同じような経験をしている人のブログに励まされ、慰められていました。でも今は、情報があふれている時代。だからこそ問いたいのです。📢その情報、出所はどこですか?ケアラーの頭の中は、常に「不安」と「期待」でいっぱいです。 だから、つい簡単に解決してくれそうな情報に飛びついてしまいがち。 でも本当に必要なのは、「自分たち家族に合った、実践できる行動に繋がる情報」です
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ケアラーはどんなメンタルで過ごすと良いか

家族のケアをしていると、心配や緊張が常に付きまといます。 メールやLINEの着信音に「ドキッ」とした経験はありませんか? それが日常になると、精神的な負担が大きくなり、ストレスや不眠の原因になります。 では、どのようなメンタル状態で過ごせば良いのでしょうか?➊「すべて自分が頑張らなきゃ」を手放すケアラーの多くが、「自分がやらなければ」と責任を背負いすぎてしまいます。 しかし、すべてを一人でまかなうのは現実的に難しいことです。 ここで活用したいのが、アドラー心理学の「課題の分離」。 アドラー心理学では、「これは誰の課題か?」を考えることで、必要以上の責任を背負わずに済むようになります。 家族の気分や回復のペースは本人の課題であり、ケアラーがすべてを背負う必要はありません。 本人には「自分で決める」自由があることも思い出しましょう。 ≪ポイント≫ ✅「自分にできること」と「相手に委ねること」を切り分ける ✅「これは誰の課題か?」と問いかける習慣をつける こうすることで、心の負担が軽くなり、より健やかにケアを続けられます。➋セルフコンパッションを習慣化する「セルフコンパッション」とは、自分に対して慈悲の心を向けること。 慈悲とは、辛い状態にある人の気持ちに寄り添って一緒に悲しむことです。それを自分自身に対して行うことです。ケアラーは、家族のケアだけでなく、自分自身を責めたり追い詰めたりしがちです。 「こんなことで悩んではいけない」と自己否定していませんか?しかし、すでに十分以上頑張っているのではないでしょうか。 その状況で「もっと頑張らなきゃ」と思うのは、自分に対して厳しすぎます。≪
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気持ちがスッと楽になる!自己肯定感が上がる朝のひと言

こんにちは!アファメーションケアラーの石塚です。朝起きた瞬間、「今日も仕事か…」「また一日が始まるのか…」と憂鬱な気分になることはありませんか?そんなときに、たったひと言の言葉を自分にかけるだけで、一日の気持ちが驚くほど楽になります。自己肯定感は、毎朝の小さな積み重ねで確実に上がっていきます。今回は、気持ちがスッと楽になり、自己肯定感が高まる「朝のひと言」を紹介します。毎朝の習慣に取り入れて、前向きな一日をスタートさせましょう!なぜ「朝のひと言」が大切なのか?朝は、一日の気分を決める大事な時間です。朝の最初の思考が「ネガティブ」だと、そのまま引きずってしまい、何をしても気が乗らなかったり、イライラしやすくなったりします。逆に、「ポジティブなひと言」を自分にかけると、心が前向きになり、その日一日を穏やかに過ごせるようになります。自己肯定感も少しずつ高まり、ストレスに強くなっていくのです。ポイントは、声に出して言うこと。声に出すことで、脳がその言葉を「現実」として認識し、ポジティブな気持ちを作りやすくなります。自己肯定感が上がる朝のひと言5選①「今日も私は私らしくいこう」朝は他人の目や評価を気にしやすい時間帯。「今日も私は私らしくいこう」と自分に言い聞かせることで、周囲に振り回されることなく、自然体で過ごせるようになります。②「どんな一日になるか楽しみだ!」人は「嫌なことが起こるかも…」と不安を抱くと、それを引き寄せてしまいます。逆に、「楽しいことがあるかもしれない」と考えると、本当に楽しい出来事が起こる確率が高くなります。③「私は今日も十分に価値がある」仕事の評価や他人の反応に左
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セルフネグレクトとケアラーのリスク

~精神的なセルフネグレクトの理解と予防策~ 「セルフネグレクト」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。 ネグレクト、は広まっていますね。主に児童虐待などで育児放棄として問題になる、放置や無視のことです。 それがセルフ、つまり自分へ向いた状態のことです。 セルフネグレクトとは何か、特に精神面でのセルフネグレクトとは、その原因と対策を、ケアラーへのリスク警鐘として考えました。 1.セルフネグレクトとは セルフネグレクトは、個人が自分自身に対して必要なケアや基本的なニーズを無視し、自己の健康や安全を軽視する状態を指します。これは一般的に、身体的なケア、食事、住環境の維持、医療の受診などに関する自己管理の不足を含みます。セルフネグレクトは、心理的な問題や身体的な健康の悪化につながる可能性があり、他人が介入しない限り深刻な状態に発展することがあります。人は衣食住+睡眠+他者との交流をバランスよく保ちながら生活を営みます。 健康的に生きていくために必要だからです。 ですがこうした要素に気を配ることをしない、または出来なくなった状態と言えるでしょう。 セルフネグレクトが問題になるケースとして代表的なのはごみ屋敷問題です。 片付け、清掃、ゴミ捨てと言ったごく当たり前の生活上のケアが出来ないことで、家の中にごみが溢れかえり健康的な生活を送ることが出来なくなってしまうのです。 (※ごみ屋化する原因はセルフネグレクトに限りません) 2.精神的なセルフネグレクト ①どんな状態か セルフネグレクトは、上述したごみ屋敷のような形に現れるものばかりではありません。 精神面でのセルフネグレクト、つまり自分の
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メンタルケアラーへ10のアドバイス

ー 自分を労りながら家族をサポート ーメンタルケアラーとは、精神疾患の家族を支えてケアする人のことです。 私もメンタルケアラーです。 ご主人や奥様、親御さん、お子さん、ごきょうだいなど、同居家族が精神疾患になったことで様々なストレスや不安、負荷で悩んでいる方はとても多いと思います。 今回は私自身の経験とカウンセラー・精神保健福祉士としての見解を踏まえて、「メンタルケアラーに身につけて欲しい10ヶ条」をお話したいと思います。 その1:体力 何はともあれ体力が必要です。 健康、と言ってしまうと、目指す地点が高くなりすぎてしまいます。勿論健康であればベストですが、大人ですから家族のことが無くても多少なりとも不調や不具合は抱えているものです。 体力は、一見メンタルと関係ないように見えます。 ですが「ちょっとくらい無理しても何とかなる」という、いざという時の裏付けになります。無理をしないことが一番ですが、保険の役目を果たしてくれます。 体力をつけるためには、生活リズムを守りましょう。眠れない家族に合わせて生活を変える必要はありません。 その2:相談相手 意外と難しいですが、一人または一か所は作っておきましょう。 専門家に相談出来るとメリットは大きいです。悩んでいる人の話を聞くのが仕事ですからどんな話も聞いてくれます。 併せて専門家ならではの情報や知恵、違う視点などももらえるでしょう。 専門家ではなくても、正直な気持ちを話せる相手がいる、というのはメリットが大きいです。 誰にも話さないで抱え込むことで、感情が膨らんで複雑化し、正体が分からなくなります。色んな色の絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜた
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ケアラーのセルフケアを考える

家族をケアすることは、家族の役割とはいえ決して楽なことではありません。 けれど一時的だったとしても担わないわけにはいきません。 辛い役割や経験はストレスを生みだします。 ストレスはケアしなければケアラー自身が倒れてしまいます。 ケアラー特有のストレスと、それに対するセルフケアについて考えました。1.ケアラーのストレス例①生活上のストレス 毎日の生活はどうしたってストレスの連続です。疲れるし、面倒だし、慣れたことだから面白味や新鮮味は薄いし、頑張ったところで誰に褒められることも感謝されることも無いし。 ただでさえストレスが「塵積も」なところに、「家族のケア」という重大な役割が追加されます。 毎日30分かけていた作業が、ケア対象者分も自分が請け負ったり、「自分しかやる人がいない」という状況が逃げを許さないため、切迫感もプラスされます。 ②ケア対象者とのコミュニケーション ケアを必要とする状態にある人は、その人にしか分からないようなセンシティブさを抱えます。 そういう人と一番近い距離で接するケアラーは、当然ながら対象者のネガティブな針に触らないようにしながらコミュニケーションをとる必要があります。 ただどうしても完璧に避けることは出来ないので、どこかで衝突することもあります。 それによるストレスや、「何を気をつければいいんだ…」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。 ③たまる疲労 1日は24時間です。大体7時間くらい睡眠して、9時間会社にいて、家と職場の往復時間、食事、入浴など考えると、本来自分の時間は微々たるものです。 その上でケア対象者に割く時間が増えるとなると、冗談ではなく寝
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支える人の辛さはどこから?

相手がどんな状況で何に困っていて、自分とどんな関係で、自分には何が求めらえているか、など、一口に「支える」と言っても千差万別だと思いますが、簡単なことではないこと、しんどさが増える覚悟が必要なことは共通しています。何故辛いのでしょう。そして辛さに対してどう対処することが可能なのでしょうか。1.支える人の辛さとは?①自分が全責任を取ろうとする特に妻・夫・子・親などの唯一無二の関係性だと「自分しかいない」と、腹を括りすぎてしまいます。支えられる側としてはとても心強いですが、かといって実際に可能かというと、中々難しい。問題が大きければ大きいほど無理です。皮肉なことに、支える側を大切に思っているほど「失敗は出来ない」と思い込んで、責任の度合いが増していきます。②周囲からの期待と無理解支える人が近しい関係であるほど、周囲から「あなたがしっかりしないとね」と背を叩かれます。それは周囲からの信頼の証かもしれませんが、疲れてくると重荷でしかありません。少しでも弱音を吐くと「でも本人のほうがもっと辛いんだから」と、支える人の辛さは一蹴されます。それが続くと「自分だけ辛い」ような孤独感が高まります。③自分を後回しにする目の前に辛そうな人がいて、自分しか支える人がいなくて、周囲からも「あなたが頑張るのよ」と言われ続ければ、毎日がその人中心に回るのは当然です。一定期間だけ、と終わりが見えているなら踏ん張ることも出来ますが、病気の人を支える場合、オシリは見えません。特にうつ病は明確な「完治」が無く波を繰り返すので、支える人のメンタル状態も一緒になって上がったり下がったりしてしまいます。そうこうしているう
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弱音をどう扱うかで、次は変わる ― 一人で解決し続けてきた人のための視点 ―

「弱音を言っても、結局問題は何も解決しない」 そう感じたことがある人は、少なくないはずです。 むしろ、その結論に至るまで、あなたは十分すぎるほど考え、試し、耐えてきたのではないでしょうか。 軽い気持ちで辿り着いた答えではない。 だから簡単に手放せないし、否定もされたくない。 この記事は、「もっと弱音を言いましょう」と勧めるものではありません。 また、「人を頼ればいい」という話でもありません。 ただ一つ、あなたが選び続けてきたその姿勢を、少しだけ別の角度から見てみるための時間です。 1.「弱音を言っても問題は解決しない」は、半分事実、半分は違う 『人に弱音を言ったところで、私の問題は何も解決しないから』、だから言わない、という選択をしているのですよね。 これまであなたは「問題が解決する、悩みが解消する、困っている状況が解消される」ためにどうしたらいいか、を一生懸命考えてきました。 その経験から生まれたのが、この考えなのだと思います。 この法則は、あなたのご経験が生んだ「事実」なのだと思います。 実際、誰かに弱音を言ったところで、家族のうつ病は良くならないし、子どもの不登校が解消するわけでも、部下が仕事に励んでくれるわけでもありません。 あなたの一番の願望は果たされない。 それどころか「他人に要らぬ心配をさせたかも」という気遣いや、求めていないアドバイスや反対意見によってまた別の悩みやストレスを抱え込むこともあったでしょう。 トータルで考えたら「人に弱音を言うことはマイナスになる」という体感があるのかもしれません。 しかし、それはあなたの経験から導き出した一つの側面に過ぎない、と、
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うつ病の回復と家族のかかわり方|3つのフェーズと対応のヒント

うつ病と暮らすという現実 〜マニュアルの限界と、家族のジレンマ〜 うつ病患者と共に暮らすためにどうすればいいか、何に気を付けるといいのか。 家族としてはとても知りたい情報ではありますが、広く知られている対応方法は発症初期の対応に過ぎないと私は考えています。 うつ病は誰でもなる可能性がある上にとても難しい病気です。療養が長期になり、回復後も再発防止ケアは欠かせません。今後ずっと続く共生生活を、発症初期対応だけで乗り切ることは不可能です。 今回はうつ患者家族として、心の専門家として「うつ病と暮らす」とはどういうことか、家族が心がけることは何か、についてお話いたします。 1.うつ病回復の3つのフェーズ ― 家族が知っておきたい「時期別の特徴」先ほど『一般的に知られている「うつ病対応方針」は発症初期のもの』とお話しました。 うつ病回復には3つの段階があります。 ①急性期(発症当初~3ヶ月くらい) 一番症状が重く、何も出来ずほぼ寝たきりのような状態になってしまうのが「急性期」です。 無理をさせない、ゆっくり休ませてあげる、重要な決断は先送りにする、と言った対処方法はこの時期に必要になります。 病院へ行って薬を飲むことで本人の中で少しずつ安定していきますが、それは第三者から見て「元気になったな」と思えるほどの変化ではありません。 ②回復期(急性期を経て~3ヶ月前後) 急性期を過ぎると少しずつ思考力や活動量が回復してくる「回復期」に入ります。 ただしこの時期は、出来ることが増える分心配しなくてはいけないことがあります。希死念慮、つまり「死にたい」気持ちを行動に移す恐れが高まります。 と同時
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「自己開示」があなたの心を軽くする―“誰にもわかってもらえない”と感じたときにできること

「しんどい」「もう限界かも」 そんな思いを抱えていても、つい飲み込んでしまう。それがケアラーとしての毎日かもしれません。 でも、「わかってもらえない」と感じたその苦しさは、本当は“わかってほしい”という切実な願いの裏返しです。 この記事では、自分の気持ちを押し殺すのではなく、やさしく“自己開示”することで少し心が軽くなる方法をお伝えします。 あなたの言葉は、きっと誰かに届く力を持っています。1.「誰にもわかってもらえない…」と感じたときに思い出してほしいこと 「しんどい」「疲れた」「もう限界かも」そう思っても、なかなか言えない。 ケアラーとして日々誰かを支えているあなたは、そんな想いをずっと心の奥にしまっていませんか?いざ勇気を出して誰かに相談しても、 ✅「でも家族なんだから、仕方ないよね」 ✅「病気が治れば解決するんじゃない?」 ✅「いっそ離婚すれば?」こんな返しが返ってきて、心がスーッと冷えてしまったこと、ありませんか? もちろん、相手なりの考えなのでしょう。 ただ、その返事からは「分かってくれている」という実感が、まったく得られないのです。 2.「分かってほしかった」その気持ちこそが、あなたの声 そんなとき、誰かを責める必要も、自分を責める必要もありません。 ただただ、「分かってほしい」という気持ちが強くなっていたんです。 ずっと我慢して、抱え込んで、それでも耐えて、やっと出てきた言葉。 なのに、返ってきた反応が自分の期待と違った―― それだけなんです。あなたが抱えているものは、それほどまでに深く、重く、複雑で、 一言では伝えきれないほどの想いなのです。3.自己開示は、「
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家族を支えるあなたが倒れないために──今日からできるセルフケア習慣

病気や不調を抱える家族を支える立場にいると、「私がしっかりしなきゃ」「もっと支えなきゃ」と自分のことを後回しにしてしまう方が少なくありません。 でも、そんなあなたが疲れ切ってしまっては、本当に大切な支えは続けられません。 この記事では、「支える側こそセルフケアが必要である理由」と「すぐにできるケアの方法」についてお伝えします。 どうかこの記事を読み終える頃には、あなた自身の存在の大切さを少しでも感じてもらえますように。 1.支える家族こそ、大切にすべきは「自分」病気の家族を前にすると、「なんとかしてあげたい」という思いが強くなりすぎて、自分の気持ちや体調に目を向けられなくなってしまうことがあります。 けれど、家族が元気になるには「時間」と「周囲の安定」が不可欠です。 だからこそ、あなた自身が“元気でいられること”が何より大切なのです。 自分のケアを後回しにしないこと。それが、支えるための第一歩です。2.「自分だけの時間」を持つ支える生活の中では、自分の時間がまったく取れない…と感じることもあるかもしれません。 ですが、たとえ1日5分でも「自分のための時間」を意識して持つことで、心が少し軽くなります。たとえば…朝のコーヒータイムに5分だけぼーっとする 近所を10分だけ散歩する 好きな音楽を聴きながら深呼吸するこうした時間は、気持ちをリセットし、心のエネルギーを回復するための「小さな充電タイム」です。3.気持ちを吐き出す習慣を自分の時間を確保できたら、その時間を使って“溜め込んだ気持ち”を吐き出していくことも大切です。✅ノートに書く  「疲れた」「ムカついた」など、どんな言葉でも
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心のケアが必要なケアラーへ。自分を見失わないための3つの心得

🍃ケアラーさんに届けたい「こころのいろは」🍃 心のケアを担うあなたに贈る、3つのメッセージケアラーは、やらなきゃいけないことがいつも山ほどあります。 介護や看病だけでなく、他の家族のこと、自分自身のこと、そして未来のことまで——。 それに加えて、 「もし○○だったら…」 「○○と思われたらどうしよう…」 という不安や迷いも、絶え間なく湧いてきますよね。 私もケアラーですから、お気持ちよくわかります。 だからこそ、何が大切で、何を守るべきかを見極める「こころの軸」が必要なのです。 今日はそんな“軸”を整えるヒントとして、「こころのいろは」を3つ、お届けします。「い」:イメージしよう。家族みんなで笑い合える毎日。つらい状況の中でも踏ん張れるのは、 「家族みんなで笑い合える日々をもう一度」と願っているからではないでしょうか。でも、頑張り続ける中でふと 「私は何のためにやってるんだろう…?」と、わからなくなってしまう瞬間もあると思います。そんなときこそ、“言葉”ではなく“イメージ”の力(映像)を借りてみてください。 昔、みんなで笑った場面や、温かな時間を思い出してみましょう。 アルバムを開いてみてもいいし、記憶の中の一場面でも構いません。 そのときの自分が感じていた安心感や嬉しさを、思い出してみてください。今のあなたの頑張りは、あの時間を取り戻すため。 そう思えたとき、目の前の家族は「ケアすべき相手」ではなく、「一緒に未来を築く仲間」に変わっていきます。そして、「自分ひとりで頑張らなきゃ」という孤独からも、少しずつ解き放たれるはずです。 「ろ」:論より体験!今感じている思いが、一番大事
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支える側もツラい。だからこそ無理しないサポートが大切

家族とはずっと一緒にいたいですよね。 そして出来るならみんな健康で、それぞれがやりたいことをやって、必要な時に楽しく過ごしたり助け合ったりしたい。 だけど心の病になるとそれがほぼ全部出来なくなります。 病気ですから、元気になったらまた元に戻れるだろう、と思って、家族は一生懸命サポートします。 私もずっとやっていて思ったことですが、支えたい、元気になって欲しい、そして自分も今より楽になりたいという気持ちでめちゃくちゃ頑張るのに、その気持ちを打ち砕くのが「うつの波」「不安定さ」です。 『こんなに頑張ってるのに…』 と思うのは当然で、気持ちが挫けて放り出したくなります。 でもそれは出来ない。 したくないし、現実的に放り出せません。 本当に放り出すなら家族でいることを法的にやめるしかない。 それはほとんどの家族は望んでいないことだと思います。 ✅元気になって欲しい ✅だから頑張って(時に無理して)支える ✅だけどやり甲斐が感じられず無力感に陥る このグルグルを繰り返すのが、うつサポート生活ではないでしょうか。 では、家族はどうしたらいいのでしょう。 うつになった家族をケアするときに大事なことは 「支える側もひとりの人間であり、限界がある」 ということを忘れないことです。 支える側が疲弊してしまうと、結果的に本人も支えきれなくなってしまいます。 だからこそ、「無理しないサポート」を意識することが大切です。 具体的には、以下のようなポイントを意識してみてください。 ➊自分の時間を確保する サポートを続けるには、支える側もエネルギーを補充する必要があります。 ✅趣味の時間を持つ ✅気を許せる
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ケアラーこそ自己肯定感を高めよう

育児、介護、看護、メンタルケア。 さまざまな理由から、誰かを支え、ケアをする役割を担っている「ケアラー」の皆さん。 その愛情や献身はとても尊いものですが、一方で、心や体に大きな負担がかかることも事実です。1.どんなに前向きな気持ちがあっても「辛いものは辛い」ケアの意義ややりがいを見出そうとしても、現実は厳しいもの。 どれだけポジティブに解釈しようとしても、重責がのしかかり、しんどさを感じることは自然なことです。「やりがいを感じるのに辛いのはおかしい」「感謝されているのに、苦しいと感じる自分はダメなんじゃないか」そんな風に思ってしまうことはありませんか?でも、どんなに大切な存在をケアしていたとしても、自分自身の心を置き去りにしてしまっては、本当の意味での「支え合い」にはなりません。2.どんな気持ちも否定せずに受け入れよう「辛い」「しんどい」と思うのは、あなたが人間らしい感情を持っている証拠。 それは決して「弱さ」ではなく、「あなたが頑張っている証」でもあるのです。 ①ケアラーである前に「ひとりの自分」として生きる あなたの人生は、「ケアをすること」だけで成り立っているわけではありません。 あなたには、あなた自身の大切なものがあります。 ✅自分の思い ✅叶えたい夢 ✅好きなこと ✅大切にしたい価値観 ケアの時間以外にも、あなた自身の人生は確かに存在しています。 ケアする生活の中で、「自分がどうありたいか」「何を大切にしたいか」を考えることは、決してワガママではなく、むしろあなたを支える大切な指針になります。②自分を大切にすることで、心に余裕が生まれる ケアをする日々の中で、自分の
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うつ病の回復を支える家族へ|日常でできる3つの関わり方

『私の家族のうつ、いつ良くなるのかな』 家族の心の病に対して、こんなつぶやきを何万回も繰り返してきたのではないでしょうか。 病院も行ってる、薬も飲んでる、無理をさせないように気を付けて出来るだけ楽に過ごしてもらってる。確かに前より動けるようになってる気もするし、さらに悪くなることもなさそう。 だけど……。 そう、この「だけど」が私たちケアラーの心を暗くします。 『もっと元気になって欲しい』 『病気になる前と同じくらい、色んな事が出来るようになって欲しい』 『せめて私一人で全部やらなきゃいけない状態を終わりにしたい』 こうしたごく当たり前で切実な願いを、なかったことにしようとしてきたのではないでしょうか。 なぜなら、どうすればこれらが実現するか、が分からないから。 今日は、どうすればこうした私たちの願いが叶うか、についてお話したいと思います。 1.うつ療養サポート:多くの家族が最初にたどる道 うつ病かな、と思ったらどこかのタイミングで病院に行きます。そして ◆眠れない ◆起きられない ◆考えがまとまらない ◆食欲がない ◆外に出るのが怖い と言った代表的な症状がみられると、何らかのお薬を処方してもらって数週間の休養を進められます。そして家族も医師の指示に沿って本人が楽になる様、生活上でサポートをします。 ここまではどんな方もきっと同じだと思います。 この先が、実は結構ブラックボックスです。はっきりした答えが用意されていないからこそ 『しばらくゆっくり休養して様子を見ましょう』 の通りにしつつ、「しばらく」が数週間を超えて数ヶ月に及んでくると、少しずつ家族側に不安が膨らんできます。
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ケアラーに役立つピグマリオン効果

「ピグマリオン効果」と言う言葉をご存じでしょうか。「教師期待効果」とも言います。 人は期待されると少なからず気持ちが前へ向くものです。その心理を活用した教育・コミュニケーションの態度です。 今回は、ケアラーと要支援家族との間で役に立つピグマリオン効果の使い方を考えてみました。 1.ピグマリオン効果とは ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることでその期待に沿った成果を出すことができるという心理効果のことをいいます。アメリカの教育心理学者ローゼンタール氏が発表した心理学用語で、「教師期待効果」や「ローゼンタール効果」とも呼ばれています。(SmartDB)教育や育成の場で使われることが多い言葉です。 相手に対して効果的な期待を持って接することで、それに沿った成果を出してくれる、と言うものです。 教育、というより、コミュニケーションの理論ですよね。 こちらに対して良い印象や期待を持ってくれている、と言うことが理解出来れば、多少難しくても「やってみよう」「頑張ろう」「期待に応えたい」と考えるものです。 コミュニケーションの問題なら、ケアラーと要支援家族の間でも成立するのでは、と考えました。 家族をよく見て、その人に対する肯定的な期待を意識的に強く持って接することで、双方にとって良い結果が生まれるのでは、という仮説です。 2.ケアラー⇒要支援家族間での方法 ≪事例≫うつ病による睡眠障害の影響で朝家族と同じ時間に起きられないことを悩んでいる要支援家族①今の本人の状態を把握する まずうつ病自体がどの程度改善しているか、を考慮する必要があります。 まだ初期段階の重い時に期待をかけるのは相
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罪悪感で苦しい─うつ病の家族を支える人へ届けたい心の処方箋

うつ病の家族を支える立場にいると、「私のせいかもしれない」「もっと何かできたはず」といった罪悪感に苦しむことがあります。 その気持ちは、あなたが相手を大切に思っているからこそ生まれたものです。 このブログでは、そんな「支える人(ケアラー)が抱えやすい」罪悪感の正体と、それとどう向き合っていけばいいのかを心理学的な視点からやさしくひも解いていきます。 1.支えるあなたが罪悪感を感じる理由うつ病を患った人を支えることは、想像以上に心をすり減らすこと、ということを、まずはしっかり理解しておきましょう。うつ病とは今では珍しい病気ではありません。600万人以上いる精神疾患患者数のうち、一番割合が多いのがうつ病を含む「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」で、156.6万人です。 しかし数が多いことと病気の難しさは何の関係もありません。 それは支え方も同様です。 160万人近い人が患っているうつ病なのに、その身近にいる人がどう支えていけばいいか、支える人をサポートする仕組みなどはほとんど手付かずです。 むしろ支える側は「家族」という立場ゆえに、専門家と同じ役割を求められます。 難しい病気をほとんど知識もないまま専門家と同じ「支援要員」として期待されるのです。こんなに辛いこと、中々ありません。 2.「私のせい?」と責めてしまう罪悪感の正体 ①罪悪感の典型的なパターン罪悪感とは、「自分のせいで○○になってしまった」と感じる自責の感情ですね。これは今までに小さなことから大きなことまで、どこかで感じたことがあると思います。 明らかに原因が自分にあるような場合だと、苦しみは長く続きません。 例えば家
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